津波で壊滅的な被害を受けた三陸のカキ。しかし、中にはこんなケースもありました。 石巻市と女川町にまたがる万石浦は三陸有数のカキの生産地です。震災の日、ここにも津波が押し寄せましたが、全体の8割のカキが生き残りました。この小さな子どものカキも無事でした。 「皆さんもかなりの被害なんだけど、一応はね、安堵の気持ちっていうの」(カキ養殖 阿部義一さん) カキが無事だった理由は、港の特殊な地形にありました。万石浦は外海への入り口が狭く、津波の威力が弱まったのです。これらのカキは今年の冬には収穫できるということですが、一部は収穫せずに残すことも考えられています。 「親貝として貴重な資源」(カキ養殖 阿部義一さん) 三陸のカキ復興に向け、万石浦のカキには大きな期待が寄せられています。(12日17:40)