藤井聡太「八冠」に立ちはだかった最強の「パートナー」永瀬拓矢王座 勝負を分けたのは…：中日新聞Web

第７１期王座戦５番勝負の第４局に勝利し、感想戦に臨む藤井聡太八冠（左）。右は敗れた永瀬拓矢前王座＝１１日午後９時２８分、京都市で 全冠制覇の最終関門となった第71期王座戦。藤井聡太八冠（21）は挑戦者を決めるトーナメント戦で一度は敗北寸前に追い込まれ、5番勝負でも研究パートナーの永瀬拓矢前王座（31）に苦しめられた。 終局近しとみて、対局室に向かう報道陣から驚きの声が上がった。9月27日に名古屋市で指された第3局。終盤まで後手番の永瀬前王座が完璧に指し回し、AIが示す後手の勝率が95％に達した。しかし秒読みの中で永瀬前王座に疑問手があり、逆転。勝ちが転がり込んだ形の藤井八冠は、最後の決め手を指した後、不出来な内容を反省するようにうなだれた。