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ブックマーク / www.mishimaga.com (470)

  • 『舞台のかすみが晴れるころ』刊行記念 有松遼一さんインタビュー(後編) | みんなのミシマガジン

    第95回 『舞台のかすみが晴れるころ』刊行記念 有松遼一さんインタビュー(後編) 2022.03.19更新 3月15日(火)に、ちいさいミシマ社レーベルから『舞台のかすみが晴れるころ』が発刊となりました。若手能楽師の有松遼一さんによる初の随筆集です。 コロナ禍で能の公演がすべてなくなるという経験と、その後の試行錯誤の道程を描いた書は、現代における伝統芸能の意味を問う思索の結晶であり、貴重なドキュメンタリーでもあります。あらためて見つめた稽古や日常生活の大切さ、舞台に立ち続けることで得られる身体感覚、芸能を生かす縁などについて、凛とした美しい文章が綴られています。 書の刊行を記念して、有松さんのインタビューを2日間にわたってお届けします。 サラリーマン家庭に育ち、京都大学在学中に能楽に出逢って、プロのワキ方になった有松さん。中高生の頃はどんな青年だった? 能楽師って、普段どんな仕事をして

    『舞台のかすみが晴れるころ』刊行記念 有松遼一さんインタビュー(後編) | みんなのミシマガジン
  • 『舞台のかすみが晴れるころ』刊行記念 有松遼一さんインタビュー(前編) | みんなのミシマガジン

    第95回 『舞台のかすみが晴れるころ』刊行記念 有松遼一さんインタビュー(前編) 2022.03.18更新 3月15日(火)に、ちいさいミシマ社レーベルから『舞台のかすみが晴れるころ』が発刊となりました。若手能楽師の有松遼一さんによる初の随筆集です。 コロナ禍で能の公演がすべてなくなるという経験と、その後の試行錯誤の道程を描いた書は、現代における伝統芸能の意味を問う思索の結晶であり、貴重なドキュメンタリーでもあります。あらためて見つめた稽古や日常生活の大切さ、舞台に立ち続けることで得られる身体感覚、芸能を生かす縁などについて、凛とした美しい文章が綴られています。 書の刊行を記念して、有松さんのインタビューを2日間にわたってお届けします。 サラリーマン家庭に育ち、京都大学在学中に能楽に出逢って、プロのワキ方になった有松さん。中高生の頃はどんな青年だった? 能楽師って、普段どんな仕事をして

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  • 『くらしのアナキズム』(松村圭一郎 著)「はじめに」を公開! | みんなのミシマガジン

    第80回 『くらしのアナキズム』(松村圭一郎 著)「はじめに」を公開! 2021.09.16更新 こんにちは。ミシマガ編集部です。 今月、文化人類学者の松村圭一郎さんによる、著書『くらしのアナキズム』を刊行します。ミシマ社からは、『うしろめたさの人類学』以来、4年ぶりとなる松村さんの新刊です。 「国ってなんのためにあるのか? ほんとうに必要なのか」 この問いを出発点に、だれもがとらわれている前提を問いなおし、ふつうの生活者が持っている、埋もれた潜在力をほりおこす。自分たちの生活を、自分たちの手で立て直していくための知見が詰まった一冊です。 日は、9月24日(金)のリアル書店先行発売に先立ち、『くらしのアナキズム』より「はじめに」を公開いたします。刊行記念イベントも予定しておりますので、ぜひご注目ください。 はじめに 国家と出会う 国ってなんのためにあるのか? ほんとうに必要なのか。 「国

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  • 「学習権」をめぐる対話〜森田真生・瀬戸昌宣 | みんなのミシマガジン

    第16回 「学習権」をめぐる対話〜森田真生・瀬戸昌宣 2021.04.29更新 2020年春。新型ウィルスの感染拡大により、全国の学校が一斉休校しました。学びが「不要不急」のように扱われる前代未聞の事態。この状況を前にして、独立研究者として長年「未来の学び」を考えてきた森田真生さんと、実際に未来の教育を実践している瀬戸昌宣さんが、「学校」という枠組みにとらわれない学びの可能性を探るべく、この「学びの未来」プロジェクトはスタートしました。(これまでの歩みの詳細はこちら) そしてこの1年間、毎週のラジオ、月に1度の座談会で対話を重ねるなかで、学びの未来を拓くためのキーワードとして「学習権」が浮かび上がってきました。日は3月28日に開催した「学びの未来座談会」より「学習権」、「学校という場が果たすべき働き」についての対話の一部を掲載いたします。 気候変動や新型ウィルスの感染拡大など環境が大きく

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  • 「これからのアナキズム」の話 松村圭一郎×三島邦弘(1) | みんなのミシマガジン

    第46回 「これからのアナキズム」の話 松村圭一郎×三島邦弘(1) 2020.06.17更新 5月23日(日)にオンライン開催した、松村圭一郎さんと代表・三島によるMSLive!対談「これからのアナキズム」の話。 『ちゃぶ台 Vol.5』に収録されている「はじめてのアナキズム」のなかで、国家のなかにいながら「アナキズム」は実践できると指摘した松村さんがさらに踏み込み、この状況を打破する「アナキズム」の可能性について語りました。 参加いただいた方から「希望と勇気が湧くライブだった」、「アナキズムから紡がれるキーワードに感銘を受けるとともに、withコロナ・afterコロナの生き方に対するヒントをいただけた気がします。」などなど熱のこもったご感想をいただいた2人のマグマ溢れる対話を、日と明日の2日間でお届します! (構成:田渕洋二郎、構成補助:中谷利明) 自分が自分に行使する暴力 松村 私の

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  • 献身のエトス | みんなのミシマガジン

    第67回 献身のエトス 2020.02.19更新 人が人の面倒をみる、ということは、肯定的に語られなくなった。そのこと自体、つまりは、そんなに無理して人の面倒は見なくてもいい、という雰囲気自体に、ずいぶんと私たちひとりひとりは助けられているのだ。子育ては大変です、と言っても良いことになった。まあ、端的に言って、実際に大変なことだから、大変だと言っていいと思うし、いま子育てのさなかにおられるかたは、確かに大変だと思うし、周囲が助けるべきだし、少子化の現在、ひとりひとりのこどもの健やかな学びのために、行政も支援すべきである。そのとおりである。介護保険をはじめとする介護のシステムも、まだまだご批判はあろうが、基的には、女性や家族に介護を押し付けるべきではない、という発想が背景にある。家族で介護するのは大変なのだから、とりわけ、家にいる女におしつけるのは理不尽だから、どのようにして社会的に助ける

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  • クモのイト 刊行記念特集(1) 中田兼介先生インタビュー | みんなのミシマガジン

    第26回 クモのイト 刊行記念特集(1) 中田兼介先生インタビュー 2019.09.17更新 来週木曜日、9月26日に、ミシマ社の新刊『クモのイト』が発刊されます。 『クモのイト』中田兼介(ミシマ社) 身近だけど、意外と知らないクモ。 ・網は毎日張り直している ・クモは自分で張った糸をべてリサイクルする ・メスにべられないようにプレゼントを渡すオスがいる ...etc そんな知られざるクモの魅力が詰まった『クモのイト』。 (ご予約はこちらから!) 刊行記念特集の第一弾は、著者中田兼介先生のインタビューです。 中田先生の遍歴、そして知られざる「クモ研究者」の世界について伺いました。 (中田先生が、みなさまから寄せられたクモについての質問に答える連載、「クモ博士に聞いてみよう!」はこちらからどうぞ!!) アリからクモへ ーー 今日は最初に、そもそも中田先生はなぜクモを研究されているのか、お

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  • 参院選直前特集 タルマーリー 渡邉格さんインタビュー「政治が何かを変えること」は重要だと思わないでいい | みんなのミシマガジン

    第6回 参院選直前特集 タルマーリー 渡邉格さんインタビュー「政治が何かを変えること」は重要だと思わないでいい 2019.07.19更新 毎年10月に刊行している「ちゃぶ台」。鳥取県智頭町でパン屋&ビール工房をいとなむタルマーリーさんは、「ちゃぶ台」にも毎年ご登場いただいております。 昨年のVol.4「発酵×経済」号では、「野生の菌」や「発酵」は手間暇がかかるけれど、どれほど社会を豊かにし、経済を滑らかなものにするか、その一端が明らかになりました。そもそもこのVol.4は、Vol.3にタルマーリーの渡邉格さんにご寄稿いただいた記事「野生の菌は人の心の変化に敏感なのではないか」「後ろ向きの感情が渦巻いていると、糀ではなく青かびが生えるのだ」に触発されて、企画したものでした。 で、今年のVol.5は「宗教×政治」号! タルマーリーさんに登場いただかないわけにはいきません。 発酵の視点から、田舎

    参院選直前特集 タルマーリー 渡邉格さんインタビュー「政治が何かを変えること」は重要だと思わないでいい | みんなのミシマガジン
  • わたしは「変わる」ことができるのか。(2) | みんなのミシマガジン

    前回連載分、わたしは「変わる」ことができるのか。(1)は、こちら。 ここ数年、いろんな「困りごと」を抱えている人に話を聞いたり、ボランティアというには大層だが、何かしらの問題により一人では生活ができない人が集って暮らす場所に足を運んだりする機会が増えた。 お会いする人のなかには、身体的に、あるいはメンタルの面で障害のある人も少なくない。 35年前、困りごとを抱える人を意図して遠ざけようとしたわたしが、今なぜ彼らと一緒の時間を過ごしたり話したりしたいと思うのか、自分でもよくわからない。 わたしという人間が大きく変わったという自覚はない。 生きるということは、自分ではない誰かと関係を持つことだ。人はひとりでは生きられないから。毎日口にするお米だって野菜だって、会ったことはないけれど、誰かが作ったものをべてわたしは生きている。 それと同じく当たり前のように、学校で、職場で、ご近所さんと、行きつ

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  • 2.22(ニャーニャーニャー)「猫の日」特別企画! 猫を愛してやまない3人におすすめの猫本を教えていただきました | みんなのミシマガジン

    ホーム バックナンバー 第9回 2.22(ニャーニャーニャー)「の日」特別企画! を愛してやまない3人におすすめのを教えていただきました 第9回 2.22(ニャーニャーニャー)「の日」特別企画! を愛してやまない3人におすすめのを教えていただきました 2019.02.22更新 みなさま、日は2月22日です。今日が何の日か、もちろんご存知ですよね・・・? そうです、「の日」です! 222という並びを見せられると、「ニャーニャーニャー」とかわいく鳴くの姿が、目の前に浮かんで離れませんよね。 というわけで、日のミシマガジンは、の日特集。を愛してやまないお三方に、おすすめのをご紹介いただきます! (2年前の私・イケハタ) ニジノ絵屋さん& TheWorthlessさんを突撃! ミシマ社のといえば、『ネコリンピック』のちゃんたち。 『ネコリンピック』益田ミリ/作

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  • 後藤正文×小田嶋隆 文章を「書く」ことについて(2) | みんなのミシマガジン

    第6回 後藤正文×小田嶋隆 文章を「書く」ことについて(2) 2019.01.10更新 2018年10月に発売となり、文筆家の方々をはじめ、その巧みな文章に多くの賞賛の声が集まっている『凍った脳みそ』(後藤正文著)。一方、コラムニストとして、日最高峰の文章を世に送り出し続け、ミシマ社からは『小田嶋隆のコラム道』を発刊している小田嶋隆さん。昨年12月3日、満を持して、このお二人による対談イベントが行われました(@青山ブックセンター店)。テーマはずばり「文章を『書く』ことについて」。新年の特別企画として、2日間連続で、その一部をお送りします。 ■前編の記事はこちら (聞き手・三島邦弘、構成:星野友里、須賀紘也、写真:池畑索季) 『凍った脳みそ』後藤正文(ミシマ社) 『小田嶋隆のコラム道』小田嶋隆(ミシマ社) 尻にお金を使うのか、それとも音に使うのか 小田嶋 『凍った脳みそ』の3割は、欲しい

    後藤正文×小田嶋隆 文章を「書く」ことについて(2) | みんなのミシマガジン
  • 後藤正文×小田嶋隆 文章を「書く」ことについて(1) | みんなのミシマガジン

    第6回 後藤正文×小田嶋隆 文章を「書く」ことについて(1) 2019.01.09更新 2018年10月に発売となり、文筆家の方々をはじめ、その巧みな文章に多くの賞賛の声が集まっている『凍った脳みそ』(後藤正文著)。一方、コラムニストとして、日最高峰の文章を世に送り出し続け、ミシマ社からは『小田嶋隆のコラム道』を発刊している小田嶋隆さん。昨年12月3日、満を持して、このお二人による対談イベントが行われました(@青山ブックセンター店)。テーマはずばり「文章を『書く』ことについて」。新年の特別企画として、2日間連続で、その一部をお送りします。 (聞き手・三島邦弘、構成:星野友里、須賀紘也、写真:池畑索季) 『凍った脳みそ』後藤正文(ミシマ社) 『小田嶋隆のコラム道』小田嶋隆(ミシマ社) 筋と妄想を織りまぜて、要約させない書き方 ―― 文章の専門家である小田嶋さんから見て、後藤さんの『凍っ

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  • 『上方落語史観』(140B)発売記念トーク 髙島幸次×笑福亭たま(1) | みんなのミシマガジン

    第5回 『上方落語史観』(140B)発売記念トーク 髙島幸次×笑福亭たま(1) 2018.12.18更新 「京都・和の文化体験の日」情報冊子『落語入門の入門』 伝統芸能の魅力を若い人たちに知ってもらうために、京都市さんが企画している「京都・和の文化体験の日」。その小冊子の編集を、今年もミシマ社が担当しています。 テーマは毎年変わり、これまで「邦楽」、「能楽」、「歌舞伎」を特集してきました。そして、4年目となる今年のテーマは「落語」。監修は、ミシマガジンの連載が元になった『上方落語史観』(140B)の著者である高島幸次先生にお願いし、製作いたしました。こちらの「落語入門の入門」冊子は、12月20日(木)以降に、京都市内の市役所、区役所、文化施設、大学、書店、カフェなどで配布の予定ですので、ぜひお手にとってくださいませ。 そして、この冊子をもっと楽しんでいただくために、今日から2日間、「旧みん

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  • 西村佳哲×ナカムラケンタ 最近〝仕事〟どう?(1) | みんなのミシマガジン

    第4回 西村佳哲×ナカムラケンタ 最近〝仕事〟どう?(1) 2018.10.11更新 みなさん、最近、仕事どうですか? ナカムラケンタさんの『生きるように働く』と、『いま、地方で生きるということ』の著者でもある、西村佳哲さんの『一緒に冒険をする』(弘文堂)の2冊の刊行を記念して、2018年9月18日、代官山 蔦屋書店にてトークイベントが行われました。 「最近〝仕事〟どう?」をテーマに、それぞれの角度から「仕事」について考え続けてこられたお二人が、自著の話、人が働くことの根っこについて、そして「働き方改革」までを語り合いました。 そんなお話の一部を、前・後編2日間連続でお届けします。どうぞ! (構成:須賀紘也・星野友里、写真:池畑索季) 左:『生きるように働く』ナカムラケンタ(ミシマ社)/右:『一緒に冒険をする』西村佳哲(弘文堂) 5年かかった1冊目の執筆 西村 ケンタさんは、この『生きるよ

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  • 特集『凍った脳みそ』後藤正文インタビュー(1) | みんなのミシマガジン

    第3回 特集『凍った脳みそ』後藤正文インタビュー(1) 2018.10.16更新 『凍った脳みそ』後藤正文(ミシマ社) 『凍った脳みそ』。なんとも不思議なタイトルである。いったい何のなのか? と題名だけ見てわかる人はかなりのゴッチファンにちがいない。「ああ、ゴッチの個人スタジオ、コールド・ブレイン・スタジオの邦訳でしょ」。そんな方は、私がどうこういうのはかえって失礼。ぞんぶんにお好きなように書を楽しんでくださいませ! 実は、アジカンファンだけど「このはどうしようかな」と思っている方や、必ずしもアジカンやゴッチのファンでもないけど音楽は好きという方や、ゴッチもアジカンも音楽もとりわけ好きなわけじゃないけど面白いは好き! という方にも、書はおすすめなのです。その理由の一端に迫ることができればと思い、著者の後藤正文さんに直接お話をうかがいました。 (聞き手・三島邦弘) アジカン・ヒスト

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  • トップアスリートの取り組みから | みんなのミシマガジン

    第7回 トップアスリートの取り組みから 2018.10.09更新 ここまで感覚世界に身をおくことの大切さについて、つらつらと書いてきた。改めて読み返してみると、経験則に軸足をおいた、やや力みがちの文章になっていて、独りよがりな印象が拭えなかった。「伝えたい」という想いが強すぎたのだろう、どうにも鼻息が荒い。読者からすればいささか理解しづらかったのではないかと自省している。講義にしてもテクストにしても、話し手及び書き手があまりに前のめりだと聴き手も読み手も一歩引いて、身構えてしまうものだ。 運動をするにも、ものを書くにも、無用な力みはパフォーマンスを低下させる。すまない。どうやら肩に力が入りすぎていたようだ。この間、思い起こせば肩凝りもひどかった。 なので今回はとにかくリラックスしてみたい。自らの考えを開陳する、すなわち経験則に頼るのはほどほどにして、今回はトップアスリートの考えを紹介するこ

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  • 「つけた筋肉」と「ついた筋肉」 | みんなのミシマガジン

    第6回 「つけた筋肉」と「ついた筋肉」 2018.09.12更新 前回は「筋トレがもたらす落とし穴」について書いた。動きを習得する、とくに精妙な動きを身につけるにはコツをつかむ必要があり、そのためには身体感覚を確かめながら手探りで掘りあてなければならないのだが、単純な動きを繰り返す筋トレにはこうしたふるまいが求められないばかりかその機会をも奪う。上達を果たすまでの「タメ」としての感覚世界をなきものにする、その蓋然性を拭えないのが筋トレである。 残暑厳しい8月30日に、現代思想家・合気道家の内田樹先生はTwitterで次のようにつぶやいておられた。 内田樹@levinassien・2018年8月30日 いま子どもたちに要求されているのはもっぱら「粗雑な動作の反復」です。「粗雑な動作」というのは「随意筋を機械的に動かす動作」のことです。子どもたちは胸鎖関節の操作、重心の移動、骨盤の旋回、臓器の

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  • はたらく | みんなのミシマガジン

    第1回 はたらく 2018.04.16更新 学校の教科書に出てくるのは、英雄や文人たちの歴史ばかりだ。でも、いまこの瞬間も世界を支え、動かしているのは、教科書には載らない、名もなき小さな人びとの営みなのだと思う。ぼくら人間は、これまでどんな暮らしを営んできたのか。歴史のなかで忘れ去られてきた小さき者たちの生活誌を綴りながら、いまの世の中をとらえなおしてみたい。 *** 「これまでの事業の信用のあればこそ、人さまが名を重うしてくるる。我がふところは損をしても、事業の恥はぜったいに残しとらん。人は一代、名は末代、信用仕事じゃこれは」(石牟礼道子『椿の海の記』河出文庫,216頁) 石牟礼道子の自伝的小説の一節から。「みっちん」の祖父松太郎は、石工の棟梁として建築や墓に使う美しい石を発掘したり、石山を開いたりして「石の神様」と称される人物だった。天草から水俣に移り住んでからは、道路の建設や港の開港

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  • 町田 康×江 弘毅 「大阪弁で書く」とはどういうことか(2) | みんなのミシマガジン

    第5回 町田 康×江 弘毅 「大阪弁で書く」とはどういうことか(2) 2018.09.07更新 2018年6月22日、編集者であり長年街場を見つめてきた江弘毅さんがはじめて「ブンガク」を描いた、『K氏の大阪弁ブンガク論』が刊行になりました。司馬遼太郎や山崎豊子といった国民的作家から、黒川博行、和田竜など現代作家まで縦横無尽に書きまくっている作で、2章を割いて江さんが絶賛しているのが、作家・町田康さん。唯一無二のそのブンガクを、江さんは「大阪ブンガクの金字塔」と表現しています。 書の刊行を記念して(そして江さんが熱望して!)、紀伊國屋書店梅田店にておこなわれた、お二人の対談の様子をお届けします。 ■前編はこちら 『K氏の大阪弁ブンガク論』江弘毅(ミシマ社) (構成・写真:新居未希、2018年7月16日紀伊國屋書店梅田店にて収録) 理論は理屈にすぎない 江 自著のなかで勝手に町田さんの

    町田 康×江 弘毅 「大阪弁で書く」とはどういうことか(2) | みんなのミシマガジン
  • 町田 康×江 弘毅 「大阪弁で書く」とはどういうことか(1) | みんなのミシマガジン

    第5回 町田 康×江 弘毅 「大阪弁で書く」とはどういうことか(1) 2018.09.06更新 2018年6月22日、編集者であり長年街場を見つめてきた江弘毅さんがはじめて「ブンガク」を描いた、『K氏の大阪弁ブンガク論』が刊行になりました。司馬遼太郎や山崎豊子といった国民的作家から、黒川博行、和田竜など現代作家まで縦横無尽に書きまくっている作で、2章を割いて江さんが絶賛しているのが、作家・町田康さん。唯一無二のそのブンガクを、江さんは「大阪ブンガクの金字塔」と表現しています。 書の刊行を記念して(そして江さんが熱望して!)、紀伊國屋書店梅田店にておこなわれた、お二人の対談の様子をお届けします。 『K氏の大阪弁ブンガク論』江弘毅(ミシマ社) (構成・写真:新居未希、2018年7月16日紀伊國屋書店梅田店にて収録) 順調にいって「俺すごい」じゃ面白くない 江 町田さんとは一番はじめに大

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