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日本の外交センスが招いた混乱 - 大前研一のニュースのポイント
10日、ロシアのメドベージェフ大統領は、日本との北方領土交渉に関し「1956年の日ソ共同宣言が、唯一法... 10日、ロシアのメドベージェフ大統領は、日本との北方領土交渉に関し「1956年の日ソ共同宣言が、唯一法的根拠がある。日ロはこれを中心に協議しなければならない」と述べ、9日の日ロ首脳会談でも麻生太郎首相に説明したことを明らかにした。 このニュースは、一連の日本の「外交センスの酷さ」を露呈したものだと思う。 そもそも今年の2月頃には、ロシア側は「3.5島返還」という独創的な答えを用意していたと言われている。 ところが、外務省OBである矢内氏の発言により日本国内の反発が強まってしまい、5月にプーチン首相が来日したときには、「3.5島返還」の案を持ち出せない状況になってしまった。 その間に麻生首相による「歴史的には日本の領土である」という問題発言が飛び出し、さらにはそれを衆議院で可決するという非常識な事態に発展した。それに対しロシア側が激昂してしまった、というのが現在の状況だろう。 一言で言えば、
2009/07/25 リンク