学校は、世の中の新年度よりも何日か遅れて始まる。 だいたい毎年4月の第2週で、今年の入学式は4月6~7日前後の学校が多い。 4月1日に始まる大人社会と比べると、子ども社会はスロースタートだ。 わざわざそんなずらさずに、もっと早くから始めることって無理なんだろうか。 小中学校の日程を定めている市区町村の、いくつかの教育委員会に伺ったところ、どこからも同じような答えが返ってきた。 「教職員が準備する期間として、4月1日から数日間とっています。日本社会が新年度を迎える4月1日から学校に出て、さまざまな準備をしますと、どうしても第2週くらいになってしまうんですね」 まあそっか、スロースタートにせざるを得ないのか。 準備って、そんな大変なんだろうか。知り合いの小学校の先生に聞いてみた。 「そりゃ大変だよ。学校全体、学年、学級と、これから1年間のいろんな準備を、4月の数日間である程度やらなきゃならない