地域政党・大阪維新の会代表の大阪市長・橋下徹が衆院選間近になってこの手をフルに使ったら、既成政党、とりわけ民主党から離党者が続出するのではないか。橋下は4月11日の定例記者会見でこう語った。 「(政党を)辞めた国会議員をどうするかは、政治判断だ。(維新が)有権者に愛想を尽かされることもあるが、ちゃんとした人物や経歴であれば、賛同を得られる場合もある」 既成政党と一線を画す、これまでの姿勢を一転させ、人によっては受け入れるというのである。これによって、維新の弱点とされてきた法律上の政党要件(所属国会議員5人以上など)を満たす可能性が生まれるほか、候補者不足を一気に補うことができるようになるかもしれない。 地域に根を生やしていない民主党議員 新自由クラブが1976年6月に、日本新党が92年5月に、それぞれ結党した直後の国政選挙でブームとなりながらも、当時の第1党だった自民党には遠く及ばなかった