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2月3日午後8:55からNHKサタデーウォッチ9 エイジテックとは高齢者向けの技術のこと?? 2月3日午後8:55からのNHKサタデーウォッチ9「Bizトレ」で「エイジテック」について解説します。 「Bizトレ」は最新のビジネスやトレンドを紹介するというコーナー。このコーナーは番組の後半に放送予定です。もともとは1月6日に放送予定でしたが、能登半島地震が起きたため延期されていたものです。 エイジテックとは、英語でAge-techと表記します。この言葉が最初に知られるようになったのは、アメリカの経済誌Forbesの2019年2月1日号で取り上げられてからと言われています。 似たような表現にフィンテック(Fin-Tech)という言葉があります。これは「技術で可能となる金融」という意味で、金融業界・IT業界がここ数年使っています。 デジタル技術の進展で、電子マネーが比較的安全に使えるようになり、
2024年1月16日 読売新聞 男らしさって?第7回 退職後の男性をいかに地域に引っ張り出すかが課題といわれるが 読売新聞の連載記事に私への取材を基にしたコメントが掲載されました。記事中で、北区いきがい活動センターの担当者が「退職後の男性を同地域に引っ張り出すかが課題」とのコメントを受けて、次の通り紹介されています。 高齢者のライフスタイルに詳しい東北大特任教授の村田裕之さんは、「軽々しくおしゃべりするのは女性がすること」といった固定概念や、女性と話すことへの苦手意識が地域に入る男性の障壁となっている、と指摘する。 村田さんは「離職後のシニア男性は社会的意義を感じると動く。次世代の役に立つなど、やりがいのある活動につなげる仕掛け作りが必要だ」と話した。 実は私は、退職後の男性の社会参加促進について、2011年9月28日の読売新聞 論点「定年後の男性の社会参加 女性主導で巻き込め」で5つの提
2023年10月1日 日本科学未来館 MED Japan2023 MEDとは? MEDとは、Make Everyone Delightedの略で、「いのちの場から、社会を良くする」志を抱く人が集う場です。 これまでに300人近い各分野のフロントランナーがプレゼンターとして登壇し、多くの参加者が気づきと学びを得てきました。昨年は私も登壇の機会をいただきましたが、今年は共催者の一人として参加しました。 以下に、全てのプレゼンと講演の聴きどころを私の視点で速報しました。近いうちに全ての動画が公開される予定ですので、その参考にしていただければ幸いです。 開会の辞:田坂広志さん/シンクタンク・ソフィアバンク代表・21世紀アカデメイア学長 田坂さんから、米国と日本との社会起業家支援の違いについて次の話がありました。 米国にはアショカ(Ashoka)という社会起業家を支援する団体があるが、支援されるのは
Plus One 2023年5・6月号 スマート・エイジングのための重要な要素の一つに「良質な睡眠」があります。今回は前回お話しした「元気でいきいきと過ごすための秘訣」から「ぐっすり眠るための秘訣」をご紹介します。 なぜ、よく眠ることが大切か? 私たちの体には睡眠中に脳の中の老廃物を脳の外に洗い流す仕組みが働きます。睡眠中に脳の神経細胞の周囲の空間が拡がり、神経細胞を洗い流すリンパ液の流れが大幅に増加します。 すると昼間よりも効率よく老廃物を回収できるようになり、老廃物を含んだリンパ液は静脈に沿って脳外へと運び出されます。 この仕組みがうまく機能しないと脳内にアミロイドβなどの蓄積が増えることがわかっています。つまり、睡眠の質が低い状態が長く続くと、アルツハイマー病のリスクが高まるのです。 また、眠っている間(レム睡眠の間)に脳は記憶を整理統合していることがわかっています。これは毎日の覚醒
2023年3月28日 8:45頃から フジテレビ「めざまし8」 4月1日から現在60歳となっている国家公務員と地方公務員の定年が61歳に引き上げられます。その後も2年ごとに1歳ずつ引き上げ、2031年度に定年を65歳とすることが決まっています。 定年延長とは、定年の上限年齢を延長することです。企業の場合、以前は定年を60歳とするのがほとんどでした。 しかし、政府が2013年に施行した『高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(高年齢者雇用安定法)』により、2025年4月から「65歳までの雇用確保」が義務づけられたのです。 2023年の現在は経過措置期間となっており、2025年4月までに下記いずれかの対応を必ず行う必要があるため、各企業の課題となっています。 65歳までの定年延長 65歳までの継続雇用制度(雇用延長・再雇用制度)の導入 定年制の廃止 今回の動きは、企業で先行している制度を公務員に
Plus One 2023年3・4月号 今回は「元気でいきいきと過ごすための秘訣」を二つご紹介します。 秘訣その1:達成するとうれしい目標を立てる 元気を生み出す「報酬系」と「ドーパミン」 私たちは何かを達成したときや誰かに褒められたとき、うれしく感じたり、もっと頑張ろうという気持ちになったりします。 実はこういうときに、脳内の「報酬系」という神経ネットワークに「ドーパミン」という神経伝達物質が放出され、私たちに「元気」や「やる気」「わくわく感」を感じさせます。 ドーパミンが放出されやすくなるのは、次の3つの場合です。1つ目は「不確実なうれしい出来事を期待しているとき」。例えば、宝くじを買って、当たるかどうかはわからないけど、当たった場合のことを考えてワクワクしているようなときです。 2つ目は「予期していなかったうれしい出来事が起きたとき」。例えば、宝くじが当たったときや、万馬券を取ったと
2023年2月27日17:10から17:30頃 朝日放送テレビ「newsおかえり」 朝日放送テレビ「newsおかえり」は、月曜から金曜まで平日夕方に放送しているニュース情報番組。今回は最新の”大人の○○シリーズ”として様々な商品が取り上げられ、それに対して私の分析コメントが紹介される予定です。 「大人の○○」と銘打った商品は、中高年・シニア向け商品戦略の一つです。 例えば、「大人の科学」「大人のガンダム」「大人の塗り絵」などがありますが、実はその商品化の切り口は3通りあります。その切り口毎の事例と、なぜその切り口で商品化できるのかをお話しします。 一方、「大人の○○」という商品には、子供をターゲットにして、大人の感覚を疑似体験できることを訴求するものもあります。 「大人=オトナ」という言葉は、どちらにも使われる便利であいまいな言葉なのです。
夕刊フジ2月25日号「食と健康 ホントの話」 部屋から大浴場までの階段数・勾配はサイトにはまず掲載されない シニアの旅行で、気になるコロナ対策を前回お伝えした。今回はそれ以外の、移動や食事などについて、シニアが旅行で気をつけたい点をお伝えしたい。 シニアは、車いすを使っていない人、自立して歩ける人でも、足腰が弱っている人、昔ほど健脚ではない人が多い。そのため旅行するときに一番気を付けなければいけないのは、泊まる旅館や立ち寄り先に、シニアにとってのバリア(障壁)がどのくらいあるかを調べることだ。 高齢社会研究の第一人者である、東北大学特任教授で村田アソシエイツ株式会社代表取締役の村田裕之氏は、それをしないと、たとえばお風呂に入れなかったなど、旅行の楽しみが半減してしまうことも少なくないという。 「たとえば泊まる部屋から大浴場までに、階段がどのくらいあるとか、距離がどのくらいあるのかなど、事前
夕刊フジ2月19日号「食と健康 ホントの話」 新型コロナのリスクは感染リスクと重症化リスク 旅行はシニアの健康にいいことづくめであると、前回お伝えした。今回は、健康で楽しく安全に旅行をするためのコツや注意点を、高齢社会研究の第一人者で東北大学特任教授の村田アソシエイツ代表取締役 村田裕之氏に聞いた。 まずはコロナ対策について。感染法上の分類が5類に変わると話題になっているが、新型コロナウイルス自体が心配の少ないレベルまで弱毒化したわけではないので注意したい。 季節性インフルエンザなども同じ5類だが、ご存じのようにインフルエンザでも高齢者や乳幼児は重症化しやすい。 村田氏は、コロナのリスクは二段階に分けられると話す。第一段階は感染リスク、第二段階は重症化リスクだ。 「感染リスクを抑える方法は3つあります。1つ目は不織布マスクをすること。たまにまだ布マスクをしている人がいますが、不織布マスクに
夕刊フジ2月12日号「食と健康 ホントの話」 旅の効用:知的刺激・対話・歩く量が増える 暦の上では春だが、寒さはまだ続く。そんなときに始めたいのが、今年の旅行計画だ。とくにこれまではコロナが心配で出かけられなかったシニアこそ、感染対策を心がけながらぜひ旅行を楽しんでもらいたい。 高齢社会研究の第一人者である、東北大学特任教授で村田アソシエイツ代表取締役の村田裕之氏によると、シニアに旅行をオススメな理由はおもに3つ。 ①知的刺激が増える ②対話が増える ③歩く量が増える 旅行は非日常なので、今まで見たことのない風景を見るなど①の知的刺激が増える。②は、たとえ一人旅でも家にいるよりは確実に対話が増える。家族や友人と出かければなおさらだ。知的刺激と対話が増えると脳を使うため、認知症予防にはもってこいだ。 ③についても体力に自信がなくても旅行だといつもより歩くことが、万歩計などでよくわかる。 旅は
2023年2月2日号 週刊新潮 本日発売の週刊新潮に『すでに日本は「超々高齢社会」に突入!「要介護期間」を短くするための「スマート・エイジング」実践術』と題した記事が「特別読物」として掲載されました。 週刊新潮2月2日号特別読物 紙面は見開き4ページという大きな扱いで、私の写真も掲載されています。新聞広告では「岸田総理の長男が外遊で観光三昧」などゴシップ記事見出し群を横串にして、ほぼ真ん中に大きく取り上げられるという光栄な扱い(笑)を頂いております。 拙著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」をはじめ、数多くの寄稿や講演でお話ししてきた内容を基に、昨今の状況を踏まえてアップデートした内容になっています。冒頭の「アンチ・エイジング」は「若返り」ではない、の部分をご紹介します。 「アンチ・エイジング」は「若返り」ではない 人生100年時代を迎え、少なくない人が「アンチ・
ショッぷる 2012年2月号 特集 みんなにやさしいお店づくり 今、日本で高齢化がどんどん進み、シニア層の人口が大幅に増加。2030年には50歳以上が人口の半数以上を占めると予測されています。そうした年代層のお客さまにやさしい売り場づくりの重要性について、シニア向けビジネスに詳しい村田裕之さんにうかがいました。 シニア層にやさしい売り場は、ほかのお客さまも買いやすい売り場になる 超高齢社会で小売業が売り上げを伸ばすには、シニア層を意識した商売が不可欠なのは言うまでもありません。たとえばシニア層は体力も衰えてくるので、広い店内を探しまわるのが苦痛。必要な商品をコンパクトに集めるだけでも喜ばれます。シニア層にやさしい売り場をつくることは、ほかのお客さまが買いやすい売り場づくりにもつながるのです。 しかし、ショップで接客をしている若いスタッフのなかには、シニア層のお客さまが何を考えどんな生活を送
11月22日 みんなの介護 ビジョナリーの声を聴け 人気サイト「みんなの介護」の「ビジョナリーの声を聴け」というコーナーで私へのインタビュー記事が掲載されました。 内容は「スマート・エイジング」とは、産学連携のモデルに、認知症予防を実現したい、認知症介護の現場でも「スマート・エイジング」の4つのパートに分かれています。 なぜ、東北大学で「スマート・エイジング」を提言したのか 実は今回の記事中にこれまであまりお話ししてこなかった内容があります。 一つは、なぜ、私が2006年に東北大学で「スマート・エイジング」を提言したのかの理由を述べていることです。 ********* 団塊の世代が一斉にリタイアし始める“2007年問題”が社会的な課題とされる一方で、『リタイア市場』が大きくなるという見解がありました。団塊の世代は人数が多く、“それなり”の資産を持っている方も多く、企業は彼らをターゲットとし
MED2022の様子が短編動画で公開 2022年10月9日に日本科学未来館で開催したMED2022にプレゼンターとして参加しました。その日の活動のサマリー動画を、ソフィアバンク・コーディネーターの松山しんのすけさんが、次のとても素敵な短編動画にしてくださいました。 MED2022短編動画 MED2022に参加された方は、この動画で当日の高揚感が蘇ってくることと思います。参加されなかった方はMED 2022の雰囲気を味わって頂けると思います。 岡田武史、田坂広志、秋山和宏さんの特別トークセッション全文も公開 また、イベントのハイライトである特別トークセッションで、元サッカー日本代表監督で、ソフィアバンクのシニア・パートナーでもある岡田武史さん、ソフィアバンクの田坂広志代表とMED主催者の秋山和宏代表理事による「夢・志をカタチにする力」のお話しがありました。 MED2022全編動画は近日中に公
週刊現代 9月27日号 セロトニン活性を上げる「朝活」のすすめ 週刊現代の特集記事『医者いらずで100まで生きる「111の絶対条件」』に私への取材を基にしたコメントが掲載されました。私への取材は「寿命が決まる「朝の45分」にやるべきこと」の部分でした。 私がお話ししたのは「朝活」のすすめです。これは拙著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」の「秘訣その6 リズミカルに活動する」をはじめ、多くのメディアや講演でお話ししてきたことです。 私の言う「朝活」とは、1)朝起きて太陽の光を浴びる、2)外に出て30分ウォーキングする、3)朝シャワーを浴びる、4)よく噛んで朝食を摂る、の4つです。これが脳内にセロトニンの分泌を増やし、コロナうつを解消するのに有効なのです。 朝シャワーは活動モードへのスイッチ ちなみに、朝シャワーはセロトニンを増やすわけではありませんが、活動モードへ
2022年7月9日 読売新聞 くらし 家庭 なぜ、60代以上の人のアイス支出額が伸びているのか? 読売新聞に60代以上のアイス支出金額が10年前に比べて伸びていることへの私のコメントが掲載されました。紙面だと字数の制限があるので、紙面では書かれていない背景を補足します。 60代以上の人のアイス支出額が伸びている理由として、次が考えられます。 コロナ禍による外出制限のため自宅での飲酒量が増え、糖尿病が悪化した人が増えている。これを改善するために飲酒量を控えると代わりに甘いものが欲しくなる。 歯が衰えると、噛みやすく飲み込みやすいアイスを食べる頻度が上がる。 団塊世代より上の世代にとって、子供の頃は甘いものが贅沢品だった。昔できなかったこと=贅沢品を自由に食べる、を今実現する「夢実現消費」としての側面もある。 バブル世代(60代前半)にとって、子供の頃に百貨店の食堂でプリンアラモードやフルーツ
ソフィアバンクは「五つの進化」を遂げた新時代のシンクタンク ソフィアバンクは2000年に田坂広志代表が設立したシンクタンクです。設立当時、私もディレクターとして参加しました。 その後、私は2002年3月に村田アソシエイツ株式会社を設立、独立起業したのを機にディレクターを辞しました。 それから20年の歳月を経て、2022年7月1日、ソフィアバンクが新たなスタートを切るのに際して、10名のアソシエイツの一人として参画することになりました。 実はこの10名のアソシエイツは、32年前の1990年に田坂広志代表らが創業した日本総合研究所で、日本で初めての「インキュベーション・シンクタンク」=「ドゥータンク」の組織である「創発戦略センター」を設立し、数多くの異業種コンソーシアムと新事業を立ち上げてきた同志メンバーです。 シンクタンクという名称・存在は一般にはなじみが薄いかもしれません。多少ご存じの方も
不動産経済 知っていると便利 シニアビジネスの極意 キーワードは「小型・軽量・健康・安心・手軽・高品質」 社会の高齢化が進むと一人暮らし世帯が増える。この世帯が求める価値のキーワードは「小型(小口)」「軽量」「健康」「安心」「手軽」「高品質」だ。 小口化健康志向は、現在コンビニやスーパー各社が進めている商品戦略の柱だ。セブン-イレブンの小口総菜「セブンプレミアム」がその代表。サバの味噌煮、ポテトサラダ、ひじきの煮物、けんちん汁、牛タンシチューなどの総菜を、150~500円程度の価格帯(2022年6月現在)で品揃えしている。 また、イオンの子会社の「オリジン弁当」、イオン葛西店などで見られる「一人用刺身」「小口デザート」なども一人暮らし世帯をターゲットとした商品だ。 一方、雑誌「ハルメク」のロングセラー商品「人参ジュース」は健康志向を訴求したもの。有機栽培の人参を原料とした1リットルのビンに
2022年6月9日 Ageing Asia Alliance Cocktail 全国中から50名以上の人が西新宿に集結 6月9日に京王プラザホテルでAgeing Asia社主催によるAgeing Asia Alliance Cocktailに参加しました。 当日は、医療法人社団悠翔会の佐々木淳理事長の呼びかけのもと、全国中から集まった50名以上の皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。 このイベントは毎年シンガポールで開催しているエイジング・アジア革新フォーラム(Ageing Asia Innovation Forum: AAIF)とアジア太平洋高齢者ケア革新アワード(Asia Pacific Eldercare Innovation Awards)の紹介と、これまでの日本企業受賞者による発表会でした。 私は2011年の第2回AAIFに基調講演者として招待されて以来、毎年講演者として参
2022年5月24日 ダイヤモンド・プレミアム ロングセラー「親が70歳を過ぎたら読む本」の公開が来年の3月末まで延長 本書を執筆するきっかけは、当時83歳の母が脳梗塞で倒れて入院したことです。 その間に母よりも元気だった父が3年前に96歳で亡くなりました。 両親が95、6歳まで生きたことから人生100年時代は私にとって他人事ではありません。しかし、特に母の要介護状態の12年間を見ていると複雑な気持ちになります。 母は生前に「まさか自分がこんな風になるとは思わなかった」と何度も口にしていました。「お前は私のようにならないように」と自らの姿で伝えているようでした。 上梓後11年経ちましたが、高齢の親をもつ家族の課題は本質的に変わっていないようです。 現在、親が70歳過ぎの方は団塊ジュニアの皆さんでしょう。人生後半期に必要な教養だと思って、まだ読まれていない方は、ぜひご一読ください。単行本は次
SAPIO 2014年2月号 元気でわがままな肉食世代「団塊バブル」? 今日発売の小学館の月刊誌SAPIO2月号『元気でわがままな肉食世代「団塊バブル」がやってきた』と題した記事に私のコメントが多数掲載されました。ただし、いつもながら、こうした記事のタイトルは編集者がつけるもので、私の考えではありません。 10年以上前から一貫して主張している通り、シニア市場の本質は「多様なミクロ市場の集合体」です。 したがって、元気でわがままな人もいれば、そうでない人もいます。また、「団塊バブル」という表現も使われていますが、今起きているシニアビジネスの動きと80年代後半のバブル景気とはその中身が大きく異なります。 このことを念頭に置いていただきながら記事を読めば、多種多様な商品・サービスが試行錯誤を繰り返しながら、増加していることがよくわかります。特集記事に登場する企業・サービス名は、次の通りです。 団
週刊現代4月16日号 そもそも「現金ばらまき」は景気刺激策にならない 週刊現代の特集記事「岸田総理、高齢者給付は5万円が正しいと思います」に私への取材を基にしたコメントが掲載されました。 最近、政府が提案した年金受給者へ5,000円給付する案が多くの批判を浴びて撤回されました。記事の趣旨は、アメリカでの類似政策の給付金額に比べて5,000円ではみみっち過ぎる、5万円にしろ、という内容です。 取材時にまず私がお話ししたのは、仮に5万円給付してもお金をもらった人の半分以上は先行き不透明なこの時世では使わずに「貯金に回す」ため景気刺激策にならない、という点です。 政治家は選挙が近くなるとこうした税金を使ったバラマキをやりたがりますが、これほど無駄な策はありません。これで国民の人気取りができるほど国民はアホではありません。 シニアは副収入が可処分所得になる 次に、ばらまくのは「現金」ではなく「機会
サントリーウエルネスインフォマーシャル番組 サントリーウエルネス協賛のインフォマーシャル番組『知って得する!「人生100年時代」~60代70代80代が知るべき人生100年時代の健康とは~』に出演しました。 私は「シニアの健康に詳しい人生100年時代の専門家」という立場での出演です。俳優の峰竜太さん、女優の島かおりをゲストにMCの村尾信尚さんが色々な事例を交えて進める情報トーク番組です。 要介護になる原因の上位は何か? 厚生労働省「介護給付費実態調査」によれば、年齢階級別の要介護認定率は70歳を過ぎたあたりから急上昇していきます。そして85歳から89歳では要介護率は51・6%、つまり、半分以上の方が要介護(要支援も含む)状態になります。 要介護状態になる原因の一番目が「認知症」、二番目が「脳血管疾患」、つまり脳卒中です。ただし、認知症の原因疾患の約3割は脳卒中ですので、脳卒中が要介護状態にな
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第179回 認知機能の衰えは「海馬」に早く現れる 本連載第174回で触れた通り、現段階では「医学的に認知症を予防できる」とは断言できない。 一方、認知症の原因疾患の50%以上を占めるアルツハイマー病の進行過程では、記憶力や判断力などの認知機能低下の前段階に、脳の「萎縮(いしゅく)」が起きることがわかっている。これは脳の神経細胞・神経線維の脱落による形態・構造変化だ。 特に脳の一部位の「海馬(かいば)」は、最も早く萎縮が現れるとされている。海馬は短期記憶から長期記憶へと情報をつなげる記憶を司る重要な器官だ。 脳の萎縮や認知機能の低下をもたらす様々な要因がこれまでの疫学研究から判明している。例えば、喫煙、飲酒、運動不足、肥満や食生活の乱れなどの生活習慣の悪化やストレスなどが脳萎縮の要因であることが明らかになっている。 したがって、海馬を中心
プレジデント3月18日号 特集 ひとりで生きる「老後戦略」 お金・健康・孤独 ◎3大不安から脱出 いかにして「3K不安」を解消するか ビジネス誌プレジデントの特集【ひとりで生きる「老後戦略」】に私への取材を基にした記事が掲載されました。 表紙の一番上に「お金・健康・孤独 ◎3大不安から脱出」とありますが、これは私が2004年から20年近く言い続けているシニアビジネスの原理です。 次ページの「言行録」の最初に取り上げられたように、いかにして「3K不安」を解消するかが特集全体のコンセプトになっています。 私への取材が反映されているのは、レッスン4希望編の『シニアに売りたいなら「3K不安を解消せよ」』のコーナーです。以下に全文を掲載します。 シニア層が感じる3K不安は普遍的ニーズ 男はコレクション シニアへ向けたビジネスのキーワードは「3K不安」です。3Kとは、シニアが特に感じている3つの不安「
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第177回 作動記憶量が減ると新しいことにおっくうになる 一般に高齢になるにつれ新しいことに取り組むのがおっくうになる。原因は、私たちの認知機能の一つ「作動記憶量」が加齢と共に減っていくことにある。 すると、新しいことの理解に必要な時間と労力が増えていくため、高齢になると新しいことの学習がおっくうになるのだ。 高齢者にとって通販ではまだ紙のカタログが好まれ、会員向けの通知も紙ベースの希望が多い。新型コロナウイルスのワクチン接種予約もネットより電話が圧倒的に多かった。 「新しいこと=ICTやデジタル機器」の習得がおっくうなため「昔からなじんだもの=電話など」を好むのだ。 一方で、高齢期でも新たなことに取り組み、活動的に過ごす人も目につくようになっている。 81歳でiPhoneアプリ「hinadan」を開発し、米アップルのティム・クック最高
シルバー産業新聞 連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第176回 東北大学とカーブスジャパンとの新たな共同研究開始 東北大学加齢医学研究所と女性専用フィットネス最大手の㈱カーブスジャパンは、サーキットトレーニングがスマート・エイジングの4条件(認知・運動・栄養・社会性)に及ぼす影響を包括的に検証する共同研究を開始した。 スマート・エイジングは筆者が2006年に提唱したもので、「加齢による経年変化に賢く『適応』して知的に成熟する」という生き方を指す。「加齢(エイジング)」に対する「適応力」を身に着ける生き方とも言える。 サーキットトレーニングは、高齢者でも取り組みやすく、認知症予防や認知機能リハビリなどへの応用が期待されている。カーブスでは一回30分で30秒の筋力トレーニングと30秒の有酸素運動を交互に行っている。 加齢医学研究所は、これまでカーブスジャパンとの共同研究において、4週間のサー
12月3日 NHK News おはよう日本 11月8日NHKおはよう日本で解説した「エイジテック」の特集番組がNHKのサイトに掲載されました。 放送された内容が全てテキスト化され、わかりやすくなっています。見逃した方にとっても内容をよく理解できるものになっています。私へのインタビューのうち、オンエアされたものは次の部分です。 「ハイレベルだけど “技術っぽくない”」が理想 いま、ベンチャー企業を中心に参入が相次ぐエイジテック分野。専門家は実は高齢化が進む日本はエイジテックの先進国だと指摘しています。以下は東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 村田裕之特任教授 のコメント。 「以前から高齢者を対象とした製品やサービスは存在しましたが、それを近年になってエイジテックと呼ぶようになったのは、世界全体の高齢者の割合が増えたため、市場ニーズとして現実味を帯び始めたということです。」 「か
2021年10月22日 日経MJ連載 なるほどスマート・エイジング 高齢でも新たな挑戦が可能な人の共通点は? 高齢化率29.1%で世界一の日本では高齢期でも活動的に過ごす人が目につくようになっている。 瀧島未香さん(90)は、「日本最高齢のフィットネスインストラクター」として活躍中だが、実はスポーツジムに通い始めたのは65歳と聞く。 若宮 正子さん(86)は80代でスマートフォン「iPhone」のアプリとして「hinadan」を開発した。米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)から「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されたことで有名になったが、パソコンを始めたのは定年退職後という。 一般的に高齢になるにつれて、新しいことに取り組むのがおっくうになるとされる。 私たちの認知機能の一つ「作動記憶」は、一般に加齢と共に減っていくからだ。すると、新しいことの理解に必要な時間と労力が増えてい
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