法令順守とは保身の言い訳にしか過ぎない 世の中「法令順守」がはやりである。しかしブームというものは、過ぎ去ってしまえば「あれはいったい何だったんだ?」と思うようなものが大半である。 確かに「法令順守」といわれると、真正面から反論しにくい雰囲気がある。犯罪集団と関わりを持つようなことは行うべきではないし、それを制限するルールの必要は筆者も否定しない。また、「自由」は尊いものであるが、それぞれの個人の「自由」を保証するための、国家・法律は絶対に必要である。 しかし、現在世間を覆っている、過度なコンプライアンスという雨雲がいずれ雨や嵐となり、日本を破滅に導くことを恐れる。 コンプライアンスには大きく分けて3つの問題点がある。 (1) コンプライアンスが保身の隠れ蓑になっている (2) 法律やルールで人々の行動を極度に制約するのは独裁国家のやり方である (3) 悪人は、法律を守るのではなく抜け道を