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澤藤統一郎の憲法日記 » 「戦争当時は公娼制度があった。だから慰安婦は合法だった」のではない
「日本維新の会の幹部が、『大戦当時は公娼制度があって、慰安婦は合法の存在だった』と言っています。... 「日本維新の会の幹部が、『大戦当時は公娼制度があって、慰安婦は合法の存在だった』と言っています。これについてご意見を伺いたい」 先日、IWJの憲法鼎談のさなかでの突然の質問。「当時の売春に関する法制度についてはまったく知らない。制度がどうであろうとも、女性の自由を奪って性的サービスを強要することが許されるはずがない」としか答えられなかった。で、少し調べてみた。以下の出典は主として、「注解特別刑法7『売春防止法』」(青林書院新社・佐藤文哉著)。 江戸期の遊郭制度は、「傾城町の外傾城屋商売致すべからず」(1617(元和3)年幕府掟書)として、一定地域(傾城町)の公娼を認めるとともに、それ以外の私娼による密売淫(傾城屋商売)を禁止するものだった。明治期になって、人身売買としての売春を禁ずる1872(明治5)年の芸娼妓解放令(太政官布告)が発せられたが、基本的に遊郭制度はそのまま維持されたという。
2017/02/10 リンク