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毎日フォーラム・視点:科学ライター 松永和紀 - 毎日jp(毎日新聞)
◇食品中の放射性物質 消費者の「安心感」優先の新基準値…費用対効果の検証なく福島の復興の道閉ざす? ... ◇食品中の放射性物質 消費者の「安心感」優先の新基準値…費用対効果の検証なく福島の復興の道閉ざす? 食品中の放射性物質の新しい基準値を4月から施行しようと国は動いている。消費者団体やマスメディアは歓迎ムード。これで食品がより安全になる、と受け止めているようだ。だが、実態は異なる。厚生労働省自らが、リスクを低減する効果は非常に小さいと認めている。新基準値は、安全策というよりも、消費者を安心させるための施策だ。安心の弊害が非常に大きくなる懸念が出て来た。 昨年3月から運用されて来た暫定規制値は、放射性セシウムの場合、飲料水や牛乳・乳製品が1キロ当たり200ベクレル、そのほかの食品が同500ベクレルである。それが新基準値案では多くの食品が同100ベクレルとなる。数値が下がるのだからリスクも下がると見られがちだが、実際にはリスクの下げ幅は非常に小さい。 厚労省の推計では、暫定規制値を継続した場合の
2012/02/14 リンク