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ブックマーク / dhbr.diamond.jp (48)

  • 運頼みのイノベーションに終止符を打つ――書評『ジョブ理論』 | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第60回はハーバード・ビジネス・スクール教授クレイトン M. クリステンセンによる『ジョブ理論』を紹介する。 顧客の「ジョブ」は何か マーケティングの大家であるセオドア・レビットが、「消費者は四分の一径のドリルを買いたいのではない。彼らがほしいのは四分の一の穴だ」と学生たちに教えたエピソードはあまりにも有名である。誰もがこの知見に納得するだろうが、いざ自社の製品・サービスを目の前にすると、このことは忘れ去られがちだ。 書の冒頭でも、興味深いエピソードが紹介されている。「どうすればミルクシェイクがもっと売れるか」という課題を解決するために、ミルクシェイクを買う典型的なプロファイルに合致する人を呼び止めて、質問調査を行ったという。味を濃く?より固く?など、潜在的な購入者層の好みに合わせたシェイクに改良したが、このシェイクの

    運頼みのイノベーションに終止符を打つ――書評『ジョブ理論』 | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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    frasca 2017/08/31
  • これまでよりずっと多くの本を読む8つの方法 | ビジネススキル|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    あなたは毎年、何冊のを読んでいるのだろうか。もし読まなくなったとしたら、その理由に気づいているだろうか。筆者は、これまで年間読書数が5冊程度だったが、いまでは100冊読むほどだという。記事では、習慣的にを読む生活に変わる8つのポイントが明かされる。 あなたは、をどのくらい読んでいるだろうか? 私はといえば、大人になってからというもの、年にせいぜい5冊程度しか読んでこなかった。長い休暇のときに2冊ほど、あとはベッドのサイドテーブルに置いた数冊を、何ヵ月もかけて少しずつ読む程度だった。 しかし、昨年は自分でも驚いたことに、50冊読んだ。今年は、いまのペースなら100冊はいけそうだ。生活のあらゆる面でこれまでになくクリエイティブに生きていると感じる。自分がより興味深い人物になったと思え、より良い父親になったと感じ、書く文章量も劇的に増えた。読書のペースが速くなったことが、さまざまな分野で

    これまでよりずっと多くの本を読む8つの方法 | ビジネススキル|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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    frasca 2017/05/25
  • コトラーの新刊はマーケティング本ではない? | マーケティング|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    マーケティング界の巨人、フィリップ・コトラーの新刊は、資主義というシステムがもたらす課題を主題にしている。書名は『資主義に希望はある』。マーケティング学者はなぜ資主義の問題に切り込むのか。 先日、東京で開催されたワールドマーケティングサミットに出席するため、フィリップ・コトラーが来日されました。コトラー教授は、言わずと知れたマーケティング論の第一人者で、『マーケティング・マネジメント』を代表に50冊を超える著作があります。優れたマーケティングの事例や、マーケティング理論など、コトラーが著作で紹介することで、初めて世界的に認められると言っていいほど多大な信頼を集めています。 そのコトラーが久しぶりに単著を刊行しましたが、書名は『資主義に希望はある』。これは紛れもなく、現在の経済社会の問題をテーマにしたで、マーケティングではありません。書では貧困、経済格差、環境破壊など、現在の資

    コトラーの新刊はマーケティング本ではない? | マーケティング|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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    frasca 2015/10/17
  • マインドフルネスは、無意識下の偏見を減らす | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    他者への偏見はしばしば、明示的な態度に表れなくても無意識下に潜在するものだ。この意図せぬ偏見が、マインドフルネス(目の前の瞬間に意識を集中させること)によって軽減されることが実験で示された。 マインドフルネスについて、研究者たちの関心は尽きないようだ。マインドフルネスは創造性や集中力の高まり、ストレスの軽減、作業記憶(ワーキングメモリー:複雑な認知作業を遂行するために、短期的に情報を記憶するプロセス)の向上、他者への思いやりの深まりなどと関連することが、さまざまな研究で明らかになっている。そして新しい研究では、無意識下の偏見を克服するうえでもマインドフルネスが有効なことがわかってきた。 『ソーシャルサイコロジー・アンド・パーソナリティサイエンス』に掲載された論文によれば、人が潜在的に持っている偏見と、それに起因するネガティブな振る舞いは、マインドフルネス瞑想によって抑制できるという(英語

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    frasca 2015/05/07
  • 利益を生み出す、非競争のすすめ 競争しない競争戦略【第1回】  | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    早稲田大学ビジネススクールの教授陣がおくる人気連載「早稲田大学ビジネススクール経営講座」。9人目にご登場頂くのは競争戦略、ビジネスモデルがご専門の山田英夫教授だ。「競争しない競争戦略」をテーマに、全4回でお届けする。競争することが当たり前になっている中で、競争しないという選択肢はありうるのだろうか。競争のメリット・デメリットを踏まえた上で、競争しない戦略の選択肢を探っていく。 競争が企業にもたらすメリットとデメリット 早稲田大学ビジネススクール(大学院商学研究科)教授。 慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)後、三菱総合研究所入社。主に大企業の新事業開発のコンサルティングに従事。1989年早稲田大学に移籍。現在に至る。2003年学術博士(早大)。専門は競争戦略、ビジネスモデル。アステラス製薬(株)(2001年~2012年)、NEC(2011年~)社外監査役を兼務。 我々は常に競争の

    利益を生み出す、非競争のすすめ 競争しない競争戦略【第1回】  | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • アルゴリズムで「起業前の起業家」を青田買いするVC、ブルームバーグ・ベータ | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    ベンチャー・キャピタルにとって、有望なベンチャー企業の早期発掘は重要な戦略だ。しかしアナリティクスの進化によって、いまや「未来の起業家」をアルゴリズムで予測し接触するVCが現れているという。その実践者、ブルームバーグの投資部門トップが経緯を語る。 ベンチャー・キャピタル(VC)はゆっくりと、しかし確実に、データ主導型ビジネスとしての色合いを強めている。非上場企業に関するデータは乏しいこともあるものの、どのベンチャー企業に投資すべきかを判断するために定量分析を頼みとするVCがますます増えている。だが、金融情報の総合サービスを提供するブルームバーグの投資部門、ブルームバーグ・ベータは、その一歩先を行こうとしている。アルゴリズムを用いて、未来の起業家を――人が起業する“前”に――選び出すのだ(英語記事)。 はたしてアルゴリズムは、未来の起業家をどれほどうまく選べるのだろうか? ブルームバーグ・

    アルゴリズムで「起業前の起業家」を青田買いするVC、ブルームバーグ・ベータ | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • 「仕事を早く片付ける」ことのデメリットとは | ビジネススキル|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    急いては事を仕損じると承知でも、私たちはしばしば、仕事を早く片付けることを目的化してしまう。これは、脳の「作業記憶」と呼ばれるプロセスをリセットしたいと強く望んでいるからであるという。早まった行動(pre-crastination)に関する興味深い実験結果をお届けする。 「ためらう者は敗れる」という、よく知られた格言がある。この言葉が興味深いのは、起源が謎であることに加え、生産性に対して使うと非常に悪しき助言になってしまうということだ。最近の研究によれば、仕事を急いで終えようとすると、実際には生産性が低下するという。この現象は、プリクラスティネーションと呼ばれる(pre-crastination:早まった行動、急ぎすぎること。物事をぐずぐずと先延ばしにしてしまうprocrastinationの反対を表す造語)。タスクを終えることだけを目的とするあまり、かえって困難な道筋をたどってしまうとい

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  • 顧客体験のインパクトは数値化できる | マーケティング|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    顧客体験の向上は実際のところ、企業の収益にどう影響するのだろうか。顧客のフィードバックと長期的な支出行動を基に定量化することで、その大きなインパクトが見えてくる。 ほとんどの人は、顧客体験の重要性を直観的には知っている。私たちが顧客として関わりたいのは、優れた顧客体験を提供してくれるブランドだ。そうしたブランドにこそ人は忠誠心を持ち、友人や家族に勧めようという気になる。だが事業を率いる経営幹部は、その価値を明確に認識していないことが多い。定量化が難しいからだ。顧客体験を重視する理由は多分に、「それが正しいことだから」という直観に根差したものになりがちだ。すると、顧客体験の優先順位を決めるのは数字ではなく人の議論でしかない、という問題が生じることになる。 このため我々メダリア(Medallia:顧客体験向上のソフトウェアとサービスを提供する会社)は、優れた顧客体験とそうでない体験のインパクト

    顧客体験のインパクトは数値化できる | マーケティング|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • 人の行動を変えるには、1度に1つに絞る | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    行動変革に関するHBR.ORG人気記事。人を突き動かし組織を変える10の方法を、『ビジョナリーカンパニー4』の著者モルテン T. ハンセンが厳選してお届けする。 あなたはいかにして、リーダーや従業員、顧客、そして自分自身の行動を変えようとするのだろうか? 経営幹部は戦略や商品、プロセスにいくらでも手を入れることはできる。しかし真の変革は、人々の行動を実際に変えない限り実現しない。 このテーマに関する数々の研究を基に、効果がありそうだと私が思う10のアプローチを以下に示そう。 1.変えるのは1度に1つだけ 以前私が働いていたある会社では、従業員に実践してほしいこととして、8つの価値観と12の行動特性を掲げていた。結果、何も変わらなかった。優先事項が20もあったら、何もないのと同じである。人間がマルチタスクに向いていないことは、数々の研究で明らかにされている(英語記事)。1度に変える行動は1つ

    人の行動を変えるには、1度に1つに絞る | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • CFOは投資家にガイダンス(利益予想)を示すべきか | 財務・会計|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    「ガイダンス」とは、米企業が投資家向けに翌四半期や次年度の利益予想を発表することだ。ガイダンスを実施している企業としていない企業があるのは、なぜなのか。そのメリットとデメリットを比較しながら、CFOは市場にどう向き合うべきかを考える。誌特集「投資家は敵か、味方か」関連記事。 企業が行う決算発表は、株価の評価に――少なくとも短期的には――多大な影響を及ぼしうる。投資家は当期の業績、またはガイダンス(来期以降の業績や1株当たり利益〈EPS〉に関する予想)が市場の予想を上回る企業には、株価上昇という形で報いる。業績またはガイダンスが市場の期待に応えられない企業には、株価下落という罰を与える。 企業は果たして、ガイダンスを提供すべきなのだろうか。当期の決算発表シーズンも終了したいまこそ、その是非を論じるのにふさわしい時期といえる。これはコンセンサスに挑戦する問いかけであり、この問題にはそれぞれ的

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  • キャッシュフローに見るアマゾンの真の優位 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    アマゾンの業績鈍化や、それでも維持されている優位をめぐってはさまざまな要因が取沙汰される。HBRエディターのジャスティン・フォックスは同社の強みの源泉として、卓越した「キャッシュ・コンバージョン・サイクル」に着目する。 あと数日のうちに、アマゾンが四半期決算を発表する。ここ最近の四半期の推移を参考にするならば、今回も利益はごくわずか、あるいはマイナスにさえなると思われ、発表の前後には懸念の声が高まるはずだ(注:記事執筆後の2014年10月23日に発表された第3四半期の決算は、4億3700万ドルの赤字となった)。アマゾン株の下落がこれ以上続けば、「ずっと低いままの利益率に対して投資家たちはいら立っている」とする説が聞かれるようになるだろう。 それも正しいのかもしれない。株価の短期的な値動きについてはいまだ解明されていないことも多く、この記事でその謎に迫ろうとは思わない。しかし、アマゾンの利

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  • 文脈を読むことで身につかないこともある | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    「文脈を読む」という言葉はほとんどの場合、肯定的な場面で使われる。しかし、「文脈を読む」ことで失うものもある。細部を語ることと文脈を読むことは両立するのか。 ボールを蹴るのが下手でも サッカーが上手い人 世の中には、ボールを蹴るのが下手でもサッカーが上手な人がいます。走るのが速いわけでも身体能力があるわけでもないのに、サッカーは上手い。サッカー選手の基礎練習でいうと、キック、ボールコントロール、ヘディングなどさまざまありますが、それぞれどれをやっても目立たないのに、サッカー選手としては高い評価を得てレギュラーになるような人です。 俗に「サッカーを理解している」選手と言われます。つまりサッカーというゲームの構造を深く理解し、試合中の状況を常に把握する力や、局面に応じて最適なプレーを選択する力を備えた選手です。 これは「文脈を読む力」と言い換えてもいいでしょう。この言葉は便利な言葉です。文字通

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  • 豪雨のなか進むべきか、それとも留まるべきか 極限の訓練環境で鍛えられるリーダーの判断力――JAXA宇宙飛行士・油井亀美也 | リーダーシップ|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    自衛隊出身者初の宇宙飛行士として、大きな話題を呼ぶ油井亀美也氏。宇宙飛行士の訓練の厳しさは有名だが、油井氏も体験の体験をしている。岩砂漠を歩き、カヌーで川を渡る過酷な訓練では、豪雨に見舞われることとなった。リーダーとして難しい判断が迫られたとき、いかにして決断を下したのか。極限の環境下で学んだリーダーシップとは。油井氏のインタビューは最終回。(構成/新田匡央) 訓練時代の異名は「サメ」 ――油井さんは宇宙飛行士の訓練時に「サメ」という異名があったと聞きました。どのような経緯でつけられたのですか。 油井 亀美也(ゆい・きみや) JAXA宇宙飛行士 1970年、長野県生まれ。1992年、防衛大学校理工学専攻卒業後、防衛庁(現防衛省)航空自衛隊入隊。2008年、防衛省航空幕僚監部に所属。2009年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する日人宇宙飛行士の候補

    豪雨のなか進むべきか、それとも留まるべきか 極限の訓練環境で鍛えられるリーダーの判断力――JAXA宇宙飛行士・油井亀美也 | リーダーシップ|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • 星野リゾートと無印良品に共通する本質を捉える思考法  ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門【第4回】 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    リゾート運営で実績を挙げる星野リゾートと業績をV字回復させた無印良品。2つの企業には「質が何か」を突き詰めた上で、戦略を立てたり、仕組みを生み出したりする共通点がある。では、質を捉えるとは、いったいどのようなことを指すのか。事例を基に「質観取」という哲学的思考法を紹介する。 星野リゾートが考える観光の質 西條 剛央(さいじょう・たけお)。 早稲田大学ビジネススクール客員准教授。2004 年早稲田大学大学院人間科学研究科で博士号(人間科学)取得。2009年より早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻専任講師、2014年より現職。専門は組織心理学、哲学。2011年、東日大震災をうけて、独自に体系化した構造構成主義をもとに「ふんばろう東日支援プロジェクト」を設立、物資支援から重機免許取得といった自立支援まで50以上のプロジェクトからなる日最大の総合支援組織に育てあげた。2014年、世

    星野リゾートと無印良品に共通する本質を捉える思考法  ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門【第4回】 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • 多様性で大切なのは、意見を収束させる技術 | ダイバーシティ&インクルージョン|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    女性役員の比率を増やすなど、人材の多様性の議論が盛んである。社会がますます変化する時代に組織の多様性が不可欠である。そして、人材の多様性が揃うと必要になるのが、多様な意見を収束させる技術である。 多様な意見が多様なままでいい場合と 一つにまとめる必要がある場合 多様性の重要性は理解できていても、それを実践するのは難しいと痛感しています。それは役員の女性比率を増やすといった人数構成のバランスを取るという次元のことではなく、多様な人が集まり、多様な意見を収束させることの難しさです。 多様な人が集まると多様な価値観から多様な意見が出ます。ビートルズを好きな人は多いでしょうが、先日ある飲み会で「ビートルズの中で一番好きな曲は何?」と聞くと、それぞれが別の曲を上げました。同じ時代を過ごす同じ日人、しかも無数にある仕事のなかで同じような仕事を選んだ者というまったく多様性のない人の集まりでも、これだけ

    多様性で大切なのは、意見を収束させる技術 | ダイバーシティ&インクルージョン|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
    frasca
    frasca 2014/10/26
  • 組織に蔓延する「前例主義」を哲学でどう打ち破るか? ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門【第3回】 | 組織文化/組織開発|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    変化の激しい現代、これまで通用していた前例が通用しない事態が増えている。しかし、失敗するリスクを恐れ、前例に囚われる組織は少なくない。組織が前例に囚われる理由を明らかにし、いかに変化を起こしていくのか考える。 組織が前例主義に陥る理由 西條 剛央(さいじょう・たけお)。 早稲田大学ビジネススクール客員准教授。2004 年早稲田大学大学院人間科学研究科で博士号(人間科学)取得。2009年より早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻専任講師、2014年より現職。専門は組織心理学、哲学。2011年、東日大震災をうけて、独自に体系化した構造構成主義をもとに「ふんばろう東日支援プロジェクト」を設立、物資支援から重機免許取得といった自立支援まで50以上のプロジェクトからなる日最大の総合支援組織に育てあげた。2014年、世界的なデジタルメディアのコンペティションである「Prix Ars Electr

    組織に蔓延する「前例主義」を哲学でどう打ち破るか? ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門【第3回】 | 組織文化/組織開発|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • 「哲学」がMBAの人気講義になるのはなぜか? ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門【第1回】 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    早稲田大学ビジネススクールの教授陣がおくる人気連載「早稲田大学ビジネススクール経営講座」。6人目にご登場頂くのは、組織心理学がご専門の西條剛央客員准教授だ。MBAで担当していた「組織と哲学」の講義は、学生たちの好評を得たという。ビジネスの現場から遠いと思われがちな「哲学」が、組織にどのような影響を与えるのか考える。 哲学はビジネスの現場でも役立つ 私は早稲田大学ビジネススクールで「組織心理学」「質的研究方法」「ビジネス研究法の基礎」「ソーシャルビジネス特論」といった科目に加え、「組織と哲学」という風変わりな科目を担当していた。実はこの科目は、早稲田大学ビジネススクールでも前例のない科目である。ところが意外なことに、「組織と哲学」というこの講義は、多くの学生が聴講する人気講義のひとつになった。おそらく哲学が「現場で役立つ」ものだと、感じてもらえたのだと思う。 組織で使える、現場で役立つ哲学と

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  • イノベーションが求められる時代の理想的な経営者とは | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    クリエイティブの力で業績を伸ばし続けるピクサー。その経営者であるエド・キャットムルが書いた『ピクサー流 創造のちから』は、イノベーションが求められる時代に、経営者が何をすべきかを語っている。 戦略家でもない、アーティストでもない、新しいタイプの経営者 新刊の『ピクサー流 創造のちから』の読後感は実に気持ちのいいものでした。著者であるピクサーの創業者であり社長である、エド・キャットムル自身が実践した経営を率直に、何の飾りもせずに語っているからです。 ピクサーと言えば、『トイ・ストーリー』や『ファイティング・ニモ』などのアニメ映画で知られますが、驚くべきは、制作した14映画がすべて大成功を収めていることです。まさにクリエイティブな企業の典型ですが、業績が伴っているところが単なる「創造性にあふれた企業」との大きな違いです。この会社のかじ取りをしているのが、著者のキャトムルであり、その経営者像

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  • イノベーションの成功確率を高める「8つの問い」 | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    イノベーションに対する取り組みは、一見着々と進んでいるように見えても、実際に訴求力のある製品・サービスを生み出し事業として軌道に乗せるまでの間には、さまざまな落とし穴がある。以下の「8つの問い」は、事業化への道を見失わないための強力な味方となるはずだ。 私がまだマッキンゼー・アンド・カンパニーで駆け出しの新人だった頃に、プロジェクトマネジャーだったリンダ・ブッシュから受けたアドバイスはいまでも心に残っている。「たくさんの質問をしなさい。迷惑をかけると思うかもしれないけど、何かを学ぶには質問するしかないわよ」 よい問いかけに勝るものはない。ブッシュの忠告を胸に、当時の私は技術的な知識(エクセルのピボットテーブルを使いこなす方法)、企業社会でのありふれた現象(不可解な経費明細書)、職業上の細かいニュアンス(「あの発言にはどういう意図があったのですか?」)などについて学んでいった。実際、ハル・グ

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    frasca
    frasca 2014/09/29
  • スタートアップ企業がCVCの投資を受け入れるようになったのはなぜか? 入門コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC) 【第2回】 | 財務・会計|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    アメリカでコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)へ注目が集まるようになったのは、2000年代後半からである。いったいどのような理由から、CVCへと目が向けられるようになったのか。ベンチャー・キャピタル(VC)が圧倒していた90年代から現在までの変遷を読み解く。 活況に沸くCVC投資でもようやくITセクターにおいて、CVC投資に積極的な動きが出て来たことは前回述べた。しかしながら、この動きは日でまだ始まったばかりである。 それに比して、米国における現在のCVC投資の活況は、目を見張るものがある。その背景には様々な要因があろう。もちろん、マクロ的な状況の変化もそのなかの一つの動因となっている。また、通常のVC投資の状況の変化にも注意を払わなければいけない。今回はその要因について考えてみたい。 VC投資が圧倒した1990年代 写真を拡大 樋原 伸彦(ひばら・のぶひこ) 早稲田大学

    スタートアップ企業がCVCの投資を受け入れるようになったのはなぜか? 入門コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC) 【第2回】 | 財務・会計|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー