正徳(しょうとく)6年、西暦だと1716年は、尾形光琳(おがたこうりん)が亡くなった年であり、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)が誕生した年でもあります。 このふたりの天才絵師の生誕300年を記念して、若冲と蕪村の代表作品や新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品も展示される豪華な内容の展覧会となっています。若冲と蕪村は日本画界のスーパースター。教科書などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。 若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や、簡単な筆遣いで俳句と絵が響き合う俳画を得意としていました。