マレーシアで開かれているASEANの一連の国防相会議に合わせてアメリカのカーター国防長官と中国の常万全国防相が会談する見通しとなり、南シナ海で中国が造成する人工島の周辺でアメリカ政府が駆逐艦を航行させたことを受けて、どのような議論を交わすか注目されます。 アメリカ政府としては国際法上、人工島は領海の基点にはならないとして中国の領海を認めない立場で、今後も3か月に2、3回の頻度で軍の艦艇を人工島周辺で航行させる活動を継続する方針を示しています。 これに対して中国政府は、中国の主権と安全を脅かす行為だと強く反発する一方で、アメリカとのこれ以上の対立は望まないという姿勢もにじませています。こうしたなか、カーター国防長官と常国防相が会談の場でどのような議論を交わすか注目されます。