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萌魔導士アキバトロン(10) - 萌え理論ブログ
「499」 志朗がつぶやくように数えている内に、ドアが開くときに特有の蝶番がこすれる音を聞いた。それ... 「499」 志朗がつぶやくように数えている内に、ドアが開くときに特有の蝶番がこすれる音を聞いた。それは部屋の主の彼にしか分からない。例えば点けっ放しのTVはたとえ消音していても、ブラウン管が発する独特の音によって分かる。NTSCの同期信号が彼の可聴域に入っているのだ。ベッドに足音が近づく。数えるのを中断し、目を閉じたまま人の気配に対して神経を研ぎ澄ます。濡れているのか、水がしたたっている音がする。水滴が落下するわずかな音も聞き逃さない。それとも幻聴だろうか。 ベッドのかたわらに立つ。瞼を閉じていても月光をさえぎっている人影を感じる。泥棒だろうか。しかも、変な匂いと空気音もする。眠くて身体が思うように動かない。起きた方がいいか起きない方がいいか。どちらが安全だろう。うまく思考がまとまらないまま、嫌な気配だけがアンプを通したように増幅して肌を圧迫する。偶然、壁越しに自分の噂話を聞いてしまうとき