2024年は残り2カ月を切った。物価高は終わる気配がないものの、それに負けじと食品や菓子・飲料、アパレル、日用品、美容などとそれぞれの分野でたくさんのヒット商品が誕生。振り返れば“豊作”の1年で、特に革命的商品や高コスパ商品が大人気だった。そうしたヒット商品を日経トレンディが紹介する。 能登半島地震が1月に起こり、不安なスタートを切った2024年。消費を語る上で外せないのはやはり物価上昇だ。22年4月以降、消費者物価指数の前年同月比は30カ月連続で2%以上の上昇。最低賃金が23年度に43円上昇するなど給料も増えたが、実質賃金は前年比でマイナス0.6%(24年8月速報)と、物価の伸びに追いついていないのが実情だ。 さらなる生活防衛のために人々が目を向けたのは、確実にお得さを感じられる「得(トク)ノミクス」の商品群だ。その先陣を切ったのが、24年1月に大幅拡充された「NISA(少額投資非課税制