【読売新聞】 裁判員に選ばれた大学生が裁判に参加した際の授業の出欠や試験の取り扱いについて配慮する規則を設けている大学が、九州・山口・沖縄の主要15校のうち約3割に当たる5校にとどまることが、読売新聞の調査でわかった。福岡県内の大学
京都市が舗装する方針を決めた二条城の砂利道(京都市中京区で) 京都市は、世界遺産・二条城(京都市中京区)敷地内の砂利道を舗装する方針を決めた。訪日外国人客らから「歩きにくい」との声が上がっていたためで、130年以上続く砂利敷きを見直す。新年度予算案に調査費900万円を計上する。 二条城は、徳川家康が1603年に築城。1867年の大政奉還の舞台としても知られる。敷地内の通路約1・8キロは元々土敷きだったが、明治維新後の84年、宮内省(現宮内庁)に管理が移った際、砂利が敷かれたとされる。 来場者は2017年度、約244万人と過去最多を更新。約6割が外国人とされ、ベビーカーを使う家族連れや車いす利用者もおり、市の有識者委員会が16年、来場者が快適に観覧できるよう舗装化を提案していた。 市は19年度に地下の埋設物を調査。景観にも配慮しながら舗装の素材や範囲を検討し、早ければ21年度に着工する。二条
スマートフォンの急成長が続く中、従来型の携帯電話が根強い人気を維持している。 仕事で電話を頻繁に使うサラリーマンやスマホを敬遠する中高年の間で、電池が長持ちして通信料も安い従来型を支持する向きが多いからだ。10日発表された統計でも従来型携帯が国内出荷に占める割合は4割と、存在感は大きい。 都内の家電量販店の携帯電話コーナーを訪れた会社員男性(53)は、派手に陳列されているスマホではなく、売り場の端に置かれた二つ折りタイプの従来型、いわゆる「ガラケー」を手に取った。男性は「1年間スマホを使ったが、電池はもたないし通話もしづらく、仕事で使いにくい」との理由から、従来型に買い替える予定だという。 電子情報技術産業協会が10日発表した国内出荷統計によると、10月に出荷された携帯電話は約192万台で、そのうちスマホは6割、従来型は4割を占めた。携帯電話大手3社は、従来型からスマホへの買い替えを促す戦
女児用の給食(手前)は、名前付きの蓋を付け、他の児童用(奥)とトレーや食器の色を変えて区別した上で、調理員が直接手渡していた 東京都調布市の小学校で昨年12月20日、チーズにアレルギーのある5年生の女児(11)が給食の後に亡くなった。 チーズ入り料理を食べたことによる「アナフィラキシーショック」の可能性が高い。この学校では9月にも、1年生の男児が給食後に救急搬送されていた。子供の命を救うことはできなかったのか。市教育委員会の調査結果から、問題点を検証する。 ◆専用献立表 「余っているよ、食べる人いない?」。5年生担任の男性教諭(29)はその日、給食時間の後半、チーズ入り「じゃがいものチヂミ」を持って教室内を回った。「ほしい」と声をかけたのが、その女児だった。 女児は日頃からアレルギーに対応した特別食を食べているため、担任は「大丈夫か?」と尋ねた。 「これ見ればわかる」。女児が担任に見せたの
財務省と独立行政法人造幣局は13日、バングラデシュの2タカ(約2円)貨幣5億枚の製造を受注したと発表した。 外国で一般に流通している貨幣の製造を日本が受注するのは戦後初めて。電子マネーの普及で国内で貨幣の利用が減っていることから、海外に活路を見いだすことにした。 2タカ貨幣はステンレス製。初代大統領のムジブル・ラーマンの肖像が描かれている。バングラデシュ中央銀行が7月に入札を行い、日本や英国、ドイツ、オランダなど6か国が応札した。その結果、日本が最も安い約5億2000万円を提示して落札した。日本の高度な鋳造技術も評価された。年明けから製造を始め、来年4月以降に引き渡す。 この収入は造幣局に入り、貨幣工場の稼働率も高められる。造幣局は1974年には56億枚の貨幣を国内で発行していたが、電子マネーの普及などを受けて次第に発行が減り、2011年は7億枚にとどまっている。
独立行政法人・水資源機構が利根川の利根大堰(埼玉県行田市)で行っているサケの遡上(そじょう)調査で、遡上数が1983年の観測開始以来最高の計1万5062匹(21日現在)となり、初めて1万匹を超えた。 遡上数はここ10年で増加傾向をたどっており、特に今年は、これまでの最高だった2009年の9463匹から1・6倍の大幅増となった。同機構利根導水総合事業所は、「東日本大震災で東北地方の漁業が大打撃を受け、サケが途中であまり捕獲されずに利根川を遡上したためではないか」と見ており、「手放しで喜べる原因ではない」としている。 同機構は毎年10月1日から12月25日まで、利根大堰の魚道を通過するサケを数えている。今年は1日の遡上数も、11月12日に過去最高の906匹を記録。一昨年と比べると、11月中旬以降の増加ぶりが目立っているという。 83年に21匹しかなかった遡上数は、同機構が95~97年にサケが上
劇作家・演出家の三浦大輔の新作「おしまいのとき」が、8日から25日まで東京・下北沢のザ・スズナリで上演される。 海外公演や外部演出などを経験した三浦が、主宰する演劇ユニット「ポツドール」の新作公演に3年半ぶりに臨む。(祐成秀樹) 昨年はドイツ・エッセン、今年はブリュッセル、ウィーン、カナダ・モントリオールで公演した。演目は「夢の城」。性欲むき出しの若者の群像を生々しく描く無言劇だ。「自分の作品にどんな反応があるのか。興味がありました」 集まった客は、三浦をほとんど知らない。間を取って演じようものなら、たちまち集中力が散漫になる。上演中は客の反応を観察して最適な間を探り、演出に手を加え続けた。 その結果、「出演者の等身大以上の演技を通じて、現代社会を批判するまなざしを投げかける」(モントリオール・ヴォワール紙)、「幻想からさめた若者たちの深い絶望をさらけ出した、人類学的観点からも興味深い大胆
東京電力福島第一原発事故の風評被害で苦しむ福島県の農家らを支援しようと、福岡市西区の商業施設「マリノアシティ」で17日に予定されていた「ふくしま応援ショップ」の開店が、中止されることになった。 出店を計画していた同市の市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」に、「福島からトラックが福岡に来るだけでも放射能を拡散する」といったメールや電話が相次いだためで、同団体は新たな出店先を探すという。 同団体によると、農産品の宅配を行う「九州産直クラブ」(福岡市南区)と連携し、マリノアシティ内の農産品直売所「九州のムラ市場」の一角で開業する予定だった。生鮮食料品の取り扱いをやめ、福島県の生産者から仕入れたジャムや梅干し、乾めんなどの加工品を販売する計画で、放射線量が国の暫定基準の10分の1以下であることが確認されたものに限る方針だった。 8月26日に出店を発表したところ、同団体などに「出店するなら不
エネルギー政策 展望なき「脱原発」と決別を(9月7日付・読売社説) ◆再稼働で電力不足の解消急げ◆ 電力をはじめとしたエネルギーの安定供給は、豊かな国民生活の維持に不可欠である。 ところが、福島第一原子力発電所の事故に伴い定期検査で停止した原発の運転再開にメドが立たず、電力不足が長期化している。 野田首相は、電力を「経済の血液」と位置づけ、安全が確認された原発を再稼働する方針を示している。唐突に「脱原発依存」を掲げた菅前首相とは一線を画す、現実的な対応は評価できる。 首相は将来も原発を活用し続けるかどうか、考えを明らかにしていない。この際、前首相の安易な「脱原発」に決別すべきだ。 ◆節電だけでは足りない◆ 東京電力と東北電力の管内で実施してきた15%の電力制限は、今週中にすべて解除される。 企業や家庭の節電努力で夏の電力危機をひとまず乗り切ったが、先行きは綱渡りだ。 全国54基の原発で動い
【パリ=三井美奈】欧州航空宇宙大手EADS社は19日、現在約12時間かかっているパリ―東京間を2時間半で結ぶ超音速旅客機を開発中と発表した。 飛行高度は通常の航空機(約1万メートル)をはるかに上回る3万2000メートル。海藻から作ったバイオ燃料を使い、二酸化炭素は排出しないという。乗客数は50~100人。2020年に試験飛行を行い、50年の就航をめざしている。
放射能汚染の恐怖と闘いながら、決死の作業が続く。15日朝に大きな爆発が起きた2号機。東電や協力企業の作業員ら800人が水の注入作業を行っていたが、爆発に伴い、「必要最小限」という50人を残し、750人が一時、現場から離れた。被曝(ひばく)を避けるため、放射線量が高くなると作業を中断しなければならない。15日午前、隣接する3号機付近で観測された400ミリ・シーベルトの環境下で作業できる時間は15分が限度。津波による被害で、停電も続く。照明がつかないため真っ暗な建屋内で、作業効率はあがらない。余震が続く中、津波警報で作業の中断を余儀なくされることもある。400ミリ・シーベルトを記録したのは、作業員が携帯する放射線監視装置だった。 12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃すための弁が開放された。格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ
幸手市が、人気アニメ「らき☆すた」の主人公一家を描いた特製タペストリー(縦1メートル、横60センチ)=写真=を製作した。「らき☆すた」ファンらを歳末商戦に呼び込もうと、12月から東武日光線幸手駅前や商店街に飾る。 幸手は作品の舞台で、市は1月に主人公・泉こなた一家の特別住民登録を行った。市の名所・権現堂堤をバックに一家を描いた特別住民票(1枚300円)の販売を始め、これまでに約8000枚が売れた。市はこの販売収益をタペストリーの費用に充て、特別住民票と同じ絵柄で60枚を製作。駅前から商店街を通って権現堂堤に向かう約1キロの区間の街路灯に飾り付ける予定だ。 特別住民票はあと約2000枚で販売終了。12月11日には、特別住民票持参の買い物客を対象に、商店街でタペストリーの実物などが当たる抽選会も行う。 問い合わせは、市産業振興課(電0480・43・1111)へ。
高機能携帯電話・スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」で携帯サイトにアクセスしたら、他人の会員ページに入り、個人情報を“盗み見”してしまった――。 アイフォーン利用者の間でそんなトラブルが起きている。本来、携帯サイトの閲覧はできないスマートフォンに、携帯電話の識別番号(携帯ID)を付与して一般の携帯電話に「なりすまし」て、サイト閲覧を可能にするソフトが原因だ。会員の情報が漏れていた宅配大手「ヤマト運輸」(東京都)では、サービスの一部を停止し、被害状況の調査を始めた。 トラブルが起きたのは、ヤマト運輸の「クロネコヤマトモバイルサイト」。サイト上で集荷や再配達の依頼をできるサービスで、9月末現在、パソコンでの利用者を含め約560万人が登録しているが、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの登録情報を他人が閲覧できるケースが確認された。 少なくとも2人から閲覧されていたことが分かった首
新世代青春エンターテインメントの旗手、西尾維新さん(24)の講談社ノベルス「戯言(ざれごと)シリーズ」が、新刊の『ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い』で完結した。デビュー4年、10代、20代の若者にカリスマ的人気を博す西尾さんに聞いた。(石田汗太) 「疲れました。書いているうちにどんどん、自分の能力を超えたことを小説が要求してくる感じで」 半“覆面作家”とも言える西尾さんは、これまで一切表舞台に姿をあらわさず、経歴も詳しく明らかにしていない。京都の大学に在学中の20歳の時、シリーズ第1作『クビキリサイクル』で講談社メフィスト賞を受賞しデビュー。最近、文芸誌で活躍する舞城王太郎、佐藤友哉の両氏も同賞出身で、3人合わせて〈ゼロの波の新人〉とも呼ばれる。 全9冊の「戯言シリーズ」は、19歳の戯言遣い〈いーちゃん〉を語り部にしたミステリー連作だが、登場人物が「青い髪の天才少女」とか「お人
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