第7話：気づいたら王都にやってきていた - 最愛の恋人を寝取られて最強クランを追い出されていった俺、自暴自棄になって意味も無くボロボロな奴隷を買い漁って治癒魔法をかけまくってたらいつの間にか俺の事を慕う最強軍団が出来上がっていた件。 （tama） - カクヨム

クラン拠点を飛び出してから数日が経過した。 あれからどれくらいの日数が経ったのかは全然わからない。あの日からずっと俺の頭の中は真っ白のままだったからだ。 だけど俺はもうクランの皆がいるあの街には戻りたくない。俺とアンジェの関係を知ってる者には誰にも会いたくない。そう思って俺は幾つもの馬車を経由して出来るだけ遠くの地に向かって行った。 そして頭が真っ白な状態のまま幾つもの馬車に揺られていると、いつの間にか俺は大きな街に到着していた。よく見てみるとこの街は……。 「ここは……って、あぁ、俺はいつの間にか王都にやって来たのか……」 どうやら俺はいつの間にか王都アジルティアにやって来たようだ。今までに何度か冒険で訪れた事のある街だったからすぐに気が付いた。 でも“王都アジルティア”は今まで俺達がクラン拠点にしてた“冒険都市フェルランド”からはだいぶ離れた距離にある都市だ。馬車を利用しても一週間以上