農家の高齢化などに伴い、中古の農業機械への需要が県内で高まる中、飯田市内に6日、中古農機専門の展示場が登場した。開設したのは、みなみ信州農協(飯田市)の子会社で、車や農機の販売・修理を手掛ける「オートパルいいだ」。全農県本部南信事業所(伊那市)によると、農協や農協の子会社が運営する農機センターは県内に約80カ所あるが、中古農機専門の展示場は初めてという。 飯田市北方の中央農機センター内にあり、広さは約200平方メートル。中古農機の買い取りや販売を行う。この日は、展示したトラクターや田植え機、草刈り機、チェーンソーなど約150台をほぼ完売したという。 オートパルいいだは、これまで飯田下伊那地方の6カ所にある農機センターで中古農機を取り扱ってきたが、高齢農家を中心に中古品の人気が高まっていることから専用の展示場を設けることにした。定年退職後に就農した人も、出費を抑えるために中古品を求める傾