ＮＹの証券業界従業員数、なお20年ぶり高水準－人員削減で先行き懸念

米ニューヨーク市の証券業界の従業員数は約20年ぶり高水準となっている。ただ、銀行業界の不振に伴う人員削減によって、より多くの仕事がリスクにさらされる可能性がある。 ニューヨーク州のディナポリ会計監査官が12日発表した報告書によると、１－８月のニューヨーク市の証券業界従業員数は19万5100人。同氏は2021年の記録的な利益を受けた採用の急増を理由に挙げている。 ただ、金利上昇がディールに打撃を与えていることもあり、利益と収入は軟化している。そのため、シティグループ、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループなどニューヨークを本拠とする金融大手は人員削減を余儀なくされている。利益が減少する中、業界が雇用を維持できるかどうかは「今のところ不明」だと報告書は警告している。 ディナポリ氏は「現在は米国も世界も不安定な時期にあり、ウォール街の比較的安定した利益と雇用水準は急速に変化する可

[equilibrista]

“１－８月のニューヨーク市の証券業界従業員数は19万5100人。同氏は2021年の記録的な利益を受けた採用の急増を理由に挙げている”