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夏水仙の騎士
雪ノ下まり子 1 蘭がいた。 背を向けてへたり込むように座っている。声をかけたが動かない。反応がない... 雪ノ下まり子 1 蘭がいた。 背を向けてへたり込むように座っている。声をかけたが動かない。反応がない。 「蘭?」 一哉ちゃん、そう呼んで振り返ることを期待して蘭の名前を呼ぶ。 「蘭ちゃん」 肩に手をかけると、崩れるように蘭の身体が倒れ込む。目に光はない。涙の跡だけが頬に残る。 「蘭ちゃん!?」 力なく倒れた蘭を抱き上げる。蘭は動かないし言葉も発さない。瞳は何も映さない。 「やだよ……名前呼んでよ、蘭ちゃん」 目から涙を溢し、一哉はひたすらに蘭の名前を呼ぶ。 ◇◇◇ 嫌な夢だった。 自らの叫び声で起きるほどであった。 頬を濡らすのは、涙か冷や汗かは定かではない。 蘭を力いっぱい抱き締めて声を上げて泣いたところで悪夢から解放された。 今日は合唱部の練習がある。 朝食を食べようと部屋から出ると、清子(さやこ)が鬼みたいな怖い顔で睨みつける。 着崩していない女子高の清楚な夏服が似合う清子だが、一哉