「このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわり、ありがとうございました」 '12年10月4日、41歳の若さで亡くなった流通ジャーナリスト金子哲雄氏の通夜が東京都港区で営まれた。冒頭の言葉は、金子氏が生前に用意しておいた別れの手紙の書き出しで、参列者全員に配られたものだ。金子氏らしいユーモアも込められている。 「『何か、面白いネタがないかな?』と思われましたら、チャンネルや周波数を東京タワー方面に合わせ、金子の姿を思い出していただけましたら幸いです」 妻の稚子氏はそのときのことをこう振り返る。 「夫は病のことを1年以上隠していたので、後ろめたいという気持ちもあったようです。反響も大きく、今でも『東京タワーを見ると金子さんを思い出す』とよく言われるんです」 妻や子どもへの愛情など心では思っていても、生きているうちに口にするのは気恥ずかしいし、身構えてしまう。ならば、金子氏のように
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