バンクーバー五輪のスノーボード・ハーフパイプ日本代表、国母(こくぼ)和宏選手(21)=東海大=の「服装の乱れ」が物議を醸し、国母選手と監督、コーチが12日行われた開会式の参加を辞退する騒ぎへと発展した。 シャツを外に出し、ネクタイを緩め、ズボンをずり下げた格好は、彼ら一流のファッションなのだ。しかし、日本選手団として公式のウエアを身につけたら、それは許されない。日本オリンピック委員会(JOC)が、2度の会見で国母選手に謝罪させ、競技出場で事態を収拾したのはとりあえず正解だろう。 このニュースで、すぐ思い浮かべたのが、毎日のように電車の中で見かける高校生たちの“腰パン”だ。制服の前をはだけ、ネクタイを緩め、ズボンはずり落ちている。 “腰パン”の高校生が増えてきたのは、ここ数年だ。公立、私立を問わず多くの高校は校則で制服(スタイル)を決めている。本来、生徒個人のファッションは校則によって押さえ