志賀直哉が住んだ地の「ヴォーリズ設計」の民家、取り壊し? 老朽化 | 毎日新聞

取り壊される計画のヴォーリズ設計とみられる民家＝奈良市で2025年4月16日午前10時26分、木谷郁佳撮影 関西などで活躍した米出身の建築家ヴォーリズが設計したとみられる奈良市高畑町の民家が取り壊される予定であることが判明した。所有者から買い取った住宅大手が「老朽化がひどく、改修では安全性を確保できない」と判断した。場所は昭和初期に小説家、志賀直哉が一時移り住み、多くの文人・画家が集まった地（高畑サロン）から約120メートル南側。地元からは「何とか残せないか」との声も出ているが、同社の担当者は「取り壊しはやむを得ない。現在の姿をできるだけ再現して新築する方に譲りたい」と話した。 奈良市高畑町は大正から昭和初期に活発な文化活動がみられた地域。現在も春日大社や東大寺へと散策路がつながる閑静な住宅街として人気が高い。 この民家は奈良高畑教会のすぐ北側にある。登記簿を確認すると、1936年に民家の

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「外観は古びていただけでなく、複数の窓が割れ、ガラスが散乱していた。割れたガラス窓から入った雨風によって床も腐敗し抜け落ちそうになっており、民家の状態は良くなかった」