東京大学の高木剛教授とNTTなどの研究チームは次世代の計算機といわれる「量子コンピューター」でも解読が難しい新しい暗号を開発した。インターネット上でデータの改ざんを防ぐデジタル署名に使う暗号として、米国の標準化プロジェクトに提案する。生活や企業活動の基盤であるネットの安全性を高めるのに貢献することを目指す。暗号は通信の秘匿性を保つだけでなく、データが他人に書き換えられていないことを検証するのに
電子証明書の暗号化やブロックチェーンは、入力された値からまったく異なる値であるハッシュ値を算出する「ハッシュ関数」によって成り立っています。エンジニアのGreg Walker氏が、代表的なハッシュ関数である「SHA-256」のハッシュ値算出の過程をアニメーションで表示できるプログラム「SHA-256 Animation」を公開しています。 GitHub - in3rsha/sha256-animation: Animation of the SHA-256 hash function in your terminal. https://github.com/in3rsha/sha256-animation 実際にプログラムを動かしてみたムービーが以下のものです。 ハッシュ値が生成される様子を「SHA-256 Animation」で観察するとこんな感じ - YouTube プログラムを動かす
はじめに TLS/SSLをはじめとして、様々な場面で公開鍵暗号が重要な役割を果たしているのは良く知られていることと思います。 ここで公開鍵暗号が何かというと、「かたやデータを公開鍵で暗号化して、かたや秘密鍵で復号する。他人にはデータの内容が漏れない」という説明が一般的です。 そうすると大抵の人は「TLS/SSL、公開鍵で暗号化して秘密鍵で復号するのね」と2つの情報を組み合わせ、それで納得してしまうわけですが、実は今日これは大体において誤り1です。 この誤りはいまやどうしようもなく広く流布していています。これは、適切な入門書がないことや、そもそも情報の検証を行う人が少ない ( そこまでする動機がない ) という理由によるわけですが、公開鍵暗号という言葉が2通りの意味で流通しているという面も大きいように思われます。 ということで、この2つの意味の違いに着目しつつ、基礎の整理を行いたいと思います
ナチスドイツが第二次世界大戦中に使用した暗号機「Enigma(エニグマ)」はコンピュータ(計算機)ではなかったが、それで生成される暗号は非常に進んだものであったことから、暗号を解読するためには専用の解読機を開発する必要があった。米CNETがその仕組みに迫った。 タイプライターのようにも見えるその黒い金属の機械は木製の箱に収まっていた。それは古道具屋に並ぶへんてこな品のようにも見えた。しかし、木箱に彫り込まれた黒い楕円形のロゴが、それが単なる古道具ではないことを示していた。 「Enigma」とそのロゴには書かれていた。 この機械がナチスドイツの使っていた暗号機であることをそのロゴが示していた。Enigmaは、第二次世界大戦中にドイツ軍が無線を使ってやり取りするメッセージを暗号化するために使われていた。この暗号機は当時最先端の装置で、世界で最も強力な暗号鍵を生成していた。この暗号機のおかげで、
量子コンピューターの登場で、現在に普及しているRSA暗号システムを計算によって突破できる可能性があり、暗号システムの危機が叫ばれています。しかし、ペンシルバニア大学の研究チームが、新たに量子コンピューターによっても破ることのできないRSA暗号鍵を作出するアルゴリズムを開発したと発表し、RSA暗号鍵システムが量子コンピューターに対抗できる可能性が示されています。 Cryptology ePrint Archive: Report 2017/351 https://eprint.iacr.org/2017/351 Why Quantum Computers Might Not Break Cryptography https://www.quantamagazine.org/why-quantum-computers-might-not-break-cryptography/ RSA暗号システ
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