元行政官として行政で働く｜森脇大輔

「白書は遺書」などと大言壮語して内閣府を辞めてから７年近くたった2024年4月、私は超ジェネラリストのくせに非常勤専門人材という面映い肩書きでデジタル庁の門を潜りました（初日から遅刻して本当にご迷惑をおかけしました）。 行政官としてのキャリアがありながら「民間人材」というのも烏滸がましい気もしますが、行政経験（政策情報）と民間経験（データ分析）のギャップを縫い合わせるような仕事をしていました。 私が霞が関を離れた2017年以降、若手中堅官僚の霞が関離れは加速の一途をだとっています。一方で、出戻り組も出てきており、動かないと言われていたリボルビングドアが回転し始めている雰囲気があります。以下では、出身省庁とは異なるものの出戻ってみた経験を簡単に振り返ります。 所属していたファクトアンドデータユニットの仕事内容は、以下の記事に詳しいので割愛します。ちなみに信じられないくらいレベルの高い組織です

[Sukesanudon-Love]

「行政の場合、とにかく課題が優先順位なく大量に投げつけられ、「全部やれ」となる。したがって、行政官は成果指標のようなファンシーな指標ではなく放置したらやばい順に片付けていく」