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「反意図性」の認識違いがコインハイブ事件の判決を変えた 情報法制研究所理事・高木浩光氏が語る、矛盾と許容性
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2022年1月20日、最高裁にて逆転無罪判決が下されたコインハイブ事件。IT技術者の勉強会や研究発表が自粛... 2022年1月20日、最高裁にて逆転無罪判決が下されたコインハイブ事件。IT技術者の勉強会や研究発表が自粛され、日本のIT技術者の萎縮を招くきっかけとなりかねない事件だったことから、多くの方々が感心を寄せていました。「不正指令罪、どうしてこうなった? これからどうなる?」では、高木氏が一般財団法人情報法制研究所の理事の視点で語ります。ここからは高裁判決の背景について、より詳しく解説します。前回はこちらから。 高裁判決は「機能」と「動作」を取り違えている 高木浩光氏:(スライドを示して)2021年の4月発売号に、続編を書きました。というのも、有罪判決が出て私もなかなか筆が進まない中、たくさんの学説がそろってきたので、それを引用して、それぞれどういうことを言っているか比較分析をして、若干の私見、提案を述べる内容になっています。 どういう立論をしたかというと、まず注目したのは、高裁判決は「機能」