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トリチウム内部被ばくの恐怖を煽る西尾氏の欺瞞と非倫理性
河田東海夫 元原子力発電環境整備機構(NUMO)理事 元核燃料サイクル開発機構(JNC)理事 トリチウムを... 河田東海夫 元原子力発電環境整備機構(NUMO)理事 元核燃料サイクル開発機構(JNC)理事 トリチウムを大気や海に放出する場合の安全性については、処理水取り扱いに関する小委員会報告書で、仮にタンクに貯蔵中の全量相当のトリチウムを毎年放出し続けた場合でも、公衆の被ばくは日本人の自然界からの年間被ばくの千分の一以下にしかならないとの試算結果が示されている1)。 安全上全く問題ないレベルである。しかるに巷間ではトリチウムの危険性を過剰に煽る言説がネット上などで拡散している。そうした情報発信の急先鋒は、北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏(泊の原発訴訟にも関与)で、各地の脱原発団体が催すシンポジウムや勉強会に招かれ、精力的にトリチウムの危険性を説いてまわっている。 西尾氏は、がんの小線源治療の専門医という肩書と、断片的な専門知識と風聞を織り交ぜた書き物や玉石混合の多彩なデータを張り付けた講演資
2020/03/11 リンク