公立図書館がベストセラー本や人気作家の作品を貸し出している現状は、税金を使って公的な「立ち読み」を促しているようなもので、出版文化の存立基盤を脅かしていることに気づくべき。 仕事柄、資料調べなどで図書館には常日頃お世話になっている。区立や市立といった公立図書館も昨今は内装や椅子などが小綺麗になる一方、子供の利用者が減って高齢者の割合が急増していることを実感する。 大半の公立図書館には「新着刊」といったコーナーがあり、最近になって購入された書籍やムックなどが並んでいる。利用者のリクエスト傾向(ひいては住民の関心分野)が何となく感じられるので、時折眺めることがある。しかしそこで気になることが一つ。小説などのベストセラー本が入庫していることだ。 既に予約が入っているのだろう、「新着刊」棚に並ぶ間もなく貸し出されている旨、お知らせが張り出されていたりする。それだけ利用者からのリクエストが多いのだろ
大統領図書館と言えば一般的に、大統領が任期中に関与した書類や、写真などを保管したり、奨学金を推進したりする役割を果たす場所です。ですが、そんな事実よりも実際は、地味で大理石でできた古墳のような建築物の建築デザインとしての価値のみが取り上げられてきました。そんな伝統をオバマ大統領は変えようとしているようです。 2016年退任予定のオバマ大統領は、今まで一般業務で使用していたファックスを電子メールに移行し、以前はメディアチームが一晩かけて収集していた翌日の朝のニュースも、デジタルチームを駆使し、全てオンラインで収集できるようにしました。また、大統領への連絡もデジタル化され、(デジタル化について、共和党は法律違反ではないか?と反論していましたが) 各省庁の業務や記録もオンラインへ移行、こうしてオバマ大統領は長い間保たれてきたホワイトハウスの運営に変化をもたらした事は言うまでもありません。 この結
図書館の職員が、おすすめの本を「福袋」に入れて貸し出す、新年のユニークな取り組みが、各地に広がり人気を呼んでいます。 この取り組みは、ふだんは読まない作家やジャンルの本に触れることで、より本に親しんでもらおうと、図書館の職員が選んだ本を、タイトルを秘密にして「福袋」に入れ、新年に貸し出すものです。 デパートなどの初売りに登場する「福袋」を参考に、数年前から一部の図書館で始まりましたが、このところ、各地の図書館で取り組みが行われていて、年明けに開館した図書館には、福袋を求めて多くの人が訪れました。 このうち、金沢市立玉川図書館では、子ども向けには絵本や動物の本、大人向けには小説や料理の本など職員がテーマごとに選んだ2、3冊ずつが入った福袋が、185個用意されました。 さっそく借りた20代の女性は、「いつも同じ作者の本を借りてしまうので、こういった取り組みは新鮮でおもしろいです」と話していまし
隠れた成長市場 図書館ビジネス 12月18日 20時15分 “活字離れ”が言われて久しいですが、意外なことに全国にある公立図書館の利用者は年々増え続けています。その数は実に年間延べ3億人。 “隠れた成長市場”ともいえる図書館市場をターゲットに民間企業が新たな技術やサービスの提供に乗り出しています。様変わりする図書館の現場から経済部の楠谷遼記者が報告します。 実は“成長市場”だった 私は率直に言って今回の取材をするまでは、活字離れで図書館の利用者は減少傾向にあるという先入観を持っていました。 しかし、企業がこぞって図書館ビジネスに参入しているという話を聞き、その背景を調べようと日本図書館協会から統計データを取り寄せました。すると、驚いたことに図書館の利用者は年々増加していたのです。 図書館自体の数が増えているのが大きな理由です。協会によると、全国には公立図書館が約3200あり、昨年度の
7万冊以上の図書と180種類以上の雑誌が並ぶ国際教養大学の図書館は、24時間生徒が利用できる図書館で話題になりました。コロセウムをテーマとした館内デザインは、木材の美しさと温かみを感じさせてくれる素敵なデザインですね。 基本情報 ・名称:国際教養大学 図書館 ・住所:秋田市雄和椿川字奥椿岱 ・アクセス:和田駅からバスで約15分 ・利用条件:一般の方も入館・閲覧可能。本の貸し出しは利用カードを作成する必要がありますので、身分証を持参してください。 ・営業時間:月~金 9時~22時 土日祝 9時45分~18時 ・電話番号:018-886-5907 ・公式サイトURL:http://web.aiu.ac.jp/library/
本は「借りる派」にオススメのChrome拡張!読書好きな方は、毎月の書籍代がかさみますよね。いつものようにAmazonで「ポチ」っと本を購入する前に、使ってほしい拡張機能が「その本、図書館にあります。」です。図書館の蔵書検索サービス「カーリル」を使って、簡単に近所の図書館の蔵書を調べられる便利なChrome機能です。 Amazonで本を買う前に! 小説やビジネス書など、読みたい本をAmazonで買う方は多いと思います。しかし、欲しい本をすべて買っていると出費がかさみます。できれば、本は図書館で借りるというのも選択のひとつ。しかし、図書館のサイトでその本があるかどうか検索するのは、手間という方におすすめのChrome拡張が、図書館の蔵書検索サービス「カーリル」を利用した「Google Chrome」用の拡張機能「その本、図書館にあります。」です。この拡張機能を使えば、Amazonであなたが今
カルチュア・コンビニエンス・クラブ 「新しい図書館のかたち」 カルチュア・コンビニエンス・クラブ CCCデザイン図書館カンパニー 運営企画リーダー 椎名夏代子(35) 撮影/写真部・東川哲也この記事の写真をすべて見る アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。 【ニッポンの課長フォトギャラリーはこちら】 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。 今回はカルチュア・コンビニエンス・クラブの「ニッポンの課長」を紹介する。 * * * ■カルチュア・コンビニエンス・クラブ CCCデザイン図書館カンパニー 運営企画リーダー 椎名夏代子(35) 田園に浮かぶ近未来的な建物の中は、やわらかな間接照明に彩られ、木のぬくもりを感じる。館内のスターバックスでコー
みんなが学びたいプログラミング言語トップ10 人気抜群のPython・JavaScript・Java、特徴を知って好きな言語を学ぼう 2024.07.22
米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する“EDUCAUSE Review”の2014年9・10月号にPatrick Colegrove氏による“Making It Real: 3D Printing as a Library Service”という記事が掲載されています。ネバダ大学リノ校の図書館は、同校の学生、教員、スタッフや一般の人を対象として、3Dプリントとスキャニングを図書館サービスとして提供した、米国で最初の図書館の一つとのことです。このサービスは、導入後すぐに同校の教育、学習、研究の図書館による支援の主要な構成要素となったとのことで、その事例が紹介されているようです。 Making It Real: 3D Printing as a Library Service(EDUCAUSE) http://www.educause.edu/ero/article/making-it-re
カーリルはこのほど、全国の図書館の蔵書を横断検索できる「カーリル」を電子書籍に対応させた。また、独自に整備した図書館所蔵の電子書籍に関する統計をオープンデータで公開。出版社別で見ると、46.7%と半分近くがオールアバウトのものだと分かったという。 図書館の電子書籍は紙の本と別のシステムで運用されており、ISBNなど書誌情報の整備も進んでおらず、検索しにくかった。同社はこれらのデータを独自に集約し、紙の本と横断検索できるサービスを実現した。検索した本の電子書籍が所蔵されている場合「蔵書あり」と表示され、「予約する」ボタンから電子書籍サービスにアクセスできる。 現在、電子書籍を提供している図書館は29館とされているが、うち22館に対応。同社が提供している図書館APIにも対応しており、500を超えるカーリルAPI連携アプリやブラウザ拡張ツールでも電子書籍検索を利用できる。 同社が整備した図書館の
1956年群馬県生まれ。放送記者を経て、1992年にフリージャーナリストに。地方自治体の取材で全国を歩き回る。97年から『週刊ダイヤモンド』記者となり、99年からテレビの報道番組『サンデープロジェクト』の特集担当レポーター。主な著書に『長野オリンピック騒動記』など。 相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記 国政の混乱が極まるなか、事態打開の切り札として期待される「地方分権」。だが、肝心の地方自治の最前線は、ボイコット市長や勘違い知事の暴走、貴族化する議員など、お寒いエピソードのオンパレードだ。これでは地方発日本再生も夢のまた夢。ベテラン・ジャーナリストが警鐘を鳴らす! バックナンバー一覧 今、話題の公立図書館といえば、民間株式会社を指定管理者とした佐賀県武雄市の市立図書館であろう。公立図書館の概念を飛び越えた異色の存在で、図書館関係者の中には眉をひそめる人もいるが、顧客サ―ビスに徹した運営姿勢
利用者低迷に悩む全国各地の図書館でイメージチェンジを図る動きが注目を集めるなか、兵庫県・播州地域の図書館でも従来の枠組みを超えた企画や試みが行われている。雑誌の年間購入費を地元企業などに負担してもらう「雑誌スポンサー制度」や、乳幼児を連れた母親たちが気軽に利用できる「赤ちゃんタイム」を導入したり、利用者拡大のためのイベントが企画されたり…。電子書籍の普及による活字離れ、図書館離れに加えて、地方自治体の財政難もあって、各地の図書館は生き残りに懸命だ。そんな舞台裏を追ってみた。(前田雅紀)館長が直々にスポンサーを依頼 兵庫県加西市の「加西市立図書館」では、今年2月から「雑誌スポンサー制度」を導入した。市内の21企業、事業者から計39誌の年間購入費約20万円を負担してもらう代わりに、雑誌を覆うビニールカバーと表紙の間にスポンサー企業、事業者の広告を差し入れることができる。 スポンサーは同館の購入
近未来的な見た目もピッタリ。 こちらの写真はフロリダ・ポリテクニック大学の新しい図書館の様子です。しかし何かがおかしい...。 309坪もの広大な敷地に6,000万ドル(約63億円)もの資金を投資してできた、サンティアゴ・カラトラヴァさんの設計によるこの建物には、本が一切置かれておらず、電子図書のみが閲覧できるようなシステムを有しています。 図書館の仕組みはこうです。まず発行元との契約により、生徒の誰かが初めてアクセスした時には、どの本でも無料で閲覧する事ができます。その後、もし他の生徒がその本を読もうとした時には、図書館が自動的にそれを出版社から購入し、コレクションの一部となります。なんでこんなシステムが上手く働くのでしょうか? その理由はフロリダ・ポリテクニック大学の特性にあるのかもしれません。同大学の専門はサイエンス、テクノロジー、工学、そして数学。これらの分野では、いわゆる文系科目
横浜市は、スポーツセンターや大型公園など、市が所有し、指定管理者が運営する908の公共施設を対象に、現在は市の全額負担となる修繕や改修についても指定管理者に分担を求める仕組みの検討を始めた。 市が負担する公共施設の修繕費はピークの2017年度に約704億円となる見通しで、財政負担の軽減を図る。市は、指定管理者が収益事業を行いやすい環境を整え、新たな費用を捻出してもらう方針だ。 指定管理者に改修費用の分担を求める手法は、レンタルソフト店「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」が佐賀県武雄市で運営する市立図書館でも取り入れられている。同市によると、2013年4月にオープンした同図書館の大規模改修では総額約8億円のうち、約3億5000万円をCCCが負担した。同市は「市単独では難しく、民間企業の資金があったからこそ改修が実現した」(文化・学習課)と説明
大英図書館(The British Library)は100万点以上の画像をFlickr Commons上に公開した(こちら)。誰もが無料で利用できる。この画像を素材として自由に利用できるのだ。 17世紀、18世紀、19世紀に発行された本の中の画像が今回の公開対象で、これらの本はマイクロソフトによってデジタル化されている。地図やイラスト、風景画、壁画などの画像が多い。スクロールしていくと明治維新前後の日本を描いたイラスト出会ったので、それを掲載している書籍の画像集を見てみた(こちら)。以下はその一部。 書籍のタイトルなどは次の通り。英国人にとって人跡未踏のニッポンの風俗などをイラストで紹介した、1885年発行の本である。各イラストは高解像度でスキャンされているので、フル画面でもきれいに見ることができるものが多い。 Title: "Unbeaten Tracks in Japan ... N
前の記事の続き。繰り返しますが、xiao-2が聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲。項目立ては適当。 後半のスピーカーは、SimChengHwee氏*1(IntegratedDecisionSystemsConsultancyPteLtd、以下IDSC)*2。お名前からすると中国系?の方らしいが、たいへん流暢な日本語で、通訳なしで話をされていた。 導入と課題提起 自分は、統計学的手法で将来予測をするコンサルティングをやっている。 本日は蔵書の収集とその解決をテーマに、蔵書収集最適化解決策(以下、SMOS)の概念*3、海外事例と国内事例の紹介を行い、最後にまとめとしてSMOSのメリットを述べる。 図書館の蔵書計画にあたっては色々なことを考えないといけない。たとえば資料利用率。図書館によって違う。分野によっても違う。利用の減少スピードも違う。 利用されないから即棄ててよい、という
「RSSリーダーは終わった論」に思う、図書館の本をすべて読むことができた時代の伝説的司書・リチャード・ガーネットの話 カテゴリ: 思った Google Readerがサービスを終了するというので、昨日はいろいろ騒がしかったですね。 それについては自分はこんなことを書きました。 佐々木大輔@sasakill6年前の記事をアップデート。livedoor ReaderがGoogle Readerに比べて使いづらいと言っている人は、本当の使い方と設計の思想をわかってないだけです。 / “livedoor Readerパーフェクトガイド -…” http://t.co/aCN33I7cBY 2013/03/14 16:00:52 佐々木大輔@sasakillソーシャルフィルタリングふんふんとか、おれは興味ないです。全部読みたいんだもん 2013/03/14 16:09:00 佐々木大輔@sasaki
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