31日に閉館する「私のしごと館」。周辺には住宅地も広がっている=京都府精華町、木津川市(本社ヘリから、安元雄太撮影) 「税金の無駄遣いの象徴」といわれた関西文化学術研究都市の職業体験施設「私のしごと館」(京都府精華町、木津川市)が31日に閉館する。所管する厚生労働省は今夏にも入札を行って建物を売却する方針だが、景気が低迷する中で甲子園球場の総面積に匹敵する施設の引き受け先が見つかるかどうかは不透明。地元自治体や学研都市の関係者からは「巨大な幽霊屋敷になる恐れもある」と懸念する声が出ている。使い勝手が…購入希望ゼロ 京都、大阪、奈良の3府県境の丘陵に広がる学研都市。100を超える研究施設の中でもひときわ大きなガラス張りの建物がしごと館だ。3階建て延べ床面積3万5000平方メートル、全長200メートルに達する。 31日の閉館を前に、館内は連日、春休み中の子供らでにぎわっている。 閉館後の活用法