熊本市議会の予算決算委員会は6日、2019年度一般会計当初予算案を可決した。ただ、予算案のうち市が26年度の開業を目指す市電「自衛隊ルート」延伸の基本設計費(6100万円)については、「延伸効果や市民ニーズが限定的」などとして執行を一時凍結する付帯決議をした。 付帯決議は、市民に情報提供や意見聴取をした上で、議会の理解を得ることを凍結解除の条件とした。法的拘束力はないが、大西一史市長は報道陣に「渋滞緩和につながることなど延伸効果をしっかりとデータで示し、決議を尊重しながら進める」と述べた。 同ルートは、市電健軍町電停(東区)と10月に開業する市民病院(同)を結ぶ約1・5キロ区間。総事業費は100億~130億円を見込む。市によると、17年12月~昨年1月のホームページを通じた市民アンケート(約2千人が回答)では、約75%が延伸が必要と回答した。 =2019/03/07付 西日本新聞朝刊=