沖縄戦で住民避難のガマ、県が立ち入り禁止に 「子や孫のため」住民が公開求める | 毎日新聞

沖縄戦で地元住民が避難した自然洞窟「マヤーアブ」の手前に設置されたフェンス。ガマの入り口も見えず、仲門保さんは「これでは戦争の被害が伝えられない」と憤る＝沖縄県糸満市山城の県平和創造の森公園で2020年6月10日午後1時21分、平川昌範撮影 太平洋戦争末期の沖縄戦で住民が避難した沖縄県糸満市のガマ（自然洞窟）を巡り、管理する県が崩落の恐れなどの危険を理由に立ち入りを禁止し、地元住民らが公開の継続を求めている。「鉄の暴風」と呼ばれる米軍の猛烈な攻撃から身を潜めたガマは住民にとって「命をつないだ壕（ごう）」。修学旅行生らに戦時の状況を伝える平和学習にも活用されてきただけに、住民は「戦争体験を次世代に伝えるためにも公開を続けてほしい」と訴える。 平和学習の場として活用 ガマは糸満市山城（やまぐすく）にある「マヤーアブ」。現在は県平和創造の森公園の中にあり、入り口から最深部で地下約20メートル、奥