余録：神戸の字を見ると… | 毎日新聞

戸籍の氏名に読み仮名を記載する戸籍法改正の要綱案を取りまとめた法制審議会の部会＝法務省で2023年2月2日午後1時26分、山本将克撮影 神戸の字を見ると反射的に「こうべ」を思い浮かべるが、千葉県館山市には「かんべ」、鳥取市には「かんど」があり、岐阜県神戸町は「ごうど」と読む。名字には「じんこ」「かみこ」もあるそうだ▲地名、人名には音、訓に加え、慣用読みや音便変化もあり、一筋縄ではいかない。戦国武将の場合、織田信長とも交流したポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスが記した「日本史」のローマ字表記で特定された例が少なくないという▲斎藤道三に美濃国を奪われた土岐頼芸の名は52年前の大河ドラマ「国盗り物語」では「よりよし」。その後に読み仮名入りの文献が見つかり、5年前の「麒麟がくる」では「よりのり」に変わった▲そんな不確かさを解消したいのか。改正戸籍法の施行で戸籍の氏名に読み仮名が振られる。行政のデ

[AKIT]

「柏原」も読み方大杉問題