医療問題への応用 これまでご紹介したような、直接ビジネスにつながったりするようなものと比べ、地味であまりおもしろくないかもしれませんが、ビッグデータは、現状では解決の難しいさまざまな社会的な難問を解決するツールとなる可能性を秘めています。 「医療」もその一つです。現在、アメリカ全体の年間医療コストはGDP(国内総生産)の15%以上もかかっており、世界でも飛び抜けて高コストになっています。人口の高齢化はまだ日本ほどではありませんが、アメリカも今後「ベビーブーマー」の高齢化により、医療コスト負担がますます重くなると予測されています。 医療分野のビッグデータというと、例えばX線画像の大量処理とか、スマートフォンを使った行動データなどが派手でマスコミ受けしそうですが、最も実質的にコスト削減につながるのは、地道な過去データの解析予測による「予防医療の推進」ではないかと、私は思っています。 そのために