TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡り、日米両政府は、10日まで行われた事務レベル協議で、焦点の1つとなっているアメリカ産の主食用のコメの輸入量で意見の対立は解消できませんでした。日本政府は、日本製の自動車部品などの関税の取り扱いなども絡めながら、アメリカ側と折り合えるギリギリのラインを探ることにしています。 交渉関係者によりますと、この中でアメリカ側は、アメリカ産の主食用のコメについて、輸入量を現状より17万5000トン増やすよう重ねて強く求め、5万トン以上の増加は受け入れられないと主張する日本側との間で意見の対立は解消できなかったということです。 これを受けて、日本政府内からは、「TPP交渉をまとめるためには一定の譲歩もやむをえない」という声や、「アメリカの強硬な姿勢を踏まえれば、輸入量を10万トンに増やしても交渉を決着させるのは容易ではない」という見方も出ています。 日本政府は、