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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (237)

  • 地方都市で廃屋が放置されているのはなぜか 人がいなくなって「骨粗しょう症」化、スラム化の実態 | JBpress (ジェイビープレス)

    前回は、自宅で死ぬことができるようにするためには、障害を持っている人でも自分の力で病院に行けるように、ノンステップバスの整備や、バス停、鉄道の駅のバリアフリー化などが重要だというお話をしました。 しかし、すでに人口減少が進んでいる地方都市では、バスや鉄道などの公共交通機関の路線の維持がとても難しくなっています。 田舎に行くと、都市計画がきちんと定められていないところが多く、田んぼの中に小規模な宅地開発などが行われた結果、お年寄りの家が低密度に分散しているという状況があります。 この状況がなぜ困るのかというと、まず、家が低密度に立っているので、公共交通機関自体が採算を取れず、路線がありません。また、もともと自家用車に頼っている人が多いのですが、年を取ると車に乗れなくなる人が増えてくるので、そうなると移動の手段に困るのです。 既存のバス路線があるところでも、バスは勤め人や学生さんの利用による料

    地方都市で廃屋が放置されているのはなぜか 人がいなくなって「骨粗しょう症」化、スラム化の実態 | JBpress (ジェイビープレス)
  • フランスも出版不況、でも日本のマンガは別 パリの“出版通り”は引っ越しブーム | JBpress (ジェイビープレス)

    端的に言えば、フランスでの売り上げの収入だけで暮らしていけているのは、30人くらい。 作家全体として見ると、そのうちの半数はほぼ無収入であり、年間1万5000ユーロ(1ユーロ=130円として195万円)以上の収入があるのは、9%ほどしかいないらしい。 ちなみに、昨年(2009年)1年間で、3807の小説が発表されたそうだが、ベストセラーの目安となる5万部を売り上げたのは、そのうちの20冊ほど。 つまり1%にも満たないわけで、それによって得られる収入、約10万ユーロ(1300万円)を手にしたのはやはり20人くらいと、ほんの一握りの作家に過ぎないという。 さて、そのブックフェアであるが、国内の300の出版社のほか、25カ国から100を超える出展があるという大イベントで、今年はスタートしてから30回目という、いわば記念の年に当たる。 元々フランスという国が文学、あるいはもっと広い範囲の出版文化

    フランスも出版不況、でも日本のマンガは別 パリの“出版通り”は引っ越しブーム | JBpress (ジェイビープレス)
  • マイクロソフト、アマゾンが猛反発 グーグルの書籍デジタル化問題、米公聴会で結論出ず | JBpress (ジェイビープレス)

    それによると、この日意見陳述したのは26団体。そのうち賛成意見は5、反対意見は21だった。しかし判事は判決を出さず、各団体の発言を聴くにとどめた。 これまで合計6800の作家と出版社が和解案からの離脱を表明しており、裁判所に提出された反対意見は500件に上る。 現時点で判断を下すにはあまりにも膨大な数で、結論を出せないというのが理由のようだ。この日の公聴会は4時間に及んだという。 賛成派は、グーグルと合意した米作家協会(Authors Guild)のほか、米国市場で電子書籍リーダー端末を販売するソニー、視覚障害者団体のナショナル・フェデレーション・オブ・ザ・ブラインド(National Federation of the Blind:NFB)、ミシガン大学図書館、米知的財産研究所など。 グーグルは米国や英国の図書館にある世界の蔵書をデジタル化し、インターネット上で全文検索や閲覧をできるよう

    マイクロソフト、アマゾンが猛反発 グーグルの書籍デジタル化問題、米公聴会で結論出ず | JBpress (ジェイビープレス)
  • 優秀な技術者が「無能化」していく悲劇 日本半導体が陥った「組織のジレンマ」とは | JBpress (ジェイビープレス)

    前回、日半導体が、韓国台湾のメーカーや米マイクロンテクノロジーの「高度な破壊的技術」に駆逐されたことを論じた。 日メーカーは、25年もの長期保証を付けた高品質な半導体を作り続けたが、 韓国台湾メーカーや米マイクロンテクノロジーは、そんな長期保証を必要としないPC用DRAMを安価に大量生産した。つまり、日半導体は、クレイトン・クリステンセンが言うところの「イノベーションのジレンマ」に陥ったのである。 そして、1980年前後に形成された、極限技術・極限品質を追求する日技術文化、すなわち過剰技術で過剰品質な製品を作る技術文化は、DRAMで手痛い敗戦を経験したにもかかわらず、30年以上経過した現在も変わっていない。 なぜ、変わることができないのか? その原因の1つには、DRAMでシェア世界一になったという過去の成功体験があるものと考えられる。 社長会見に垣間見えたトヨタの傲岸不遜 こ

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  • あと20年でチベットがなくなる? 既に自分たちの言葉を話さない若者が増えている | JBpress (ジェイビープレス)

    政府・軍機関に勤めている人が3万~4万人いるらしい(まともな統計データは公開していない)。彼らはトヨタ自動車の「ランドクルーザー」や「プラド」などを乗り回している。とにかく日車が多い。 ホンダ、日産自動車なども目にする。当局関係者が与えられる高級車はすべて中央政府からの支援で、1台50万~100万元(750万~1500万円)が相場だという。 ラサの貧富の格差は激しい。商店街でレストランや工芸品店などを営むラサ市民に数十万元もする車が買えるとは到底思えない。彼ら・彼女らはただ淡々と、しかし豊かな表情で、日々の生活に臨んでいる。 心の中では矛盾を抱えながら、それでも必死に笑顔を振りまいて、生きていこうとする笑顔に救われる。生きることこそが使命であり、どんな状況下でも、決してあきらめてはいけない。そういう目をしていた。 ラサを離れる前日の夜、ラサの旧市街地の中心にあり、7世紀中期に創建された吐

    あと20年でチベットがなくなる? 既に自分たちの言葉を話さない若者が増えている | JBpress (ジェイビープレス)
  • 若者はいつまで家賃を搾取され続けるのか 老朽マンションを大リフォームの離れ業!若者だって家を持とう | JBpress (ジェイビープレス)

    政治家は「若者を生かす街づくり」を掲げるよりも、「お年寄りが安心して暮らせる街づくり」を掲げた方が当選しやすい。だから若者ではなくお年寄りを大切にする──。 かつてJBpressの著者インタビューでこう語っていたのは、『若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?』の著者、森川友義さんである(記事はこちら)。 井形慶子さんの新著『老朽マンションの奇跡』を読むと、なるほど確かに日政治家は若者のことなど眼中にないらしい。住宅行政においても、若者は相当割をっているようだ。 <日住宅システムの欠陥は、就職し、結婚して家庭を持ち、子育てを開始する人を標準的社会人とみなし、そこを手厚く支援しようとした点にある。つまり、会社に所属しない人や、結婚しない人は住むことに相当な代価が付きまとう。> <若者は安い公団にすら入居できず、さりとて、高い家賃も払えない。よって、たとえパートナーが

    若者はいつまで家賃を搾取され続けるのか 老朽マンションを大リフォームの離れ業!若者だって家を持とう | JBpress (ジェイビープレス)
  • 雑誌の未来、新聞よりは明るい? 光沢は失えど先行きに希望 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2009年12月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国の消費者向け雑誌は今年、光沢を失った。広告収入の減少を受けて、街頭の新聞・雑誌スタンドから、ライフスタイル誌の「カントリー・ホーム」や「ドミノ」のほか、「エレガント・ブライド」や「コンデナスト・ポートフォリオ」などのニッチな雑誌が姿を消した。 雑誌業界は昨年に続き、大幅な人員削減に見舞われた。タイム・インクやコンデナストなど、かつて崇められた名門出版社でも事情は同じ。盛大なパーティーやカネに糸目をつけない写真撮影で知られるコンデナストは、コスト削減のためにコンサルティング会社マッキンゼーを起用した。 厳しい状況の中で、先行きに自信を持ち始めた生き残り組 140文字しか注意力が持続しないツイッター時代は、日刊紙と同じくらい週刊誌や月刊誌に大きな打撃を与えたようだ。米雑誌協会(MPA)の最新のデータでは、第3四半期の売上高は18.1

  • 500年遅れのイスラム宗教改革 「解釈」のネット検索で、指導者の権威低下 | JBpress (ジェイビープレス)

    「インターネットを通じて知り合ったサウジアラビアの男性と結婚を考えています。でも、父は『ネットで出会うなどけしからん』と、大変な勢いで怒っていて取り合ってくれません。私は、ムスリマ(イスラム教徒の女性)として許されないことをしているのでしょうか」 カタールのドーハに拠を置く非営利のウェブサイト「イスラム・オンライン」に寄せられたオーストラリア在住のエジプト人女性の悩みだ。パートナーとの出会いも、悩みの相談も「ネットで」というのが、いかにも現代的だ。 ネット上に宗教相談の窓口 「イスラム・オンライン」はイスラム系ウェブサイトの草分け的存在。1996年に「ネットがイスラム教に与えるプラスのインパクトを示すため」のプロジェクトとしてカタール大学の学生と教授が開設。その後、著名なイスラム法学者ユースフ・アル=カラダーウィーが趣旨に賛同して支援したこともあり、最も人気あるイスラムサイトの1つとなっ

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  • 東京モーターショーの「つまらなさ」は根深い問題 | JBpress (ジェイビープレス)

    入場者総数は61万人余り。前回、2年前、142万人を超えたのと比較すると、その57%減と、つまり半減である。ちなみにそのまた2年前、2005年は151万人を超えていた。 会期を4日間短縮したこともあるが、欧米のメーカーがほとんど参加せず、トラック、バスも出展を回避して、会場にも空きスペースが目につく状況。 数字で見ると、出展者の数は246から126へ。展示車両の総数は542台が261台へ。展示スペースは4万4587平方メートルから2万2594平方メートルへ。全てが半減していたわけで、その意味では展示内容に応じた人の数、という見方もできなくはない。 逆に、この経済環境、社会的な雰囲気、それ以上に出展内容の薄さからすれば、皆さん、よく見に行ってくださいましたね、というのが私の実感である。 足を運んでみてどうだったか。楽しめたか、次に買ってみたいクルマや、明日のクルマ生活のイメージは何となくでき

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  • 日本と近隣諸国:歴史を巡る争い  JBpress(日本ビジネスプレス)

    他のアジア諸国と比べると、日に最も近い近隣国は長年、日の過去の侵略行為について、許すことも、忘れることもしない強硬な姿勢を貫いている。 1905年から1945年までの朝鮮半島の暴力的な植民地化、そして1931年から徐々に進み、最終的には全面戦争に発展した中国の占領。どちらの計画も容赦なく進められ、民間人の虐殺や拷問、工場、鉱山、従軍慰安所での奴隷的重労働を伴った。 そこで、新しく日の首相に就任した鳩山由紀夫氏が「民主党新政権は近隣諸国との関係を変革する」と約束したことは、韓国中国を喜ばせた。鳩山首相は、10月8日にソウルで韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領に、続いて北京で開かれた3カ国首脳会談で中国の指導者たちに関係改善を約束した。 これまで長く日の政権を握ってきた自民党は、近隣諸国との関係については曖昧な言説に終始したが、新政権はこれとは違い、首相自身の言によると「歴史

  • トルコとアルメニア、歴史的和解の衝撃 | JBpress (ジェイビープレス)

    グルジア紛争直後の2008年9月6日にワールドカップ予選試合の観戦を口実としたトルコのアブドゥラー・ギュル大統領のアルメニア訪問で始まった「サッカー外交」は、今年8月31日には6週間以内での合意を目指すことを打ち出した。 どうやら10月14日に今度はトルコで再び予定されているワールドカップ予選試合におけるアルメニアのセルジュ・サルグシャン大統領の観戦までに合意を目指しているようだ。このサッカー外交の結果は、予定通りなら来週にもその全容が明らかになる(現時点の報道では、国境を開くことと、歴史認識を巡る政府間委員会の設置が見込まれている)。 今回の動きが昨年のグルジア紛争後に急展開を見せているのは決して偶然ではない。コーカサス山脈を越えて再び橋頭堡を築いたロシアに対し、各国とも新たな対応を求められている。これまでロシアと距離を保ってきたアゼルバイジャンはロシアとの関係修復を模索し、アルメニアは

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  • 金儲け主義はすぐに破綻を招く マンション開発に必要な歴史と文化 | JBpress (ジェイビープレス)

    今では、誰もが当たり前のように使うこのマンションという言葉。英和辞典を引けば、確かに「大邸宅」という意味がありますが、アメリカでもヨーロッパでも、日で意味するような集合住宅マンションと呼ぶことはあまりありません。むしろ、アパートメント(Apartment)というのが一般的に使われている呼び名です。 日人にとっては贅沢な生活の象徴だった 一方、私たち日人にとって長い間マンションという言葉は、贅沢な外観・内装と豪華な暮らしをかなえてくれる夢の住まいの象徴でした。 日でのマンションの始まりは、1956(昭和31)年、東京都新宿区で、いわゆる民間デベロッパー(不動産開発業者)がマンションというカテゴリーで分譲販売し、入居を開始した「四谷コーポラス」だったと言われています。 地上5階建・総戸数28戸。その分譲価格は、3LDKで約230万円。当時のサラリーマンの平均年収が約24万円だった時代

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  • 不況・少子化どこ吹く風の子供雑誌 85年間赤字が一度もない「子供の科学」を支えてきたもの | JBpress (ジェイビープレス)

    ホバークラフトという乗り物がある。地面から少し浮き上がって移動する。浮いて進むのでタイヤはいらない。砂地でも岩場でも海でも川でも移動できる。私は、そのホバークラフトの設計図を持っている。といっても物ではなく模型の設計図だ。弁当箱ぐらいの大きさのホバークラフト。 私が小学校6年生の時に、「子供の科学」という雑誌に載っていた。その時に作ったのだが、うまく浮き上がらずに失敗した。いつかきちんと完成させようと思い、設計図を切り取って持っていた。 当時「子供の科学」には、毎号模型の作り方が載っていた。水中翼船とかポケットラジオとか望遠鏡とかだ。小学生の男の子にとっては、どれも作ってみたいなという思いをかきたてられるものだった。 書類の山に隠れた総勢4人の編集部 先日、新聞を見ていたら、「子供の科学」の広告が出ていた。昔と同じロゴだ。懐かしい。あの憧れの雑誌は今、誰がどんな思いで作っているのだろう。

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  • 世界で最も優美な競馬にも不況の波? エルメス撤退~ある時代の終わり告げる | JBpress (ジェイビープレス)

    フランスの6月は、午後10時を回ってもまだ空が明るい。日のような梅雨もなく、おおむね爽やかな晴天が期待できるから、この絶好のコンディションを利用したイベントが目白押しである。 その中の1つに、競馬の「ディアンヌ賞」というのがある。これはフランス競馬のグランプリレースの1つで、シャンティーイ競馬場で毎年6月の第2日曜日に開催される。フランス競馬といえば、パリのロンシャン競馬場で10月に行われる「凱旋門賞」が最も有名だろう。 武豊騎手が参戦した年、これを観るためにやってきた日人の数は数千人にも上ったと言われる。この「凱旋門賞」の賞金は、400万ユーロ(1ユーロ135円換算で5億4000万円)。そして6月の第1週にある「ジョッキークラブ賞」が150万ユーロ、「ディアンヌ賞」の80万ユーロと続く。 今年で160回目を数えるフランスで最も優美なレース

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  • 死屍累々、先細るノンバンク 「一律規制」副作用が弱者に | JBpress (ジェイビープレス)

    「消費者金融業界もクレジットカード業界も、いずれなくなる」 大手カード会社のベテラン広報マンが、久しぶりに顔を合わせるなり断言した。もちろん、貸金業の市場そのものが消えるわけではない。「銀行の付随業務の1つとしては残るだろう。しかし、業界という意味ではもう駄目だ」 ノンバンク業界を根底から揺るがしているのは、多重債務者問題を発端に制定された改正貸金業法と改正割賦販売法である。 2006年12月から段階的に施行されてきた前者は、2010年6月までに完全施行される。具体的には(1)罰則付きの上限金利(現行年29.2%)を20%に引き下げ、(2)融資総額を借り手の年収の3分の1以下に抑える総量規制の導入、(3)参入に必要な最低純資産額(従来は個人300万円・法人500万円、今月から一律2000万円)を5000万円に厳格化――が予定されている。2009年12月に施行される後者も、利用者の支払い可能

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  • パリで大人気、日本の野菜 3つ星レストランのシェフたちが長蛇の列作る | JBpress (ジェイビープレス)

    今をときめくヤニック・アレノシェフのル・ムーリスもその中にあり、最近では、やはり3つ星のブリストルからの依頼も断ったという。 「この間、事に行った時に、とりあえず日人だから、シェフに手土産をと思って、うちの蕪を持っていったんです。彼がそれをひとくち口に入れた瞬間、おそらく、4つ5つのレシピが頭に浮かんだような顔をしました。そしてすぐに、1日に15から20個欲しいと言ってきたんですけれど、それはできないので、お断りしました」 「うちの蕪は1週間に最高で90しか作れない。既に6件ある得意先で分けると、1件当たり15個なんですよ。だから、それ以上はできません。例えば、ジョルジュ・サンクの場合、定休日がありませんから、1日110席を7日間・・・。それだけのお客さんの数に対して、どうやって15個の蕪を分けるか、というくらいなんです」 パリの3つ星レストランが所望しても手に入らない山下さんの蕪。農

    パリで大人気、日本の野菜 3つ星レストランのシェフたちが長蛇の列作る | JBpress (ジェイビープレス)
  • カラヤンが驚いた佐治敬三の「ほな、そうしましょ」 サントリー躍進を支える文化事業という根幹 | JBpress (ジェイビープレス)

    まさに「継続は力なり」である。サントリーのビール事業が1963年の参入以来、2008年に初めての黒字化を達成した。 「非上場企業だから続けられた」と言えばそれまでだが、それにしても、よく今まで撤退しなかったものだ。初志を貫いて事業を継続すれば、いつかは実を結ぶ。その格好のモデルケースとなるのだろう。 ビール事業だけではない。やはり利益を挙げてきたわけではないが、サントリーが決して撤退しようとしない事業がある。美術や音楽など芸術文化を支援する「文化事業」だ。いわゆるメセナ活動である。 もともとサントリーは、社会との結びつきを非常に強く意識している会社だ。創業社長の鳥井信治郎氏は「やってみなはれ」という言葉で有名だが、鳥井氏の経営哲学を語るうえで欠かせない言葉がもう1つある。それは「利益三分主義」という言葉だ。 企業は社会の一員であり、社会とともにある。だから事業で得た利益は会社や株主、社員の

    カラヤンが驚いた佐治敬三の「ほな、そうしましょ」 サントリー躍進を支える文化事業という根幹 | JBpress (ジェイビープレス)