資本主義の何が悪いのか - 経済を良くするって、どうすれば

昨日、小塩先生の本を読んでいて、ちょっと気になったのは、年金の賦課方式と積立方式では、貯蓄が多くなる分だけ、積立方式がマシというくだりだった。別に、小塩先生に限らず、経済学者は、貯蓄が多ければ、投資が増え、成長が高まると、ナイーブに考えがちだ。ここなんだね、教科書と現実を分ける差というのは。 例えば、日本にカリスマ的指導者が現れて、一気の消費増税に成功したとしよう。そうすると財政赤字が減って、政府が使う貯蓄が少なくなり、貯蓄が余ってしまう。このとき、国民が貯蓄をやめて消費を増やしたり、企業が政府に代わって貯蓄を使い、設備投資を増やすなら、何の問題もない。貯蓄=投資の均衡が保たれるからだ。 しかし、どうだろう。政府が一気の消費増税をしたときに、国民が消費を増やし、企業が設備投資を増やすと、どれほどの人が信じるだろうか。むしろ、起こることは、その逆と予想するのではないか。これが現実なのだが、経

[Gl17]

「欠点を補う種々の仕組があって初めて、資本主義の長所」「筆者は合理性を重視するがゆえに、社会保障を擁護する」むしろ理屈で考えたらこうしかならないと思うのだが。社会主義に勝ったのは「修正」資本主義だよ。

[onigiri_srv]

社会保障も含めて資本主義。これは異端でもなんでもなくセオリーだと思うんですけどね

[BUNTEN]

指摘されているポイントが資本主義の本質的弱点とは必ずしも思わないが(いあま巨大な生産力とうんちゃらの矛盾とかいう話もあるけどさぁ置いといて)不安を煽るような政策打つと総需要減ってまずいとは言っておく。

[myogab]

国が資本主義を重視しすぎると、企業は独裁・共産主義化して雇用を買い叩き利益を最大化させようとする。国が資産を制限した方が、企業独裁は頭打ちし、市場に資本が流れる。

[umeten]

＞「社会保障は/軽くして、資本主義のお荷物にならないようにする」/ものではない/欠点を補う種々の仕組があって初めて、資本主義の長所である設備投資を通じて生産性を高め、社会を豊かにするという機能が発揮される

[guldeen]

例えば麻雀で、ノーレートと『デカピン(1点1円)』ではどうしても打ち筋が違うのが人の常。くわえてバブル後不況では、『羹に懲りて膾を吹く』状態なのが多くの"リスクに怯える"経営者の心理。

[Dursan]

ある意味、国家政府が資本主義のリミッターとなって延命をしているが、出力不足を憂いて取っ払うとすぐに焼き切れるってことか

[s-tomo]

経済成長することを強いられてるんだ！！

[andalusia]

逆に、積立方式にすると年金制度の不信感が幾分か解消されて、貯蓄が需要に向かう可能性もあるんだよね。／ その手の「合成の誤謬」が深刻なのはむしろ社会/共産主義じゃね？ おれ一人が働かなくても(ryってやつ。

[tdam]

ブログ主の現実主義に賛同。人々の合理性・資本主義を全て肯定する人は、よほどの勝ち組か理論主義（古典的経済学者）・原理主義者ぐらいだろう。彼らは現行制度・経済学をどう修正するべきかの議論を撹乱に来る。

[ystt]

「欠点を補う種々の仕組があって初めて、資本主義の長所である、設備投資を通じて生産性を高め、社会を豊かにするという機能が発揮される。」

[kechack]

政府が消費増税をしたときに、国民が消費を増やし、企業が設備投資を増やすとどれほどの人が信じるだろうか？むしろその逆と予想するのではないか？これが現実なのだが、経済学の教科書に反する異端の考え方とされる

[yasudayasu]

どんな特殊な経済学の教科書使ってんだろ？/ "経済学者は貯蓄が多ければ成長が高まると考えがち" "消費増税をしたとき、消費や設備投資を減らすのが現実なのだが、経済学の教科書に反する異端の考え方になる"

[yu-koba]

"経済学者は、貯蓄が多ければ、投資が増え、成長が高まると、ナイーブに考えがちだ。"

[maturi]

"設備投資というのは、企業経営をすれば分かると思うんだが、需要リスクに強く影響される。需要の先行きが不安だと途端に怖くて出来なくなるし、引き合いが強いとバブルかなと思っても、つい生産力増強に応えてしま