講演会「電子図書館の可能性」<報告> 2010年7月16日に,国立国会図書館(NDL)関西館で,講演会「電子図書館の可能性」が開催された。長尾真NDL館長の講演及び大場利康NDL関西館電子図書館課長の報告と,仲俣暁生氏(「マガジン航」編集人)及び藤川和利氏(奈良先端科学技術大学院大学准教授・電子図書館研究開発室長)を交えたパネルディスカッションが行われた。 長尾館長の講演は「理想の電子図書館へ向けて」と題して行われた。Googleによる書籍デジタル化事業についての話から始まり,人類の知は分けへだてなく全ての人が享受すべき公共な財であること,自国の知的資源は自国で守り積極的に発信する必要があること,そしてそれは永続性の点から公的機関が行うことが妥当であること,等の見解が示された。直接来館できない人にも同等のサービスを提供するというNDLの理想を実現するためにも,電子図書館が重要となるとされた
![E1076 – 講演会「電子図書館の可能性」<報告>](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cab7903e416b2fdf7371adec7e411f5c8034d8a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcurrent.ndl.go.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F09%2FOGP.png)