独自の製造方法でプリン体ゼロ、糖質ゼロを実現し、人気を博していたサッポロの第3のビール「極ZERO」が姿を消す。 6月4日、サッポロホールディングス(HD)は「極ZERO」を5月下旬製造分をもって終売し、発泡酒として再発売することを発表した。この10年、ビールや発泡酒の市場が縮小する中、第3のビールは価格の安さもあって拡大が続いている。なぜ、昨年6月に発売したばかりの「極ZERO」は、発泡酒市場に鞍替えするのか。 子会社であるサッポロビールの説明によると、今年1月、国税当局が酒税の適用区分を確認する目的で、「極ZERO」の製造方法の情報提供を要請してきたことが背景にあるという。 実は「第3のビール」じゃなかった? 酒税は法律で定められた適用区分によって税額が異なる。発泡酒(麦芽使用比率25%未満)は350ミリリットルあたり47円。第3のビールとして販売していた「極ZERO」の場合、「発泡酒