最近、花粉症の症状緩和や治療を暗示したスギやヒノキの花粉加工食品が販売されています。2007年2月、スギ花粉加工食品を飲用した女性が、アナフィラキシーショック (死に至ることもある、重篤なアレルギー反応) を起こした問題がありましたが、現状では当該製品のみならず、類似製品が、液体、カプセル剤、錠剤、粉末剤、飴など、様々な形態で多数販売されています。このような製品を安易に使用すると類似した健康被害が発生するおそれがあります。いわゆる健康食品 (以下、健康食品と記載) は、あくまでも日常の食事の補助的なものであり、病気の治療に用いるものではありません。以下に、花粉症対策や健康食品の利用に関する注意点をまとめてみました。 2.減感作療法(抗原特異的免疫療法)とは (1) (2) (3) (4) (5) (7) 花粉加工食品の多くは、「減感作療法」の効果をうたっています。しかし、これらの食品の宣伝