失業中のホームレス対策として東京都が開設した「官製派遣村」(渋谷区国立オリンピック記念青少年総合センター)が4日、解散した。入所者833人のうち685人がこの日、都が用意したカプセルホテルに観光バスで移動。5日からは希望者全員が都が用意した相部屋の臨時宿泊施設に2週間程度滞在し、ハローワークを通じての仕事&住まい探しを続ける。 12月28日にスタートした「派遣村」には鳩山由紀夫首相以下、複数の閣僚が視察に訪れた。だが運営にあたった東京都の石原慎太郎知事は1度も現地入りしなかった。現場運営に携わった昨年の派遣村村長で内閣府参与の湯浅誠氏は「本当は現場を見てほしかったが、私が(石原知事を)呼んでも来てくれるはずもないでしょう」と話した。 東京・御徒町のカプセルホテルに移動した54歳の男性入所者は、新宿近辺の路上で約30年間過ごしてきたという。男性は「年末年始だけでも助かりましたが、ハローワーク