半導体産業の活況取り込め、JR九州が走らせる戦略の3本柱 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

都市開発など地域成長 ＪＲ九州の３カ年の中期経営計画が走り出した。最終年度の２０２８年３月期に売上高５３００億円、営業利益７１０億円を実現する。２５年３月期実績比で１６―２０％伸ばす目標だ。経営理念も新たに「九州の元気を、世界へ」と定めた。半導体関連産業の再集積など活況を示す九州の活力を取り込み、本業の鉄道に加えて都市開発や多角化を通じて地域の成長にも貢献する構えだ。（西部・三苫能徳） ４月に始まった現中計は、運輸事業の持続可能性の向上など３本柱を重点戦略に据えた。３１年３月期までの「長期ビジョン」で設定した売上高６０００億円などの数値目標を上回るための基盤づくりを進める。 ＪＲ九州の鉄道はクルーズトレイン「ななつ星ｉｎ九州」を筆頭に、インバウンド（訪日外国人）の恩恵も受けて高い人気を誇る。他方、自然災害の激甚化や利用者減少に伴う赤字ローカル線の維持という課題は重い。 戦略の一つ目「サステ

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“経営理念も新たに「九州の元気を、世界へ」と定めた。半導体関連産業の再集積など活況を示す九州の活力を取り込み、本業の鉄道に加えて都市開発や多角化を通じて地域の成長にも貢献する構えだ。”