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「村山知義 劇的尖端」書評 日本のダ・ヴィンチの謎に迫る|好書好日
大正後期、前衛ベルリンから帰国後、美術・デザイン・演劇・映画・文学など、多彩な領域でアヴァンギャ... 大正後期、前衛ベルリンから帰国後、美術・デザイン・演劇・映画・文学など、多彩な領域でアヴァンギャルド芸術家として活動した村山知義。彼のエネルギッシュで広範な活動の中から、… 村山知義 劇的尖端 [編]岩本憲児 東京の世田谷美術館で「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」展が開かれている(9月2日まで)。年初からの各地巡回展だが、なぜ、今、村山知義なのだろうか。 1920年代のモダニズムが新鮮に見える魅力だろうか。村山という人間の謎と、その芸術の未解明部分の多さに、ひかれるからではあるまいか。何しろ村山は「日本のダ・ヴィンチ」と称された、マルチ・アーチストである。本書は演劇と映画、前衛美術、小説等の分野を、編者を含めて十二人の専門家が、村山の果たした役割を評価し、問題点を要領よくまとめている。 たとえば、國吉和子氏は日本近代舞踊史で欠落している、村山と藤蔭(ふじかげ)静枝の関係を指摘している
2012/10/29 リンク