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日本に遠近法が無かった理由(1) : リアリティとオリジナリティはこれからも有効か?
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日本に遠近法が無かった理由(1) : リアリティとオリジナリティはこれからも有効か?
厳密にいえばこの場合の遠近法とは透視法のことである。たとえば、真っ直ぐな道や廊下に立ち、前方を眺... 厳密にいえばこの場合の遠近法とは透視法のことである。たとえば、真っ直ぐな道や廊下に立ち、前方を眺めれば、両端の線はハの字を描き、無限遠において交わる。そしてそういう状況下では実際にそういう風に見えてしまうのだ。(図1)つまり、見たままを正確に描くという技法が透視法である。これは何の不思議もないと思えるし、こうした絵は西洋絵画には普通に見られる。たとえばダヴィンチやフェルメール、クールベなどの写実絵画と呼ばれるものだ。 しかし、日本では江戸時代(18世紀中頃)にオランダを通じて透視法による銅版画が西洋から輸入されるまで、そういう絵は一切無かったのである。たとえば源氏物語絵巻のように廊下は遠くに行ってもずっと平行に描かれ、ハの字にはならない。 絵巻に描かれている廊下や畳は寝殿造りと呼ばれ、実際に存在した建築物である。そして今でもある。だから当時の絵師が、その廊下に立つという状況があったはずであ