地方の文化と教養みたいな話

少し前に東京の文化や地方都市の文化、みたいな話題が増田で盛り上がっていた。 大体、こういう話題のオチは東京は消費文化に過ぎないとか、クラブカルチャーのようなものは地方都市では生まれ得ないといったマウント合戦になる。 お盆で帰省していたので亡き父の書斎の整理をしていた。 我が家は地方都市の自営業。地主階級ではなく、単なる１代限りの商売をした層だ。自分は継がずに東京でサラリーマンをしている。 そんな父はエスタブリッシュメントではないが、書斎や職場の倉庫に優に2万冊を超える書籍を残していた。 思い出せば父は休みの日は本を片手にソファで寝っ転がっていた。インテリ風な見た目、オシャおじな見た目では全くなかった父は、家族以外の他人からはいつも印象と蔵書量がピンと来なくて驚かれる。 あまり父と本の内容や政治経済の話をしないので、読んでいた本の傾向はわからないが、いわゆる雑食型だと思う。そもそも大学教授や

[summoned]

よくわかるレアメタルの本、とかよくわかるEVの本みたいな本は株クラ的には投資先を理解するために読みたくなる。業界・素材・新技術についての本って割と経済関連よ。

[IthacaChasma]

「何の役にも立たない」「アウトプットされることなく」などと卑下しているけど、それこそ亡きお父さんの人生を豊かにするための読書だったのだと思う。

[take-it]

こういう父親、そして親子関係憧れるなぁ。/とはいえ、地方・東京論にしなくていいと思う。そういうビブリオマニアはうっすら遍在する。親父さんをはてなのくだらん論争に使うのはもったいない。

[zakkicho]

確かに本を置いておく場所があるのは地方のアドバンテージではある／が、お父さんの思い出をこの間の論争みたいなことで出さなくても、とも思ってしまう…　何か勿体無いような…

[kjin]

これは地方の文化というならそうだけど、本人にとってはやっぱり自分の趣味の話だと思うなあ。地方文化の事考えての趣味、生産性とかでないので、どこにもアウトプットされなくてもいい。勿論してもいい。

[firststar_hateno]

地方都市においても知識人が輝くことは、星が闇夜に光を与えるような美しい光景ですわ。

[lastline]

うちの父親もそう。アウトプットってのは不特定多数ではなく、身近な友人と語り合うのも含むのだが、そういうのがないと情報のインプットが先細る。質問とか異なる視点が必要だが、興味を持ってくれる友人は少ない

[donovantree]

昔は幅広い漠然とした知識欲を持つ人がそれなりにいた。知の巨人みたいな人が重宝されたのもそれがあったと思う。実は戦後の経済成長に増田の父のような人の力は大きかったのではないかと思う。

[Galaxy42]

これがそこそこ成立している識字率とか出版事情とかその他諸々のバックボーンを考えてしまう

[lispmemo]

蔵書整理する前に本棚や積読本の状態を写真に撮っておけば良かったかも。「この本とあの本が隣り合っている」「この本は埃がついているが隣の本はついてない」などの状態から持ち主の興味がさらに詳しくわかるので。

[stalemate]

「人口20-30万人くらいの小さな地方都市」！！

[Pokopon]

地域史や地域関連本、地域の出版物、地域博物館の企画展目録とかはなかったんだろうか。 なかったのか言及されてないか、どちらでも、地方の文化や教養というより、半端なコレクターならどこにでもいた話に思える。

[yuzuk45]

いいなあ

[daruyanagi]

たまに居酒屋であった人が（ちょっとニッチな）博覧強記やと、脳から尊敬汁が垂れてくる

[mustelidae]

いい話だけど、そういうのが生存する余地もなくなっているのが今なんじゃないかなと

[liposo]

経済的豊かさと人口の多さが多様性を支える

[tottotto2009]

2万冊以上って凄い。話が合う人がいなかったかもね。積読本も結構あったにせよ凄い。好きな作家は全部揃えるタイプよね。飲酒の習慣もなかったんだろうね。

[kiyo_hiko]

自慢の親ですみたいな話珍しい。関係無いが池袋盗撮ハンターのニュース見て東京都の教養とはとなった

[Caerleon0327]

読書こそ自己目的的行為であって、実益のない本、たくさん読みたい

[xufeiknm]

こういう人が日本全国津々浦々に存在する国なんですよね。一握りのものすごい知識人とウンカのごとき愚民の群れというあの大陸国とは違う。

[mm-nakamuraya]

地方だと、自営業・役人・教員・地方紙の社員　あたりにこういう人はそこそこいて、こういう人たちがいることで、地方の郷土史とか郷土研究とか、演劇鑑賞会、映画上映会、古本市、ジャズ喫茶とかは回ってる

[Ereni]

それは「地方の文化」ではないと思うが…

[haru-k]

世間的にはそんなに尊敬される、すごいと思われるわけではない職業についた人々が、自身の知的好奇心ドリブンで年収や職業訓練になんの役にも立たないことをしている。そういうのも一つの地方文化／うちの父だ！

[nico-at]

千葉パルコを知ってる人だけの話になるけど改造社書店でサブカルの洗礼を受けてタワレコでマイナーなCDを買ったお陰で俺達のストリートカルチャーは広がってブログだの何だのやる文化的体力付いたよなと思ってる。

[hagane]

明示的なアウトプットでなくとも、日々のお父様の行動や人格に反映されていたはずで、それ自体無駄なことではないし、言い換えればあなた自身もお父様のアウトプットの一つであると思う。

[exshouqosa]

地方がなんの関係が…と思ったが、地方だと読書人の肩身が狭くて同志を見つけにくく、結果孤高の趣味っぽくなるとかはあるかもしれないと思った。

[timetosay]

万を超える蔵書に困った方が、古書広場を開いた話。→　https://note.com/negoroookura/n/n90a0103c5660

[baronhorse]

地方の文化っていったらヤンキー文化じゃないか

[kogumaneko335]

この増田のお父さんの蔵書是非とも見てみたい。

[KoshianX]

これは本当にそう。底上げ式の教育が効いてるのか、日本の大衆ってすごく賢いんだよね。本を読む人がたくさんいるし教養番組も人気がある。エリートは大衆は豚だと思ってるので噛み合わないんだよな

[jankoto]

意外とこういう人がその辺の大学教授より知識があるアマチュア郷土史家とかだったりするから侮れない

[hiruhikoando]

なんとなくだが息子さんとは誤解を遺しながら亡くなってしまった気がする。その解釈で正解なのか？むしろ誤読を繰り返しているように見える。

[kamiyakenkyujo]

田紳。村夫子。田舎の物知りを嘲る言葉。自営業者であれば増田が知らないだけで交流する大小のコミュニティがあったかも。そこで尊敬されていた可能性があるのではないかな。

[kako-jun]

ポケモン工芸展は金沢の国立工芸館が基本で、東京で見られるのはロサンゼルスの後になるらしいです。着物の中に、ゲンガーを見つけられなかった……

[imakita_corp]

大都市と違い博物館や美術館そのた文化的施設が極端に少ない地方＝地方では教養を得られない的なコメがあまりにも多いのがこの増田が記事を書いたきっかけじゃない？

[ibip]

こういう余裕を持った教養人がかつて出版を支えていた　いまはどんどんいなくなっているので出版は崩壊している

[kou-qana]

いいなあ、私もそういう人になりたかった。でもまだこれから30年くらいあるから、健康を維持して、また本を読めるようになりたい。

[bfms350]

はてのさんのコメントが麗美な例えにも見えるしクッソ陰湿な例えにも見えて趣きがある

[jantyran7]

よき

[nenesan0102]

民俗学の本を読むとこういう人たくさん出てくるんだよなーとか思ってしまった。柳田國男に色々語って聞かせてくれた人とか。昔の日本って豊かで深くて好き