『市民を雇わない国家』 - sunaharayのブログ

東京大学の前田健太郎先生の博士論文。非常に勉強になった。基本的には日本を中心とした丁寧な事例研究を通じて、公務員の数がどのように決まっているのかという問題を議論するもの。最後のところでは、計量分析の成功研究についての再現を使った分析をしていて、これは良い試み。実際のデータを追いかけると、有意とされている「独立変数の効果」というのがまあそれほど大したことないこともわかるし、再現を通じて分析される方はドキドキするかもしれないけど、データを公開して広く分析してもらうというのはありがたいことだろう。 本書の主要な主張をざっくり言うと、日本の公務員数が少ないのは早い時期から行政改革が行われたからだ、ということである。稲継裕昭先生や西村美香先生の公務員制度研究を踏まえて、それに続く研究として位置づけられることになるだろう。これまでの研究が、実態分析や歴史的経緯の跡付けをメインにしていたのに対して、本書

[Gl17]

「公務員多過ぎる説」の方が俗論で多数だっりすんだけどね。好景気下では公務員は負け組の就業先だった(条件が元々良くない)し、デフレ時代に公機関が下げたら民間の下げを加速しかねんというのはあるんじゃ。

[kaos2009]

なぜ日本の公務員数が少ないのか“民間準拠でガンガン公務員給与を挙げようとしてくる人事院勧告制度があるから、給与抑制ができなくて定員を絞るようになった”

[enagojapan]

『市民を雇わない国家』 - sunaharayの日記

[takahiro_kihara]

今日図書館で見かけたけど、難しそうだったorz

[laislanopira]

“「なぜ日本の公務員数が少ないのか」という謎”

[kei_1010]

他国と比べて日本人が真面目だからだと思う。その真面目さが過労やサービス残業、ブラック企業などなど、負の側面としても現れている。

[sea_side]

日本の行革ってワンパターンなのかしら。

[ueshin]

内容よくわからないが、この本のタイトル、非正規の社会保障を外した日本みたいだな。

[geopolitics]

「第1章で公務員数が少ない話を検証するときに、2005年の野村総研のデータが使われている」

[haruhiwai18]

"財政支出を抑えないといけない中で、民間準拠でガンガン公務員給与を挙げようとしてくる人事院勧告制度があるから、給与抑制ができなくて定員を絞るように"　→なお、戦前の公務員制度はhttp://bit.ly/1Cuz77P

[SndOp]

もともと少なくてもやっていける量のサービスしかなかったのでは？

[skam666]

"日本の公務員数が少ないのは早い時期から行政改革が行われたから"　"財政支出を抑えないといけない中で(略)公務員給与を挙げようとしてくる人事院勧告制度があるから、給与抑制ができなくて定員を絞るようになった"

[Cru]

人事院はデフレ時代、調査結果を機械的に適用して給与引き下げ勧告したことあるのかな？

[keepfine]

よみたい本

[notio]

ふむ、面白そう。

[maturi]

「なぜ少なくなったか」と、「なぜ少ないのにやっていけるのか」という2つの論点｜60年代の改革によって抑制基調になる～なぜそれが維持できたのかというのはやや別の話のような気がする。もちろん、公益法人なんかに