「今の世界のリアル」を届ける。TV界の革命家グレッグ・バーランティ

海外ドラマ好きなら、グレッグ・バーランティの名を一度は聞いたことがあるだろう。『ARROW / アロー』をはじめとしたDCのスーパーヒーロードラマを中心に、15年以上にわたって数多くのヒット作を手掛けてきた敏腕プロデューサーだ。TV界のヒットメイカーと聞くとJ・J・エイブラムス（『LOST』『パーソン・オブ・インタレスト』『ウエストワールド』）を思い浮かべる人もいるだろうが、バーランティは"次代のJ・J・エイブラムス"と言っても過言ではない存在である。 1972年、イタリア人の両親のもとでニューヨークの貧しい家庭に生まれたバーランティは、シカゴにある名門私立のノースウェスタン大学で演技と戯曲を学び、23歳でロサンゼルスへ移る。その数年後、ある映画用の脚本が売れたことでケヴィン・ウィリアムソンと知り合い、彼がクリエイターを務めた青春ドラマ『ドーソンズ・クリーク』で脚本、製作総指揮を担当するこ