日本では、人喰いバクテリアといえば、肝臓疾患のある人が生の魚介類を食べて感染し、重篤な容態に陥って亡くなったというニュースがこれまで何度となく伝えられている。ビブリオ・バルニフィカス菌と呼ばれるバクテリアの仕業である。一方、どこに潜んでいるかわからず、健康な人でも何かのはずみに感染してしまう可能性があるという意味で、もっと恐ろしい人喰いバクテリアもいる。侵襲性A群連鎖球菌と呼ばれる。 少し前、仕事中に車椅子を押しているときに車輪に挟まれてしまったのだが、いっこうに良くならず、脱臼しているのではないかと心配になってきた。 デビッドさんはシャロンさんをベスティ・ジョンション地域病院に連れて行った。彼女を診た医師は、さほど深刻な症状とは診断せず、鎮痛薬を処方してくれただけだった。 シャロンさんは、しばらく鎮痛剤で痛みをしのいでいたが、腫れは悪化するばかりだった。2月27日の朝には、腫れが腕全体に
勃起不全(ED)に悩む男性がいる一方で、ごくまれに勃起が収まらなくなる男性もいる。この症状は持続勃起症と呼ばれる。血管と神経に異常が生じ、勃起組織(陰茎海綿体)に血液が閉じこめられてしまうことが原因で起きると考えられている(『メルクマニュアル家庭版』より)。 彼は、ある朝、看守たちに身体の異常を訴えた。医務室で診断を受けると、確かに勃起が収まらない状態になっていた。そこで、“急患”として所外の病院に搬送された。 彼の治療に当たった医師たちは、彼の男性自身に90分間にわたって針を刺し、血液を抜いた。この処置により、通常時のサイズに戻ったかに見えた。だが、5分後には再び怒張した状態に戻ってしまった。 医師たちは、さらに彼の男性自身に薬液を注射したが、効き目はなかった。どんなに手を尽くしても、「ハンダチ」の状態以下まで収束させることができなかった。医師たちは、入院治療が必要と判断した。 そこで、
中国産および韓国産のキムチに混入していたのは、回虫属の寄生虫の卵だった。本来の宿主がヒトではない回虫(たとえばブタやイヌの回虫)の卵が人間の体内に入ると、厄介なことになる。本来の生育環境と異なるため、幼虫から成長できずに、体内のあちこちの臓器をさまよう。「幼虫移行症」と呼ばれる。 担当の医師たちによれば、最初、回虫は女性の腸内にいたが、血流に乗って眼窩に移動してきたのではないかという。また、セルビアはおろか、欧州全体を探しても、ブタの回虫がヒトの眼窩から摘出されるのは、今回が初めてではないかとのこと。 摘出された回虫は体長11センチだった。ブタ回虫の成虫は雄が体長15〜25センチ、雌が体長20〜40センチに達するというので、摘出されたのは幼虫だったと思われる。つまり、この女性患者は「幼虫移行症」にかかっていたことになる。 いや、“かかっていた”と過去形で言うのは早計かもしれない。一匹しか体
タイのシーサゲート県に住んでいるトングカオ・ハジョムさん宅の風呂は、母屋から離れた別棟になっている。先日、この風呂の外で若い男が死んでいるのが見つかった。一家の娘の入浴姿を覗こうとして死んだらしい。 死んだ男の氏名は公表されていないが、カンボジアからタイに修行にやってきていた19歳の修行僧であることがわかっている。その家の近くの寺に寝泊りしていた。 禁欲しすぎていたあまり、入浴姿を見た瞬間に鼻血が出すぎて出血多量で死んだ・・・のではない。では、修行中の身であるにもかかわらず、情欲に突き動かされたとしてバチが当たったのだろうか? トングカオさんは、娘が風呂に入っているときに近くの若者たちが覗きに来ることに業を煮やし、風呂の外に高圧電線を張っていたのだ。電線を張って以来、誰も風呂を覗きに来なくなっていたようなのだが、よそから来た修行僧はそんなこと露知らず、風呂場を覗き込もうとしたのだろう。 こ
ロシアのボルゴグラードで、セルゲイ・ロフトソフさんという男性が自宅の庭で丸太を切っていた。使っていたのは、“丸ノコ”と呼ばれるタイプの電動ノコギリ(チェーンソー同様、エンジン式のものもある)。右の写真のような代物である。日本のレスキュー隊も交通事故現場などで、これと似た“カッター”と呼ばれる道具を使っている。 丸太を切っている途中で、セルゲイさんは丸ノコから手を滑らせてしまった。丸ノコがもんどり打って、丸い歯の部分がセルゲイさんの胸部を直撃。 セルゲイさんが運び込まれた病院の主任医師は、ロシアNTVの取材を受けて、こう話している。「ノコギリの歯で切られた患者の体は、真っ二つになる寸前の状態でした。傷口から肺が露出しており、心臓が脈打っている様子さえ見えました」。 セルゲイさんは一命を取りとめた。事故から12日が経過した現在もセルゲイさんは入院中だが、面会可能な状態まで回復している。 大勢の
サウジ・アラビアの男性は、裕福でさえあれば妻を4人まで娶ることができる。ある青年は、たった半年のうちに4人の妻を持つことになった。「なんとうらやましい」と思う人もいるだろう。血気盛んな時期であれば、四重の夫婦生活を続けても体力的に問題なさそうに思うかもしれない。 彼の両親は離婚している。まず最初に父親が青年に有無を言わせずに結婚話をまとめた。父親は、自分の一族から一人の女性を息子の嫁に選んだ。その女性が青年の第一夫人となった。しかし、これがバトルの始まりだった。 母親とその一族にとって、これは屈辱的なことだった。名誉と威信を回復するために、母親の一族からも嫁が選ばれた。 ところが、青年が2番目の妻を娶ったことを知った父親は、前妻の一族に対等に並ばれたことが許せなかった。もう一人の女性を嫁に選び、息子と結婚させた。 母親とその一族はそれを知ると、再び“報復”に出た。またもや一族から嫁を選び、
異性と会話できないという悩みを持つ人も少なくない。精神科や神経科などで受診すると、対人恐怖症と診断されたりする。それとはまったく異なる理由で、あらゆる一般女性と会話できなくなった男が英国コーンウォール州にいる。 先日、コーンウォール州のトルロー刑事裁判所で、ブラウン被告(43歳)に有罪判決が下された。禁固104日の刑と共に、反社会的行動禁止命令が言い渡された。 反社会行動禁止命令(ASBO)とは、主に著しい迷惑行為を働いた者に対し、特定の場所への出入りや特定の行動を禁止する制度だが、ブラウン被告に言い渡されたのは、かつて前例のない異色の命令だった。 英国全土において、直近の家族を除くあらゆる一般女性と会話してはならない。接近してもならない。 ただし、例外として下記に該当する職業の女性との会話は、その女性の職業上必要な範囲内に限って許される。 女性銀行員 女性弁護士 女性店員 女医(歯科医を
旅先のキューバで出会ったベルギー人女性のことが後から恋しくなり、ファーストネームだけで探し出したカナダ人男性 カナダ・ケベック州に住むマーク・ラチャンスさんは、サビーヌのことが忘れられなかった。日ごとに恋しさが増すばかりだった。サビーヌとは、ラチャンスさんがキューバで出会ったベルギー女性のファーストネームである。 だが、カナダに帰国したラチャンスさんは、自分の失敗に気づいた。知っているのは、ファーストネームと国籍だけ。フルネームと連絡先をなぜ聞いておかなかったのかと後悔し始めた。たった一日を一緒に過ごしただけのサビーヌへの恋しさが募るばかりだった。 ラチャンスさんは物量作戦に出た。ベルギー中からサビーヌという名前の女性3700人のメールアドレスを調べ、そのすべてにメールを出したのである。だが、その3700人の中に彼が探しているサビーヌさんは含まれていなかった。 メールで彼女を探し出すことは
現代日本では、顔の造作より何より、まず第一に小顔であることが美人の条件になっている。少なくともテレビドラマに出演している人気女優は、全員が小顔だ。しかも、テレビ画面に登場する人気男性タレントにも小顔が多い。われわれの身近なところでも、小顔の女性は“モデルみたいだ”と形容されることが多いし(小顔であれば体形もたいがいスレンダー)、顔のでかいイケメンは一人もいないだろう。 しかし、人類の進化の方向が“小顔化”に進んでいるらしき兆候があるのも事実である。二次大戦前に比べて、現代日本人の顎は小さくなっている。そのために、歯並びが悪くなったり、親不知に悩まされたりするなどの問題が生じている。 これは日本人だけの傾向ではない。人類全体にその傾向がある。しかも100年とかいう短いスパンの話ではない。英国のSunday Times紙のサイトに掲載されている“Scientists show we’ve be
1980年代、インドでは、しばしばニワトリが大量死していた。鳥インフルエンザ・ウィルスではなく、SMAM1と呼ばれるアデノ・ウィルスの流行によるものだった。 当時、ボンベイで家庭医をしていたニキル・デュランダール氏は、友人から奇妙な話を聞かされた。動物が病原体に感染して死ぬ場合、普通は“やせ衰えて”死ぬはずである。ところが、SMAM1に感染して死んだニワトリは、異様に太っていた。肝臓と腎臓が肥大していた。コレステロール・レベルは低下しており、胸腺は萎縮していた。 デュランダール氏は、こう考えた。SMAM1は、ニワトリを死に至らしめるウィルスであると同時に、ニワトリを異常に肥満させるウィルスに違いない。しかも、人間にも何らかの影響を与えている可能性がある。 肥満体の患者の20パーセントにSMAM1への感染歴があることが判明したのである。これらの患者は、著しく過体重で、コレステロール・レベルが
南アフリカ共和国ノースウェスト州の保健局が1月31日に発表したところによると、同州マフィケン周辺のいくつかの村で、昨年の12月(現地では夏)から謎の病気が流行しているという。“謎の病気”と聞くと、SARSのようなウィルス性の伝染病を真っ先に連想するかもしれない。だが、ウィルスではなく、目に見える大きさの生物が関与している皮膚病なのだ。 ノースウェスト州の保健局では、マフィケン周辺の村々の住人に対し、体がかゆくなって黄色い発疹が出来た場合は、すぐに診療所で見てもらうように呼びかけている。保健局の職員が感染者の家を訪問したところ、犬も同じ病気にかかっていることがわかった。 農務省の家畜鳥獣・公衆環境衛生課が“虫”の標本を採取し、分析を急いでいる。何らかの種の昆虫の幼虫だと見られている。この“幼虫”の感染経路として最も疑われているのは、洗濯物である。次のようなプロセスで発病するのではないかと考え
面白い女が男にモテないのはなぜか? カナダのウエスタンオンタリオ大学、同じくカナダのマクマスター大学、米国のマサチューセッツ州立大学の研究者たちが興味深い合同調査を行い、その結果が科学ジャーナル誌“Evolution and Human Behaviour”の今週号に発表されている。 この合同研究プロジェクトを率いたロッド・マーティン心理学博士(ウエスタンオンタリオ大学)は、こう説明している。「男性は、人を笑わせるのは(女らしいことではなく)自分たち男の領分に属することだと見ているのです」 「恋人になってくれそうな異性が二人いるとします。一人は笑わせるのが得意、もう一人は笑わされるのが好き。どちらを選択しますかと聞くと、女性は笑わせるのが得意な男性を選び、男性は笑ってくれる女性を選びます」 調査に協力してくれた男性のうち、「人を笑わせるのが得意な女性は真面目な恋愛の対象にならない」と回答し
“そんなことするくらいなら死んだ方がましだ”というのは、通常はレトリックに過ぎない。実際、その嫌なことを繰り返しながら、のうのうと生きているのがわれわれの日常だったりする。しかし、高潔に自らのプライドを守り抜こうとする人もいる。 あんたに借金を返すくらいなら死んだほうがましだ」と吐き捨てた。 彼は、すぐに自宅に戻り、“死んだ方がまし”という自らの言葉を実行に移した。ロフトのハッチを開け、そこにロープをかけて・・・。 アーロンさんの遺体は、買い物から帰った母親が発見した。クリストファーさんと男が口論しているのが目撃されてから約1時間後のことだった。 クリストファーさんは、何年もの間、接着剤吸引やドラッグをやめることができない荒んだ生活が続いていたが、最近、なんとか立ち直って新しい仕事を見つけ、しかも新しい彼女が出来たばかりだった。 検死審問が行われ、自殺であったとの結論が下された。ウィリアム
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