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2023年2月27日17:10から17:30頃 朝日放送テレビ「newsおかえり」 朝日放送テレビ「newsおかえり」は、月曜から金曜まで平日夕方に放送しているニュース情報番組。今回は最新の”大人の○○シリーズ”として様々な商品が取り上げられ、それに対して私の分析コメントが紹介される予定です。 「大人の○○」と銘打った商品は、中高年・シニア向け商品戦略の一つです。 例えば、「大人の科学」「大人のガンダム」「大人の塗り絵」などがありますが、実はその商品化の切り口は3通りあります。その切り口毎の事例と、なぜその切り口で商品化できるのかをお話しします。 一方、「大人の○○」という商品には、子供をターゲットにして、大人の感覚を疑似体験できることを訴求するものもあります。 「大人=オトナ」という言葉は、どちらにも使われる便利であいまいな言葉なのです。
夕刊フジ2月19日号「食と健康 ホントの話」 新型コロナのリスクは感染リスクと重症化リスク 旅行はシニアの健康にいいことづくめであると、前回お伝えした。今回は、健康で楽しく安全に旅行をするためのコツや注意点を、高齢社会研究の第一人者で東北大学特任教授の村田アソシエイツ代表取締役 村田裕之氏に聞いた。 まずはコロナ対策について。感染法上の分類が5類に変わると話題になっているが、新型コロナウイルス自体が心配の少ないレベルまで弱毒化したわけではないので注意したい。 季節性インフルエンザなども同じ5類だが、ご存じのようにインフルエンザでも高齢者や乳幼児は重症化しやすい。 村田氏は、コロナのリスクは二段階に分けられると話す。第一段階は感染リスク、第二段階は重症化リスクだ。 「感染リスクを抑える方法は3つあります。1つ目は不織布マスクをすること。たまにまだ布マスクをしている人がいますが、不織布マスクに
夕刊フジ2月12日号「食と健康 ホントの話」 旅の効用:知的刺激・対話・歩く量が増える 暦の上では春だが、寒さはまだ続く。そんなときに始めたいのが、今年の旅行計画だ。とくにこれまではコロナが心配で出かけられなかったシニアこそ、感染対策を心がけながらぜひ旅行を楽しんでもらいたい。 高齢社会研究の第一人者である、東北大学特任教授で村田アソシエイツ代表取締役の村田裕之氏によると、シニアに旅行をオススメな理由はおもに3つ。 ①知的刺激が増える ②対話が増える ③歩く量が増える 旅行は非日常なので、今まで見たことのない風景を見るなど①の知的刺激が増える。②は、たとえ一人旅でも家にいるよりは確実に対話が増える。家族や友人と出かければなおさらだ。知的刺激と対話が増えると脳を使うため、認知症予防にはもってこいだ。 ③についても体力に自信がなくても旅行だといつもより歩くことが、万歩計などでよくわかる。 旅は
11月22日 みんなの介護 ビジョナリーの声を聴け 人気サイト「みんなの介護」の「ビジョナリーの声を聴け」というコーナーで私へのインタビュー記事が掲載されました。 内容は「スマート・エイジング」とは、産学連携のモデルに、認知症予防を実現したい、認知症介護の現場でも「スマート・エイジング」の4つのパートに分かれています。 なぜ、東北大学で「スマート・エイジング」を提言したのか 実は今回の記事中にこれまであまりお話ししてこなかった内容があります。 一つは、なぜ、私が2006年に東北大学で「スマート・エイジング」を提言したのかの理由を述べていることです。 ********* 団塊の世代が一斉にリタイアし始める“2007年問題”が社会的な課題とされる一方で、『リタイア市場』が大きくなるという見解がありました。団塊の世代は人数が多く、“それなり”の資産を持っている方も多く、企業は彼らをターゲットとし
MED2022の様子が短編動画で公開 2022年10月9日に日本科学未来館で開催したMED2022にプレゼンターとして参加しました。その日の活動のサマリー動画を、ソフィアバンク・コーディネーターの松山しんのすけさんが、次のとても素敵な短編動画にしてくださいました。 MED2022短編動画 MED2022に参加された方は、この動画で当日の高揚感が蘇ってくることと思います。参加されなかった方はMED 2022の雰囲気を味わって頂けると思います。 岡田武史、田坂広志、秋山和宏さんの特別トークセッション全文も公開 また、イベントのハイライトである特別トークセッションで、元サッカー日本代表監督で、ソフィアバンクのシニア・パートナーでもある岡田武史さん、ソフィアバンクの田坂広志代表とMED主催者の秋山和宏代表理事による「夢・志をカタチにする力」のお話しがありました。 MED2022全編動画は近日中に公
週刊現代 9月27日号 セロトニン活性を上げる「朝活」のすすめ 週刊現代の特集記事『医者いらずで100まで生きる「111の絶対条件」』に私への取材を基にしたコメントが掲載されました。私への取材は「寿命が決まる「朝の45分」にやるべきこと」の部分でした。 私がお話ししたのは「朝活」のすすめです。これは拙著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」の「秘訣その6 リズミカルに活動する」をはじめ、多くのメディアや講演でお話ししてきたことです。 私の言う「朝活」とは、1)朝起きて太陽の光を浴びる、2)外に出て30分ウォーキングする、3)朝シャワーを浴びる、4)よく噛んで朝食を摂る、の4つです。これが脳内にセロトニンの分泌を増やし、コロナうつを解消するのに有効なのです。 朝シャワーは活動モードへのスイッチ ちなみに、朝シャワーはセロトニンを増やすわけではありませんが、活動モードへ
2022年7月9日 読売新聞 くらし 家庭 なぜ、60代以上の人のアイス支出額が伸びているのか? 読売新聞に60代以上のアイス支出金額が10年前に比べて伸びていることへの私のコメントが掲載されました。紙面だと字数の制限があるので、紙面では書かれていない背景を補足します。 60代以上の人のアイス支出額が伸びている理由として、次が考えられます。 コロナ禍による外出制限のため自宅での飲酒量が増え、糖尿病が悪化した人が増えている。これを改善するために飲酒量を控えると代わりに甘いものが欲しくなる。 歯が衰えると、噛みやすく飲み込みやすいアイスを食べる頻度が上がる。 団塊世代より上の世代にとって、子供の頃は甘いものが贅沢品だった。昔できなかったこと=贅沢品を自由に食べる、を今実現する「夢実現消費」としての側面もある。 バブル世代(60代前半)にとって、子供の頃に百貨店の食堂でプリンアラモードやフルーツ
ソフィアバンクは「五つの進化」を遂げた新時代のシンクタンク ソフィアバンクは2000年に田坂広志代表が設立したシンクタンクです。設立当時、私もディレクターとして参加しました。 その後、私は2002年3月に村田アソシエイツ株式会社を設立、独立起業したのを機にディレクターを辞しました。 それから20年の歳月を経て、2022年7月1日、ソフィアバンクが新たなスタートを切るのに際して、10名のアソシエイツの一人として参画することになりました。 実はこの10名のアソシエイツは、32年前の1990年に田坂広志代表らが創業した日本総合研究所で、日本で初めての「インキュベーション・シンクタンク」=「ドゥータンク」の組織である「創発戦略センター」を設立し、数多くの異業種コンソーシアムと新事業を立ち上げてきた同志メンバーです。 シンクタンクという名称・存在は一般にはなじみが薄いかもしれません。多少ご存じの方も
不動産経済 知っていると便利 シニアビジネスの極意 キーワードは「小型・軽量・健康・安心・手軽・高品質」 社会の高齢化が進むと一人暮らし世帯が増える。この世帯が求める価値のキーワードは「小型(小口)」「軽量」「健康」「安心」「手軽」「高品質」だ。 小口化健康志向は、現在コンビニやスーパー各社が進めている商品戦略の柱だ。セブン-イレブンの小口総菜「セブンプレミアム」がその代表。サバの味噌煮、ポテトサラダ、ひじきの煮物、けんちん汁、牛タンシチューなどの総菜を、150~500円程度の価格帯(2022年6月現在)で品揃えしている。 また、イオンの子会社の「オリジン弁当」、イオン葛西店などで見られる「一人用刺身」「小口デザート」なども一人暮らし世帯をターゲットとした商品だ。 一方、雑誌「ハルメク」のロングセラー商品「人参ジュース」は健康志向を訴求したもの。有機栽培の人参を原料とした1リットルのビンに
2022年6月9日 Ageing Asia Alliance Cocktail 全国中から50名以上の人が西新宿に集結 6月9日に京王プラザホテルでAgeing Asia社主催によるAgeing Asia Alliance Cocktailに参加しました。 当日は、医療法人社団悠翔会の佐々木淳理事長の呼びかけのもと、全国中から集まった50名以上の皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。 このイベントは毎年シンガポールで開催しているエイジング・アジア革新フォーラム(Ageing Asia Innovation Forum: AAIF)とアジア太平洋高齢者ケア革新アワード(Asia Pacific Eldercare Innovation Awards)の紹介と、これまでの日本企業受賞者による発表会でした。 私は2011年の第2回AAIFに基調講演者として招待されて以来、毎年講演者として参
2022年5月24日 ダイヤモンド・プレミアム ロングセラー「親が70歳を過ぎたら読む本」の公開が来年の3月末まで延長 本書を執筆するきっかけは、当時83歳の母が脳梗塞で倒れて入院したことです。 その間に母よりも元気だった父が3年前に96歳で亡くなりました。 両親が95、6歳まで生きたことから人生100年時代は私にとって他人事ではありません。しかし、特に母の要介護状態の12年間を見ていると複雑な気持ちになります。 母は生前に「まさか自分がこんな風になるとは思わなかった」と何度も口にしていました。「お前は私のようにならないように」と自らの姿で伝えているようでした。 上梓後11年経ちましたが、高齢の親をもつ家族の課題は本質的に変わっていないようです。 現在、親が70歳過ぎの方は団塊ジュニアの皆さんでしょう。人生後半期に必要な教養だと思って、まだ読まれていない方は、ぜひご一読ください。単行本は次
週刊現代4月16日号 そもそも「現金ばらまき」は景気刺激策にならない 週刊現代の特集記事「岸田総理、高齢者給付は5万円が正しいと思います」に私への取材を基にしたコメントが掲載されました。 最近、政府が提案した年金受給者へ5,000円給付する案が多くの批判を浴びて撤回されました。記事の趣旨は、アメリカでの類似政策の給付金額に比べて5,000円ではみみっち過ぎる、5万円にしろ、という内容です。 取材時にまず私がお話ししたのは、仮に5万円給付してもお金をもらった人の半分以上は先行き不透明なこの時世では使わずに「貯金に回す」ため景気刺激策にならない、という点です。 政治家は選挙が近くなるとこうした税金を使ったバラマキをやりたがりますが、これほど無駄な策はありません。これで国民の人気取りができるほど国民はアホではありません。 シニアは副収入が可処分所得になる 次に、ばらまくのは「現金」ではなく「機会
サントリーウエルネスインフォマーシャル番組 サントリーウエルネス協賛のインフォマーシャル番組『知って得する!「人生100年時代」~60代70代80代が知るべき人生100年時代の健康とは~』に出演しました。 私は「シニアの健康に詳しい人生100年時代の専門家」という立場での出演です。俳優の峰竜太さん、女優の島かおりをゲストにMCの村尾信尚さんが色々な事例を交えて進める情報トーク番組です。 要介護になる原因の上位は何か? 厚生労働省「介護給付費実態調査」によれば、年齢階級別の要介護認定率は70歳を過ぎたあたりから急上昇していきます。そして85歳から89歳では要介護率は51・6%、つまり、半分以上の方が要介護(要支援も含む)状態になります。 要介護状態になる原因の一番目が「認知症」、二番目が「脳血管疾患」、つまり脳卒中です。ただし、認知症の原因疾患の約3割は脳卒中ですので、脳卒中が要介護状態にな
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第179回 認知機能の衰えは「海馬」に早く現れる 本連載第174回で触れた通り、現段階では「医学的に認知症を予防できる」とは断言できない。 一方、認知症の原因疾患の50%以上を占めるアルツハイマー病の進行過程では、記憶力や判断力などの認知機能低下の前段階に、脳の「萎縮(いしゅく)」が起きることがわかっている。これは脳の神経細胞・神経線維の脱落による形態・構造変化だ。 特に脳の一部位の「海馬(かいば)」は、最も早く萎縮が現れるとされている。海馬は短期記憶から長期記憶へと情報をつなげる記憶を司る重要な器官だ。 脳の萎縮や認知機能の低下をもたらす様々な要因がこれまでの疫学研究から判明している。例えば、喫煙、飲酒、運動不足、肥満や食生活の乱れなどの生活習慣の悪化やストレスなどが脳萎縮の要因であることが明らかになっている。 したがって、海馬を中心
プレジデント3月18日号 特集 ひとりで生きる「老後戦略」 お金・健康・孤独 ◎3大不安から脱出 いかにして「3K不安」を解消するか ビジネス誌プレジデントの特集【ひとりで生きる「老後戦略」】に私への取材を基にした記事が掲載されました。 表紙の一番上に「お金・健康・孤独 ◎3大不安から脱出」とありますが、これは私が2004年から20年近く言い続けているシニアビジネスの原理です。 次ページの「言行録」の最初に取り上げられたように、いかにして「3K不安」を解消するかが特集全体のコンセプトになっています。 私への取材が反映されているのは、レッスン4希望編の『シニアに売りたいなら「3K不安を解消せよ」』のコーナーです。以下に全文を掲載します。 シニア層が感じる3K不安は普遍的ニーズ 男はコレクション シニアへ向けたビジネスのキーワードは「3K不安」です。3Kとは、シニアが特に感じている3つの不安「
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第177回 作動記憶量が減ると新しいことにおっくうになる 一般に高齢になるにつれ新しいことに取り組むのがおっくうになる。原因は、私たちの認知機能の一つ「作動記憶量」が加齢と共に減っていくことにある。 すると、新しいことの理解に必要な時間と労力が増えていくため、高齢になると新しいことの学習がおっくうになるのだ。 高齢者にとって通販ではまだ紙のカタログが好まれ、会員向けの通知も紙ベースの希望が多い。新型コロナウイルスのワクチン接種予約もネットより電話が圧倒的に多かった。 「新しいこと=ICTやデジタル機器」の習得がおっくうなため「昔からなじんだもの=電話など」を好むのだ。 一方で、高齢期でも新たなことに取り組み、活動的に過ごす人も目につくようになっている。 81歳でiPhoneアプリ「hinadan」を開発し、米アップルのティム・クック最高
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第176回 東北大学とカーブスジャパンとの新たな共同研究開始 東北大学加齢医学研究所と女性専用フィットネス最大手の㈱カーブスジャパンは、サーキットトレーニングがスマート・エイジングの4条件(認知・運動・栄養・社会性)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究を開始した。 スマート・エイジングは筆者が2006年に提唱したもので、「加齢による経年変化に賢く『適応』して知的に成熟する」という生き方を指す。「加齢(エイジング)」に対する「適応力」を身に着ける生き方とも言える。 サーキットトレーニングは、高齢者でも取り組みやすく、認知症予防や認知機能リハビリなどへの応用が期待されている。カーブスでは一回30分で30秒の筋力トレーニングと30秒の有酸素運動を交互に行っている。 加齢医学研究所は、これまでカーブスジャパンとの共同研究において、4週間のサー
12月3日 NHK News おはよう日本 11月8日NHKおはよう日本で解説した「エイジテック」の特集番組がNHKのサイトに掲載されました。 放送された内容が全てテキスト化され、わかりやすくなっています。見逃した方にとっても内容をよく理解できるものになっています。私へのインタビューのうち、オンエアされたものは次の部分です。 「ハイレベルだけど “技術っぽくない”」が理想 いま、ベンチャー企業を中心に参入が相次ぐエイジテック分野。専門家は実は高齢化が進む日本はエイジテックの先進国だと指摘しています。以下は東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 村田裕之特任教授 のコメント。 「以前から高齢者を対象とした製品やサービスは存在しましたが、それを近年になってエイジテックと呼ぶようになったのは、世界全体の高齢者の割合が増えたため、市場ニーズとして現実味を帯び始めたということです。」 「か
2021年10月22日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 高齢でも新たな挑戦が可能な人の共通点は? 高齢化率29.1%で世界一の日本では高齢期でも活動的に過ごす人が目につくようになっている。 瀧島未香さん(90)は、「日本最高齢のフィットネスインストラクター」として活躍中だが、実はスポーツジムに通い始めたのは65歳と聞く。 若宮 正子さん(86)は80代でスマートフォン「iPhone」のアプリとして「hinadan」を開発した。米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)から「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されたことで有名になったが、パソコンを始めたのは定年退職後という。 一般的に高齢になるにつれて、新しいことに取り組むのがおっくうになるとされる。 私たちの認知機能の一つ「作動記憶」は、一般に加齢と共に減っていくからだ。すると、新しいことの理解に必要な時間と労力が増えてい
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第174回 巷にあふれる「認知症予防」という言葉 「認知症予防」という言葉をよく目にする。2015年の厚労省の推計で、日本の認知症人口が520万人、認知症予備軍となる軽度認知障害(MCI)人口を加えると800万人以上と発表されて以来、認知症予防という言葉がメディアで頻繁に聞かれるようになったと思う。 以前、ある民間企業が高齢者を対象とした全額自費負担の健康支援サービスを始めた。その店舗に行くと「認知症は予防できる」と書かれた大きな垂れ幕がかかっていた。参加者の中にはこの言葉を期待して通って来る人もいたようだ。 だが、果たして認知症は「予防できる」と言っていいのだろうか?現段階では答えは「NO」だ。 脳のトレーニングで認知症は改善する 認知症が「痴呆(ちほう)」と呼ばれていた頃は、一度症状が出ると、予防どころか改善すら不可能と思われていた
PRESIDENT Online 2021年10月1日 プレジデント・オンラインに『なぜ野球場で飲むビールは格別においしいのか…その理由は「生ビールだから」ではない:「感情ヒューリスティック」の罠』と題したコラムが掲載されました。 実はこの記事は8月29日の日経MJへの寄稿『球場ビール、うまさの「正体」』の続編です。MJをご覧になったプレジデント編集者の方から要請を受けて寄稿したものです。 ヒューリスティック(heuristic)とは心理学用語で、緻密な論理で一つひとつ確認しながら判断するのではなく、経験則や先入観に基づく直感で素早く判断することを言います。 感情ヒューリスティック(Affect heuristic)とは、人が「感情的な要素」で判断してしまい、そこに付随するメリットやリスクも感情によって判断してしまう傾向をいいます。 私はコロナ禍により「感情ヒューリスティック」が世の中全般
2021年8月27日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 同じクアーズの味が違って感じる理由 大谷翔平の出場で大きな話題を集めた米大リーグオールスターゲームが開催された「クアーズ・フィールド」は日本にはない圧倒的スケール感のある球場だ。その名称はスポンサーである米国のビール会社、モルソン・クアーズにちなむ。 筆者も10年以上前に訪れたことがあるが、ここで野球観戦しながら飲むクアーズは本当においしく、試合が盛り上がるにつれ何杯も飲んでしまった記憶がある。 ところが、このクアーズを家で飲むと何か物足りない印象だった。筆者はクアーズ・フィールドで飲んだものとはまるで別物のように感じてしまった。 この違いが生じる理由は、おいしいと感じた理由をビールそのものでなく、その他のことが理由となっているためと考えられる。 野球観戦時のワクワク感をその時に飲むビールや食べものの満足感と勘違いしているの
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第171回 コロナ禍でダメージを受ける「退職者の第三の場所」 私はかつて拙著「シニアビジネス」で「退職者のための第三の場所」という考え方を提唱した。退職後に毎日行くところがないという不満・不便の解消がビジネスになるからだ。 その後社会の高齢化の進展で、若者向けの場だったカラオケにシニアが行くようになり、カラオケは「退職者のための第三の場所」の代表になった。 ところがコロナ禍で「カラオケはクラスター発生」のイメージが強まり、行政による行動規制の対象とされ、退職シニアはほとんど来店しなくなっている。 一方で長期の行動規制で国民の間にストレスが溜まっており、緊急事態宣言が形骸化している。今、必要なのは感染予防と経済活動の両立を可能とする具体的な感染対策だ。 特殊紫外線ランプで空気感染リスクを低減する 私が役員を務める東北大学ナレッジキャスト、
2021年7月1日 ダイヤモンド・プレミアム 6刷のロングセラー、サブスクで登場 このたび拙著「親が70歳を過ぎたら読む本」が、ダイヤモンド社運営の「ダイヤモンド・プレミアム」で公開されました。 ダイヤモンド・プレミアムは、有料会員登録をするとダイヤモンド社のベストセラーが読み放題になる、いわゆるサブスクリプションサービスです。 拙著は10年前の東日本大震災の1か月前に上梓したものです。上梓1か月後に震災が起き、世の中は本どころではないという雰囲気になりましたが、発売14か月後に何とか最初の重版がかかりました。 別の出版社の方から「そんなに遅く重版がかかるのは絵本以外聞いたことがない」と言われたものでした。 しかし、その後もコツコツと売れ続け、気が付けば6刷まで辿りつきました。この6刷というのは私の著作のなかでも初めてのことです。 その後電子書籍が登場し、拙著も電子化されましたが、未だにじ
2021年6月25日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 70代以上のネット利用率が急増しているが・・・ 総務省「通信利用動向調査」2019年によれば、シニア層のネット利用率は2018年と2019年で比較すると、60代は76.6%から90.5%、70代は51%から74.2%、80歳以上は21.5%から57.5%へ増加しています。特に目立つのは70代以上の利用率が急増している点です。 99年に私が「ネットを縦横に活用して情報収集し、積極的な消費行動を取る先進的な高齢者」をスマートシニアと呼び、ネットの普及と共にこうした人々が増えていくと予言しましたが、20年経ってそれが現実化したと言えます。 その一方でシニアを主要顧客とした事業者からは「まだまだシニア層のネット利用は少ない」と言った声が上がっています。通販ではまだ紙のカタログが好まれ、会員向けの通知も紙ベースの希望が多いといいます。
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第170回 活性酸素と酸化ストレス 酸素は私たちが生きていくうえで必要不可欠だ。一方大気汚染や放射線、食品添加物など外部からの様々な刺激を受け、私たちの体内で「活性酸素」に変化するものがある。 これは大気中の酸素よりも活性化された反応性の高い酸素と関連分子の総称で、不安定で色々な物質と反応しやすい性質を持っている。 活性酸素は細胞伝達物質や免疫機能として働く一方、過剰に産生すると細胞を傷つけ、様々な疾患をもたらす要因となる。 生体内には活性酸素から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっている。しかし活性酸素の産生が抗酸化防御機構の能力を上回ることがある。この状態を「酸化ストレス」という。がんや糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などの疾患は酸化ストレスが関係すると考えられている。 遺伝子レベルでの酸化ストレス防御の仕組み 従来、活性酸素から体内を防御
&Wellness 2021年6月号 通販のライトアップショッピングクラブが発行する「&Wellness」6月号で「3つの賢い新習慣」と題してスマート・エイジングが特集されました。 コロナ禍で巣ごもり消費が全盛ですが、巣ごもり生活が長く続くと、運動不足、認知機能の衰え、不眠など身体に不具合が出やすくなります。コロナ禍こそスマート・エイジングの必要性が高まっており、いわば「スマート・エイジング支援商品」の役割が高まっていると言えましょう。 歳とともに知的に輝く生き方を実践 エイジングとは、時間とともにものの性質が変化すること。エイジング=劣化ととらえ、マイナスイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。 しかしエイジングにはプラスの側面もあります。たとえばヴァイオリンやウイスキーなど、時を経ることで名器になったり名酒になったりもするのです。 私共が提唱するスマート・エイジングは、「エイ
2021年4月16日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 実は高齢運転者の交通事故件数は年々減っている 「高齢男女が乗った車が暴走し電柱に衝突 住宅に突っ込む」「80歳男性が運転する車が逆走 高速道路で2台の車と衝突」――。高齢者による交通事故が多いとの印象が報道により広がっている。 だが、警察庁交通局が発表したデータを見ると、こうしたイメージとは異なっているように見える。実は65歳以上の交通事故死者数は、2008年の2523人から18年の1966人までほぼ毎年減少している。 人口10万人当たりの交通死亡率も9.19人から5.59人に減っており、特に高齢者による交通事故が増えているわけではない。 75歳を過ぎて高齢になるにつれ死亡事故件数は増えている。 一方、年齢別免許人口当たり死亡事故件数で見ると、75歳未満の運転者が平均3.7件なのに対し、75歳以上の運転者は平均7.7件と多い
2021年3月29日 日本テレビ news every(生放送) 4月から制度が変わり、70歳まで働ける社会に 日本テレビ「news every」で”70歳まで働き抜く”ヒントについてコメントしました。 番組の「ナゼナニっ?」という今話題のニュースを解説委員の人が解説するコーナーがあり、そこに私の考えをお伝えしたことを説明するという流れです。 4月から制度が変わり、70歳まで働ける社会になります。65歳から70歳までの期間について企業側に雇用確保の努力義務が課されることになります。 人生100年時代に必要な制度に見えますが、雇用する方にもされる方にも多くの課題があります。 今回は雇用される立場でどのようなことが求められるかをお話ししました。 番組の性格上、旬の話題をさっと取り上げて勘所をわかりやすく説明するというスキルが問われます。 短い時間の電話取材でしたが、私の伝えたことをほぼ忠実に説
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