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作業は丸投げ、支払いは?――元請けvs.下請け裁判の行方
連載目次 IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。前回までは、「ユーザーが... 連載目次 IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。前回までは、「ユーザーが資料をくれないのは、ベンダーの責任です」「締結5日前にユーザーが白紙撤回! 契約は成立? 不成立?」など、「ユーザーvs.ベンダー」という構図で判例の紹介をすることが多かったが、今回は少し趣向を変えて「元請けvs.下請け」のお話をする。 私の調停や裁判での経験からすると、この両者の力関係は、ある意味ユーザーとベンダー以上で、元請けは下請けにかなり危険な状況で作業を着手させることがある。 具体的には、元請けが(最終顧客である)ユーザーから正式な発注を受けていないのに下請けに作業をさせる、その契約が締結に至らなくても下請けに費用を支払わない、元請けが勝手に機能を追加してそのまま下請けに行わせる、といったことがよく見られる。そして、こうした無理難題を断り切れる下請けは少ない。むしろ「そういうところ
2015/05/15 リンク