【モスクワ=星井麻紀】日本の独立行政法人、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は22日、ロシア企業のイルクーツク石油(INK)と共同で続けているロシア・東シベリアの探鉱調査で、可採埋蔵量が1億1千万バレル相当と見られる大規模油ガス田を発見したと発表した。生産が始まれば、半量程度が日本向けに輸出される予定。 油ガス田はイルクーツク北方約千キロのセベロ・モグジンスキー鉱区にあり、共同調査中の3鉱区の一つ。試掘した2地点からそれぞれ原油と天然ガスが発見され、このうち一つは東シベリアの平均産出量より多い日量約1585バレルの原油が確認された。JOGMECは、セベロ・モグジンスキー鉱区全体で3億7千バレルの埋蔵量が見込まれるとしている。 原油輸入の大半を中東に依存する日本は、供給源の多角化を図ってきた。ロシア産の原油は輸送コストが安く、この4年間で総輸入量に占める割合は0.6%から9%